今年の夏は暑い、梅雨が早く明けた途端に35度を超す気温が続いています。水分補給と共に食事には十分に配慮していただき、休息をしっかりと取ってください。この天候はお盆の出荷に影響が出そうなのと共に秋冬野菜の生育が心配でなりません。西日本豪雨により被害に遭われた方に心よりお見舞い申し上げます。地球の温暖化が進んでいるのだと私は勝手に判断をしていますが、今までの日本ではなくなっているのは間違いのないことだと思います。産業革命前の生活に我々が戻ることができれば、傷んだ地球も少しは修復されるのかもしれませんが、文明が進化した今、それを実行することはできません。地球に優しいことを人類が心がけながら、新しい技術を創りだしていくことが必要なのだと思います。思風先生がよく言います。原子力発電の開発を今やめてはいけない、あきらめず人類が放射能を除去する技術を持つことが必要なのであると。同様に熱を発することなく冷房をする技術などが人類に必要なのだと私は考えます。
成功者が言うのは、あきらめなかったから成功したと。エジソンにいたっては、「私は失敗したことがない、ただ1万通りのうまくいかない方法を見つけただけだ」と失敗を失敗ととらえず前向きにその現象をとらえています。実際には心が折れそうになったことも多々あったとは思います。当社の仕事とこうした実験の成功とは全く結びつかないと思われますが、物事に対してあきらめずにやり続けるという姿勢は学ぶべきものがあります。ある八百屋さんと取引がしたいと考えた時に、弊社から野菜を買ってくださいと営業をかけ、断られたとします。一度断られ、そうですかと引き下がった時には、その八百屋さんとはもう取引ができません。しかし、産地の情報、新しい品種の案内、よく売れる販売方法などの情報提供をし続けると、ある時からこちらを向いてくれることがあります。これはあきらめなかったから獲得できた顧客ということになります。効率化を目指したカイゼンも同様にあきらめずにコツコツと改善し続けることが大切です。名古屋のアソートセンターでは、こんな風になるといいなという発想から計量の仕組みを作り込み、テーブルの配置を何度も変えて改善を繰り返した結果現在相当の時間短縮が可能となりました。アソートメンバ―の皆さんと共に協力をしてくれたイシダはかり様にはとても感謝をします。これは、あきらめなかった成果だと思います。
京セラの創業者である稲森和夫氏は、「人生の結果=考え方×熱意×能力」であると言っています。能力は人によって1から3程度の違いしかありません。しかし、熱意というのは0から10の違いがあると私は考えます。この熱意というものがあるからこそあきらめないという気持ちが維持されるのだと思います。この熱意が出てくるのは、我欲ではないでしょうか?自分の生活を向上させたい!家族を幸せにしたい!お客さんが便利にこんな風に当社を使ってもらいたい!世の中の為にこんなことをしたい!我欲は、あっていいんです。いや、我欲はなければいけません。それが熱意となりどんなことに対してもあきらめないという気持ちが持ち続けられるのだと思います。但し、その我欲が自分だけの幸せを求めると周りに人から受け入れてもらえないこともありますのでそこは注意してください。
石橋青果は皆さんの欲が満たされるような会社にしてゆきたい。皆であきらめずにその様な会社にしてゆきましょう。
2018年5月
新緑の春というのが5月。しかし、今年の5月は暑い日が続きます。各所で30度を超えているとニュースが伝えています。海水温が高いのだろうと予測をします。これからの台風シーズを考えると沢山日本列島に上陸してくるのではと大変に心配になります。なぜなら、昨年そして一昨年と秋から冬にかけて野菜の高騰が食卓に大変な影響を及ぼしていたのは台風が原因だからです。現状では市場価格は安値傾向で推移しています。キュウリが値上げをしたようですが、作柄自体は悪くないようなので相場はそのうちに冷えてくると思われます。沢山の野菜を皆が摂り健康になって欲しいと思います。
