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平成29年8月

迷走した台風5号がお盆前に日本列島を縦断。速度の遅い台風で雨が各地に被害を及ぼすのではと、また、その影響がお盆用の作物に出るのではと大変に心配をしました。いずれにせよ過ぎてしまえば過去の事になってします。大きな被害は聞いていないのでひと安心です。線状降水帯という言葉が天気予報で何度も聞かれるようになりました。各地に30分から1時間程度、小さな範囲に降り続くこの降水帯。名古屋にも数度襲来して沢山の雨を降らしています。関東から東北までは雨が多いのと日照不足が続いているようです。秋作の作物に少なからずとも影響を及ぼすのでしょう。知多半島、渥美半島などではキャベツの定植の時期になっています。この時期に台風で定植した苗を痛めつけられると元気なキャベツができなくなります。子供を育てるが如くですが、後は、気象条件がちゃんと整いすくすくと育つことを願うばかりです。残念なことに渡辺が退社をしました。大変に期待をしていただけに残念です。しかし、彼女は彼女の人生がありますので仕方のないことと考えております。

若い社員が増え、仕事という考え方が違ってきていると感じています。特にこの2,3年は就職活動に関しては学生の売り手市場であり、若い人たちの働く意識というのが鮮明に見えています。戦後間もない頃は自らが食う為に、子供・親族を食べさせるためというのが働く動機でした。現在40から60歳ぐらいの世代が若かりし頃と言えばバブル全盛期からはじけた頃でしょう。サタデーナイトフィーバーという映画がヒットしました。同僚より一所懸命に働き余分に稼ぎたいというのがこの頃の働く動機だったと思います。今まで平和な世の中が続き、自分の時間を有意義に使うことが尊重されるようになりました。それにより週休2日制が定着し、仕事をすることよりも余暇をどう過ごすかという事が生活の中のキーワードになっているようであり、いわゆるお金を稼ぐことよりも充実した余暇を過ごしたいという人たちが多い様に思えます。市場の休市を見ると29年は101日でした。しかし、10年前は89日しかなく10年で12日増えているのは時代を反映しているのだろうと思います。また、今議論の真っ最中ですが平成30年度の休市については大幅に市場休を増やそうという動きが関西から起こっています。各市場から上がってくる休市を増やす理由としては、休日がないと求人者が来ないという声を多く聞きます。しかし、稼ぎたいという欲求はあまり感じられません。お金が余分にもらえるよりも楽な仕事を選択しているように感じます。効率よく稼ぐという考え方だと思いますが、それにしても就労人口の1割が年収200万程度とのことどうやって結婚をして子供を育ててゆくのかなと心配をしてしまいます。

私は石橋青果で働く皆が石橋青果の仕事を通して仕事のスキルを磨くことは勿論、人間的に成長して欲しいと考えています。仕事の中でできなかったことができるようになる。時間単位でこれだけの仕事しかできなかったのが1割増の仕事ができるようになる。また、上司として部下に対して憧れられる様な人間味のある人になって欲しいという事です。仕事が人間を磨くという事は日本の持っている”道“の考え方であります。仕事は面倒があったり、苦しいこともあるけれどお客さんや同僚と共に作り上げた時のやりがいは格別なものがあると思います。会社をもっともっと磨き、働くみんなが少しづつ成長をしてゆく会社にし続けたいと思います。

平成29年7月

大分福岡豪雨により被災をされた方々に心よりお見舞いを申し上げます。九州はもとより各地でゲリラ豪雨が発生しています。線状降水帯という聞きなれない言葉を最近よく聞くようになりました。数年前にはこんなに激しい雨が降ることってあっただろうか?局地的に短時間にひと月分の雨が降る。アンダーパスが降り始めから数分で雨水がたまり、マンホールが噴水のようになり、その地域が一時的に水没する。やはり、地球規模で何かが変化していることは間違いの無いことです。61日から長谷さんが入社しました。2週間の間、けがで休んでいましたが復帰後は元気に仕事をしてくれて、ほっとしています。長谷さんの能力を十分に皆が引き出して欲しいと思います。

 平成2611月に静岡営業所を出店してから2年半。加来所長の頑張りと共に皆が一丸となって支えてくれたお陰で平成29年度は静岡営業所の黒字化が見えてきました。本当に嬉しいです。名古屋本社で市場事業部と外食事業部名古屋のみで仕事をしていたら多分ですが、売上30億円の壁は越えられなかったと思われます。拡大することが安易にいいことだとは思っておりません。しかし、現状維持を計画することは縮小を意味するのではと私は考えております。何故なら、お客さんは当社の都合で付き合って頂いている訳ではなく、お客さん自身も浮き沈みをします。既存顧客は無くなるものであるという事が原理原則であると思っているのです。だからこそ、新規顧客の開拓は常に必要であり、新規顧客はいずれ既存顧客に変化をしてゆくのです。新たな挑戦をし続けても現状維持が一杯であるという年もあるのでしょう。また、既存顧客にたいしては、いつものように当社が対応してればいいと考えるとそこに落とし穴があると思います。いつものように・・・というのは、既存客にとっては便利に使ってもらえるという点でとてもいいとは思うのですが、全く変化しない我々に既存客は魅力を感じてくれるとは思われません。ダーウィンは、「強い者が生き残るのではなく変化できる者が生き残るのである。」と言っています。強い者とは過去には恐竜がいました。恐竜はその時の環境に変化ができませんでした。だからこそ、死滅してしまいました。生き残った動物は環境の変化に各々対応したのものだけが生き残っているのです。我々が既存客への対応をレベルアップしてゆくことが、変化をしてゆくという事です。より精度をあげた情報提供、安心安全な物流、相手の事を考えた対応などがあげられると思われます。どれも身の丈以上の事はできないし無理は長続きしないと思われます。でも、お客さんに対して今できないことを今後できるようにしてゆくことこの積み重ねが必要だという事です。

今後当社にとって環境の変化は、市場改革などが行われることが考えられます。現在少なくとも内閣府は市場の機能を理解していないと私は感じています。市場が担う役割は、公正に商品を評価して価格を決定してゆくというところがとても大きいのです。しかし、内閣府からそして農林水産省は農産物をあたかも工場製品として扱うが如く考えているようです。市場も変化をすることは必要だと思います。しかし、我々が戦後築いてきた機能、ノウハウを全く否定される可能性がでできました。しかし、このことは当社にとってはチャンスにもなり得ます。お客さんとの日頃のやり取りの中に我々が成長している糧が沢山落ちています。

我々一人一人がレベルアップしてゆくことが、絶対に必要だと思います。

平成29年6月

雨が降らない梅雨です。
朝夕は5月を思わせる程さわやかに感じます。
もっと言うと早朝は、寒さを感じます。
干ばつに不作無と産地の方は言いますので
商品は出てくると思うのですが、
小野菜をはじめとして値上がり傾向にあることが気がかりです。
夜温が低いという事が原因だそうです。
暑かったり、寒かったり、大雨が降ると思えば干ばつになる、
トランプさんは温暖化を否定しているようですが、
温暖化により地球が相当に傷んでいるという事は
間違いの無いことのように感じます。

私が思う事をここに記しておきます。
なんの根拠も無いので、たわ言と聞いて頂けたらと思います。

地球の誕生から38億年だと聞いています。
何とも気の遠くなるような時間の経過で全くピンときません。
38億年前は生物など住めない所だったのでしょう。
しかし、そこに水ができ、
木が育ち、生物が誕生する。
そして人間よりも遥か先には
ゴキブリなどの虫たちがこの地球に生存し、
海洋生物が生き、陸にその生物が上がったから哺乳類がうまれ、
進化して猿から人間が生まれた。

その想像もできない程の時間をかけてゆっくりと
地球が変化をしてきたのは間違いない事だと思います。
しかし、産業革命が起こった18世紀後半以降、
おおよそ百数十年間での地球の変化は
それ以前と比べて大変に早いと聞きます。
特に第二次世界大戦後なのでしょうか、
急速に各国の経済発展と共に化石エネルギーが
活発に利用されてきた結果、
ヒートアイランド現象と呼ばれるまでになりました。

地球って人間だけのものではないと思うのです。
しかし、山も谷も平野も勝手に人間が国境を作り、
番地をつけ人間の物であると主張をしている。
気の遠くなるような年月をかけてできた森を
勝手に人間が伐採し、山を削り、川を堰き止め、建物を建てた。
その昔には共存をしていた熊が行き場を失い、山から下りてきた。
その熊が人を襲うから熊が悪いのだと決めつける。
人間が勝手に益虫とか害虫とかをきめ、ハエやゴキブリを悪者扱いにする。
子供を熊に傷つけれられない様に一所懸命に守るのが親の務めであり、
自分自身も熊に傷つけれたくはないのは確かです。
人間に生きる権利があるように熊や虫たちには生きる権利はないのかな?
ちょっと人間って傲慢だなと思うのです。
地球が人間だけのものではないと考えるのなら、
もう少し違った人間の活動があるのではと思うのです。

しかし、残念ながら私も暑さ寒さでエアコンのお世話になり、
ちょっとそこまでと言って車を利用している一人であります。
産業革命前の生活に私が戻ることはできません。

でも、我々のまだ見ぬ子供たちに生活の土台となる地球という大地を
生命の源となるように残すことは大切なんじゃないかなってよく思うのです。
その為の意識として、まず地球が人間だけのものではないという事を
皆が思わないとまずいんじゃないのかな?と。

人間同士が譲合い互いに仲良く、平和に過ごすという事と同様に、
人間が自然と共存することってもっと大切なんじゃないかなって思うのです。
まぁ、愚妻は虫が嫌いで見つけると家の中が大騒ぎになります。
そんな愚妻でも自然と共生することはとても大切だという事は解っていると思うのです。
自然のバランス保つという事は、人間の意識を変えることなのだろうなと思います。
天候不順により生産物の出来具合が不安定になるといつもこんな事を考えてしまうのです。
上手くいかないことばかりが当たり前の世の中ですが
最近の生産物の出来具合を考えると
人間に責任があるように感じてなりません。
とは言え、何も具体的な改善策はもっていません。
ただただ思うのは、きれいな地球になって欲しいと・・・・・。

平成29年4月

今年の桜は4月15日でも満開で咲いていました。
私の記憶では入学式頃には散ってしまうという年が多く、
桜の状態だけで判断をすると農作物の作柄は
10日から2週間の遅れが出てくると思われます。

昨年秋の台風の影響で、カルビ・コイケヤのポテトチップスが
ジャガイモ不足により欠品するとのこと。
この低気温の影響で信州のレタス類の出荷が遅れると
GWの価格が高騰し、売場にも影響が出そうです。

 今年は、総合職新卒3名・中途採用1名そして事務職2名の
新たな6名の仲間を迎い入れることができました。
会社が発展してゆくためには採用は絶対に必要なものであり、
定期採用は会社を活性化させてゆくと実感しております。
新卒の外部研修への派遣も終わり、
学生気分から社会人としての自覚をもってこれから働いてくれるものと思います。
各人の成長が会社の成長につながりますので“人物”として育って欲しいです。

 この4月にスマフォを使用することを決め、ガラケイを手放しました。
電話を中心に携帯電話を使用するのならガラケイの方がやっぱり便利です。
電話をかけたり、受けたりするのにスマフォは大変にストレスを感じます。

変えた理由としてLINEやFacebookの使い勝手を私自身が
検証してみることにした為です。
5、6年ぐらい前だと思いますがiPhoneを所有していた時に
LINEはビジネスユースにはなり得ないと言われていました。
どちらかというと気の知れた仲間で使用することは許されても
ビジネス情報をやり取りすることはお客さんに失礼であるという感覚でした。

しかし、ここに来て卸会社との情報とのやり取り、
お客さんへ野菜のお値打ち情報のやり取りが
LINEでやられているという事が当たり前に変わってきました。

使ってみると携帯電話で写真を撮り、
こんな商品がありますという情報を一瞬で送ることができるのですから
双方のメリットは大変に大きいと感じます。

SNSの活用に当社が遅れているのはトップである私の責任であると思います。
お客さんへの視点を忘れずにこうしたSNSの活用も進めていきたいと思います。

 しかし、この3週間スマフォをいじる時間が大変に多くなったと思います。
以前はFacebookやTwitterなどはパソコンで確認する程度で
月に数回しか開けることがありませんでした。

しかし、スマフォが手元にあると地下鉄の乗車時間、
自宅でテレビを見ながらスマフォを片手に、
また、寝られないなと思った夜などついつい時間つぶしに開けています。

全く会えていない友人との情報をやり取りしているのではなく、
会社の仲間やさっき会ったばかりの友人のSNSを確認している自分がいるのです。

バーチャルでつながっているのですが、
何かお互いがそこにいて会話でもしてつながっているのと
勘違いをしてしまいます。

スタンプのやり取りで感情を表すというのもあり、
確かに新しいコミュニケーションツールとして
素晴らしいものであるとは思いますが、
人と人がつながるというのには違和感があります。

対話をしている熱意、今の感情、その人の人柄が
やはり伝わらないと思うからです。

子供たちがトラブルになるのも大変にうなずけます。
リアルに対話をしてゆくことの大切さを、スマフォを使いながら大変に感じます。

 メリットデメリットは何にでもありますが、
SNSを活用して情報発信をすることと共に
やはりお客さんの所に訪問してお客さんの顔を
見ながら商談をすることが大切です。

お客さんが望むものを、
鮮度ある野菜をタイムリーにお届けするために
各自計画で発表した通り、訪店計画を達成してもらいたいです。

平成29年3月

昼間は大変に暖かく、しかし早朝は結構な冷え込みを感じます。
三寒四温が続きこれから桜の開花が待ち遠しい季節になりました。

天候は不順だとは思えないのですが、
九州の馬鈴薯、愛知のキャベツなど何故か作柄が良くないとの事。
消費者の皆さんに安定した価格でお届けしたいものですが、
一部商品については端境期になることが予測されます。
もしかすると、天候の関係ではなく、ただ単に人手不足なのかな?と考えてしまいます。

この時期は卒業と入学の季節、当社でも6名の新しい仲間を迎え入れる準備をしております。
人手が足らないと言われて2年になりますが
彼らが傍を楽にする人たちに育ってくれることを祈るばかりです。

 私は5回目の名古屋シティーマラソンに参加してまいりました。
結果は1時間5分14秒。
過去一番悪いタイムでした。
いつもの事ですが練習不足の上に、今回は練習をすると
右足首が痛くなったこともあり、けがをしてはいけないと思い
スタートからスローペースで走っておりました。

5k地点まで女房と共に一緒に走っておりました。
けがを案じながら、
もっと一所懸命に走ったほうが自分らしいと思う
自分自身もいるのです。

沿道で手を振る人達とハイタッチをしながら走っり、
女房を振り返りつつ走るのですが、
なんとなく納得でできない自分が居ました。

不思議な気持ちです。

5k~6kの間に給水所があります。
5k過ぎてから給水所まで女房を振り返ることなく
自分のペースで走ることにしました。

ペースを上げたことで心拍数も上がってくる。
汗もジンワリとかき始めてきます。
なんとなく気分がハイになってきます。
女房と一緒に走ることを言い訳にして、
また、けがをしたらいけないという事を言い訳に、
自分をだまして走ること、
いわゆる自分が自分に嘘をついていることに気が付いたのです。

給水所で女房を待っていましたが会うことができませんでした。

残りを自分らしく走ろうと決めてペースアップを試みます。
不思議に今まで頭の中が雑念?だらけだったのが、
走りに集中すると自分の姿勢や体の使い方を考えているのがわかります。

新瑞を左折する頃には無の境地?とはいきませんが
走ることに集中できている自分がいます。

そして、自分自身に嘘をついていない自分がいて、
ストレスが取れたように感じるのです。
その反面練習不足の体は腰、右足と徐々に悲鳴を上げてくるのです。

弥冨通3丁目交差点を左折すると最後の上り坂です。
自分自身に絶対に歩かないと言い聞かせて坂を上り始めます。
だんだんに息が上がってきます。
玉のように汗が吹き出しちょっとくじけそう。
でも、沿道の方たちから暖かい声援を頂き
自分を叱咤しながらなんとかゴールしました。

 与えられた仕事を一所懸命にやることが
自分の信条だという事をこのマラソンから再確認しました。

やれない理由を100個並べるよりもやれることを
一所懸命にやっている自分の方が、自分自身が好きだという事です。

一所懸命にやらないことが私にとってはストレスであったのでしょう。
不思議だなと感じているのですが、このマラソンを走っり、
自分が望んでいるものに気が付いた時、
右足の痛みが薄らいだような気がするのです。

2月ジムで全く走れなかったのに、
なぜか3月12日以降ジムに3回ほどしか行けていませんが
行った時には走ることができるようになりました。

ストレスって無くならないものなのでしょう。
でも、そのストレスが何なのかを
自分自身ではなかなか気が付かないことが
多いのではないでしょうか?

ストレスの真因が分れば案外簡単に対処できるような気がしました。

平成29年2月

異常気象なのでしょうか?
立春に鳥取には大雪が降りました。
ニュースでしか見れていませんが
北海道の様な景色でした。
立春を過ぎてから寒くなったような気がします。

 先ずもって、1月28日に49歳という若さで亡くなった
森口君に心より感謝を申し上げます。
本当にたくさんのお客さんと会社をつないでくれました。

訃報を聞いた時に、何を言われているのかが全く理解できず、
何度も聞き直しました。
その亡くなる3,4時間前まで一緒に将来の石橋青果がどうあるべきかを
喧々諤々と話し合っていたのです。
なんとなくみんなの妥協点が見つかり、
次は新たに一歩を踏み出そうと決めて

「帰ります」
「お疲れ様でした」
と会話をして森口君の後姿を見送ったのです。

その後姿はいつもと何も変わらぬ姿でした。

残念なのは、彼に本気で運動を進めればよかった。
煙草を取り上げればよかった。
健康になるレールに導けなかったことは心から悔いとなっています。

みんなで力を合わせ、事業部を発展させ、
物心ともに幸福になって欲しかった。
残された森口君の家族が当たり前のことが
当たり前にやって行けることを心から祈るばかりです。

みんなも同じだと思いますが、一緒に働いてくれる仲間が
いなくなるというのは大変な心の痛手です。

私自身、石橋青果で働くみんなが健康で働ける環境を
もっともっと作ってゆかねばならないと思っています。

人はいつかはこの世を去ることとなりますが、
ある意味では先に逝ってしまった方が楽なのかもしれません。
残された者たちは悲しみと共に生活をしなければなりません。

実際、私は今月のはじめに忙しいというのがぴったりです。
忙しいとは心を亡くすと書いてあります。
何をやっていてもどうも何をやっているのかが分らないのです。
心ここに在らずという事なのでしょうか?
私でさえそんなのですから、
奥さんをはじめ家族の方々の心境を思うと、
今とても大変なのだろうなと思います。

言葉は悪いかもしれませんが
先に逝った方が楽だという事はこういうことを
言っているのです。

人は何かの意味が合ってこの世に生まれいずると言われています。
その目的を果たすためには、健康でなければならないとつくづく感じます。

死んでも惜しくない程の対象に出会うことが
生きるという事であると師は教えてくれます。
しかし、いつも死んでは何も残りません。
死んではいけませんと付け加えます。

何かをやり残してことを終えることは“悔い”として残ります。
この悔いという心の傷も生きているからこそ感じることであり、
逝ってしまっては感じることもないのでしょう。

しかし、森口君の営業メモやお客さんとのPCメールのやり取りを
探ってゆくと森口君自身が新規案件を大事に大事に育ててきたことが良く解ります。
この意思を継いでゆくことは、ある意味で彼を弔う事となるのかもしれません。
彼の悔いる気持ちを労わるためにも残された我々は
森口君がつないでくれた沢山の縁を繋いでゆくことなんだろうと思います。

兎にも角にも、健康第一です。悔いを感じることは生きていること。
でも、悔いが残らないような生き方をするととても幸せになると思います。
毎月ですが、まとまりのない文になりますが最後まで読んでいただきまして感謝です。

平成29年1月

 新しい年が明けました。
酉年は伸びる年、羽ばたく年として縁起がいいと言いますので
その風に乗り、日本がそして我々が飛躍できるような年にしたいものです。

毎年の上知我麻神社での初恵比寿は、例年にない位に盛況だったと感じます。
一月初旬は暖かな冬だなと思っていたら、
急に大寒波が到来し一部地域を除き大混乱となりました。
センター試験には随分影響が出て受験生の心持ちに影響が少なからずあったようです。
12月に入って順調に出荷してきている農産物に大きな影響を与えないことを祈るばかりです。

 私の今年のテーマは、「全ては皆の笑顔の為に!」としました。
売上は30億円を超え、今春には社員5名を迎え入れます。
静岡営業所も取扱量が増えてゆき、お客さんの要望は多様になってゆくと予想されます。
そんな中、当社は変化をし続けなくてはなりません。
今までやっていたことをもっともっと、成長させる必要があるという事です。
色々なことを変えてゆくことは大きな違和感や痛みを伴います。
その改革をすることはお客さん、そして、働く人たちのためにするのです。
言うは易し、具体的な各論に入ってゆくと、
会社としては管理をするという事を強化してゆくこととなります。

違和感、痛みを伴った改革の先に皆が笑顔になることが条件であるという事です。

こんなことを考えています。
市場の販売担当者は、仕入れから販売まで全責任を持って商いをしているために
毎日数字とのにらめっこになります。
数字は目標数値となり達成したかできなかったかが明確にわかります。
外食事業部においてはチーム制ではありますが同様に数字をもって仕事をしています。
その数字はやりがいや達成感となります。
しかし、総務部・物流部において、現在は明確な売上数値を出していません。
でも、明らかに市場事業部、外食業部の仕事をしており、
本来であるならその仕事を数値化し各事業部に対して売上をすることが必要なのです。

今まで社内の売上移動はコストの関係でやってはいませんでした。
物流部で言えば伝票を集計し、各事業部にかかった時間を割り振り、
各時間単価をかけて売上げを立てます。
また総務部であればどこの部署の仕事をしたのかを記録をして割振りし、
時間単価をかけたものを各営業部に請求という事になります。
今までは記録をしたものを集計することは大変に多くの時間が必要でした。
しかし、最近は時間管理アプリが安価に出回りコストを沢山かけずに集計ができそうです。
ちょっとした投資をしてこの管理ができるのならやりたい。
それは、総務部、物流部のやりがいや達成感につながり、
笑顔につながることであり、
そうであるものでなければなりません。
自らの時間を管理すること、されることは苦痛と感じることもあるかもしれません。
しかし、そこから見えてくるだろう無理や無駄は未来の利益となります。
それが皆さんの給与や新しい仲間、新しい事業投資に回るという事が
みんなの笑顔につながるという考え方なのです。
楽しいとか、愉快であるとか、楽ができるだけでは
本当のやりがいや達成感を感じることはできないと思います。
心からの笑顔は何かを乗り越えた後に表れると考えております。

 当社の風土であります、「共想競進」を深化し進化させてゆこうではありませんか?

不透明な年であることは間違いの無いことです。
みんなで力を合わせて平成29年度を笑顔でこせたらいいなと思います。
今年も一年何かと面倒をお掛けしますが、よろしくお願いします。
 

平成28年12月

♪♪もういくつ寝るとお正月~♩♩と聞こえてくる季節となりました。
自分が年齢を重ねた為でしょうか?一年が本当に早く終わります。
10月11月と大変に高騰しておりました野菜の価格ですが
ずいぶん落ち着いた12月でしたが、昨年対比で振り返りますと
やはり10%以上高い野菜がほとんどでした。
白菜などは鍋に使うのに今でも家計の痛手になっています。

今年も振り返ると色々なことがありました。
熊本の地震をはじめ福島と大きな地震が相次ぎました。
7月に36会が熊本で開催され益城町の現状を目に焼き付けてまいりました。
また、熊本大同吹田社長の復興への思いとその社会性に大変に心を動かされました。

また、6月には台風は全く発生していませんでしたが7月から
日本に6つもの台風が上陸するという異常な事態になりました。
異常なのはその台風の内3つが北海道に上陸したという事で、
台風上陸は秋冬野菜の作付に大きな影響を与えました。
10月には過去に無いほど高値で取引をしました。

夏にはオリンピック、パラリンピックがリオにて
開催されて日本にたくさんのメダルともたらしてくれました。
ゆとり世代である彼らは自分の持つ能力を大きく開花させ
“ゆとり”という世間の不評を一層したように感じたのは
私だけではないと思います。

都知事戦に小池百合子さんが当選し、
2020東京オリンピックと豊洲市場について問い直す結果となりました。
築地の仲卸は本当に大変だろうなと自分事のように感じております。
豊洲も問題なんだけど、築地の衛生面での安心安全も限界にきていることを
もう少し重視してもいいかなと思っております。

愚妻をはじめ多くの女性は、スマップの解散ということが
とても大きな話題になりました
。12月31日に彼らは各々の道を歩くということですが、
ファンに対して感謝の表し方が
いかがなものかと思うのは私一人ではないはずです。

社内では、私の飲み友達でもあった中村亨さんが
4月8日にこの世を去りました。
わが社にとってとても大きな損失でした。
皆さんにはどうか、健康で楽しく働いてもらう為にも
健康診断をはじめ、少し自らの体を気づかって頂きたいと思っております。

いいこともたくさんありました。
4月野埼君が新たに仲間となり、一歩一歩仕事を覚えてくれています。
11月には50周年記念事業として金山のANAクラウンプラザホテルにて
多くの皆さんと会食、ヒロバンドのJAZZ演奏と共に女子社員等の歌声を聞くことができました。
50年間皆さん本当にありがとうございました。

トランプ氏がアメリカ大統領となり、
韓国では朴大統領が失脚、
日本では規制改革推進にて市場法の見直しの議論が深まり、
国内はじめグローバルに何かが変わろうとしております。
環境が変わるのに対して変化しなともちろん勝ち残ることはできません。
変化をするということは考え方を変えて、行動を変えることです。
それは今までやっていたシステムや方法が変わるということで大変に違和感、
そして苦痛を伴うこともあると思います。
当社社内でも同様に来期は大きな変革の年となります。
5名の新入社員が決まり新しいパート採用に向けても時給もアップしなければなりません。
自然に今いる社員・パート給与も底上げされるという事につながります。

政府が働き方改革をしている以上企業として変わらざるを得ないですから。

コストが上がるという事はそれ以上に収益性をあげてゆかねばならないのです。
収益性をあげる一番は今まで以上に生産性をあげることと、
粗利益率を向上させることです。文字にすると簡単に記すことができますが、
やるとなると相当の計画と社員一丸となって実行する必要があります。

本年も皆さんにたくさん助けていただきました。
本当にありがとうございます。
新しい年も皆さんの力なしには石橋青果はお客さんに向かい合うことはできません。
どうか新しい年も宜しくお願い申し上げます。

平成28年11月

11月に入りましたが、暖かな日が多い様に感じます。
もう少しキャベツ、白菜、レタス等の露地野菜の入荷が
増えてもよさそうだと思うのですが中々増えません。

15日の新聞に前述の野菜は昨年対比2.5倍の価格であるという記事が載っていました。
12月に入っても相場が下がらないとの大方の予測となっています。
11月には天気が良い日が沢山あったので野菜たちはすくすくと育っていると思うのだけど、
8月9月の台風の影響は相当にあるようです。

 50周年記念事業が無事終えることができました。
有志社員の皆さん元気な歌声をありがとう。
その歌声を短時間でプロデュースしてくれた大森さん本当にありがとう、
プロのすごさを見せていただきました。

皆様のご協力があり何とか半世紀という時間を社会の中で生かされることができました。
本当にありがとうございます。
一日一日を大切に積み重ねて100年勝ち残り企業を目指してまいります。
これから激動の年となりますがどうか皆さんと力を合わせて石橋青果をより良い会社にしてゆきましょう。

 伝える力とそれと共に受け取る力がコミュニケーションにとってとても大切であると感じています。
まず、伝えるということは相手がしっかりと受け取ってこそ伝わったこととなります。
何か言ったら相手がそれを理解し伝わるということは無いと思うのです。
部下に対して「何度言ったらわかるんだ・・」言っている上司が居るとしたら
それは部下にちゃんと伝えていないと反省する必要があるかもしれません。

ただ言葉を並べたとしても言葉のとらえ方は十人十色であります。
「明るい」という言葉を考えると、どこまでが明るく、
どこまでが暗いというのは概ね一緒なのですが、
つき詰めると各個人で微妙に違うのです。

それと同様に言葉というのは、各人の感性でとらえているので
多少の違いがあるのです。
言葉は不完全であり不便なものであるということを知っていて
使わなくてはなりません。

また、頭ごなしに何かを言われたとしても
受け手の準備ができていないとそのことが上手く伝わらないのです。

よくあるのが主語を飛ばして話をし始めます。
話す自分はわかっているのですが話される相手は誰の事、
何の事を言っているのかが解らないのです。
その上に強い口調で言い放たれた言葉は相手に反感を買い、
伝わるものも伝わらなくなるのだと思います。

人間は喜怒哀楽を表すことができる生き物ですから
喜怒哀楽をなくせと言っているのではありません。

伝えるということは、筋道をしっかりとたて言葉を選んで
相手に投げかけるということなのでしょう。

受け取る側も同様だと思うのです。
微妙なニュアンスの違いが言葉にはあり相手が何を言わんとしているかを考えることが必要です。
また、あまり好意的でない人から話されることは、
受け取る側としても素直に受け取ることが難しいことを皆さんも経験していると思います。
同じ「奇麗だね」と言われても嬉しい人と嬉しくない人がいるのがその例でしょう。
各々の人間関係により受け取り方が変わってくるということでしょうね。

話は少しそれますが、好意的になれない人もしくは、
どうも馬が合わないという相手こそ自分に何か教えてくれる人なんだと思風先生は言います。
人間は気の合う同士で付き合っていても、成長をしないとも言います。
感情的に素直になれず、うまく受け取れないと思った時には
この人は自分を成長させようと表れていると考えてみるといいのでは。

コミュニケーションが大切と言われ、
お互いが話をしても中々上手く人間関係を作ることができないことが多いですね。
伝える側も受け取る側もお互いが分かり合おうという気持ち
が根底に無いとコミュニケーションは成り立たないのでしょう。

分かり合っていたつもりの夫婦がいつの間にかすれ違ってしまうのは、
解ってくれないということからなのでしょう。
でも、解ってくれないのは、「自分が思った通りに」解ってくれないだけなのでは?相手の事を思う心が一番大切ですね。

平成28年10月

今年10月は8月9月の台風と長雨による日照不足により
レタスをはじめキャベツなども異常な価格になっております。
高騰するとは思っていましたがここまでとは、
予測が不可能でした。

しかし、こうした異常事態が
これから常態化する可能性があるということですね。

 この度、父の葬儀に際しましては、
皆様にお気遣いしていただきました。
心より感謝申し上げます。
また、深夜からの仕事で土日支えてくれて本当にありがとうございます。

父は、この2年間で4度危篤状態になりました。
今年8月4日が4度目の危篤でした。
医者から「モルヒネを打ちますか?」と聞かれ、
私自身どうしても父がこのまま他界するとは思えず、
大変に苦しがっておりましたがモルヒネの使用を拒否しました。

少し病状が落ち着いた時に女房と妹は鼻からの栄養補給も止めようと。
飲み込むことができない父が経鼻チューブを外したとたんに、
少しずつ食べ物を飲み込む事ができるようになりました。

とても不思議なのですが、自然に生きるということを教えられた気がします。
薬や治療行為は大切なことではあると思うのですが、
自らの命が持つ力を最大に生かすことが生きることなのだということを
教えてもらった気がします。

本当に感謝です。
 
話は変わりサンフランシスコ研修にて気が付いたことを記しておきます。
アメリカという国の受け入れる寛容さというのはとても深いものがあると感じました。
幅広い人種と宗教が入り混じっているようです。
また、ものの考え方も日本では考えられないぐらい多様だと思われます。
その人一つがLGBTを受け入れる土壌があるということでしょう。
サンフランシスコ市内にゲイの街があります。
6色の旗を掲げゲイであることをわざわざ知らしめているのです。
街を行きかう人波に男同士で手をつなぎ歩いている、
また、ゲイの飲食店がありそこに女性も働いている。
なんとも、私の感性では理解しがたいものもありますが、
それもこれも受け入れる力なのだろうと思います。

もう一つ、ゴールデンゲートブリッジです。
1933年に工事が始まり1937年に完成しております。
コンピューターもない時代に高さ1800メートルの柱を作り、
海面から220メートルそして全長2800m余りの橋を作っているのです。

この時代の少し後に日本は真珠湾攻撃をする?するしかなかった?・・・
とは言えこんな国力のアメリカと戦争をして勝てるとは
本気で大日本帝国のお偉いさまも思ってはいなかったと思います。

アメリカを知っている役人なども居たに違いありません。
開戦に当たり多分アメリカを知っている人々は大反対をしたことと思います。
止むに止まれずとは言え竹やりでピストルに向かうようなものですね。

これを会社に例えると環境分析と状況判断をしっかりしなければ会社は潰れてしまうということなのでしょう。

最後に、ANA航空に感動したのでその話を記します。
今回父の逝去により2日早めての急きょ帰国となりました。
研修会のメンバーと夕食を取っている時に連絡があり、夕食会場からホテルへ帰り、
日本のANAセールスデスクに電話をするとしばらくして、
アメリカのセールスデスクの方から電話をいただきました。

事情を話すとアメリカデスクの方が深夜なのにも関わらず
親身になって色々対応をしていただき、朝、空港チケットカウンターへ行ってくれと、
「何とかするからと・・・。」
多少の不安はありましたがチケットカウンターに行ってみると
「鈴木様ですね、確認しております」と・・・。
スムーズにチケットを頂きました。

しばらくするとアメリカデスクの方から再度お電話にて確認。
「問題はありませんか?」と気遣いまで。

日本に帰ってからカスタマーセンターへお礼のメールを入れるとカスタマーセンターは
即答で亡き父への弔意と私への労いの気持ちを表したメールを頂きました。

大会社の職員が一人のお客さんの方に対して連携して仕事をしていることに本当に感動しました。