DMPの早矢仕さんがDMPHを立ち上げ独立されました。そして、先日自らのコンサルとしての体験をまとめた本を出版されました。早矢仕さんとのお付き合いは17年ぐらいになり、トヨタのコンサルをしていることは聞いて知っていましたが、トヨタがどんな考え方で具体的にどんなことをしているかは聞くこともなく知りませんでした。しかし、出版された本にはトヨタ自動車の考え方と共に早矢仕さんがどんなことを考えてコンサルをしてるかが記されています。その中でも冒頭にある早矢仕さんの言葉がとても腑に落ちます。「トヨタだからそんな教育ができるのですねぇ」という問いに対して、トヨタは創業以来、人材教育に手を抜かなかったから世界のトヨタになったのだと早矢仕さんは答えているのです。トヨタが小企業であったころから社員教育を積み重ね、その結果が世界のトヨタになったのだということは、早矢仕さんが我々に対して、教育の大切さを説くと共に我々にもあきらめずに人間磨きをしなさいと言っているのです。
ものづくりは人づくりというのがトヨタの教育の根幹です。車を作ることが人づくりにつながることを考えているのです。その根本にあるのがカイゼンという言葉です。今やこのカイゼンという言葉は海外でも通用します。何か問題があった時にラインを止めてまでもその原因を突き止め、原因に対する対策を具体的に打つことがまずはカイゼンということ。そのカイゼンをすることでその人の能力が磨かれる。また、ミスをしないために標準化・視える化をする。その原点にあるのが「人を責めるな、仕組みをせめろ」なのです。ミスした犯人を捜すのではなく、ミスは起こるものとして考えると、ミスが起こる仕組みに問題があるのだと考えて対策をすること。トヨタがOJT(職場内教育)で磨いているものは、スキルは当然として、その人の人間力を高めることに主眼があることはとても素晴らしいと思います。こうした教育がOJTによってなされていることは当社でもやれないことはないのです。人は仕事によって磨かれる。これは和心である“道”に通じるものであり商道だと思います。和心とはその昔から日本人に引き継がれている遺伝子の中には、美しく行動するという美学とその行動に対する意識を極めるというのがあります。それが、華道であり書道であり、剣道であり柔道であると思います。そんな商道をしていかなければならないなと私自身とっても気づかせていただきました。最後にこの本の中にトヨタには、上司と部下の関係が教え教えられるという風土があると書かれています。上司が仕事を教えることは当たり前、明るい職場づくりをすることは当たり前、そして問題解決と役割認識をする際にお互いがフラットな関係で教え、教えられるということができるということでトヨタが勝ち抜いているのです。石橋青果も教育ということをやり続け、皆で関わり進化し続ければ、今よりも世の中に必要とされる会社になってくると信じます。どうぞ、私にもいろいろ教えてください。
2018年4月
今年は3月後半に急激に初夏を迎えたよう陽気になり、桜の開花が記録上ではとても早く開花、入学シーズンにはほとんど、葉桜になってしまいました。例年より1週間以上早かったと思われます。4月に入りいつもの気温に戻ったのかなとも感じていますが、3月・4月は定植時期なのでその影響がとても気になります。安すぎると生産者のやる気が出ないし、高すぎると消費者の購買意欲が下がってしまいますから。
新しい年度が始まりました。いろいろな商品が実質値上げされているようです。当社も全体額として4月より少額ではありますが昇給をしております。インフレにしようと政府がしようとしているので値上されることは仕方がないことです。思うにインフレにしようとする意味を考えると次世代に借金の負担を軽くするという意味もあると思います。失われた20年で日本の経済は成長しておりません。安くしないと物が売れない時代が長く続き、コストダウンということを日本社会全体が行ってきた結果、どうしても経済が小さく小さくなってしまったのでしょう。アベノミクスによりここ数年は2%という目標値には届いていませんがプラスの成長に向かっているということです。賛否はありますが私はいいことなのだろうと思います。問題は格差社会になっているということでしょう。働かない若者がいるということはありますが、年収が300万に見たいない就業人口が約1割いるのも事実のようです。1億2千万人の日本人口のうち景気の回復感を体感しているのは何割ぐらいなんだろうと、8割の方々は景気が良くなったという感覚はないのではと思っています。もう一つの側面として、何があるかわからないからお金を使わない。そんな心理が働いてしまい、お金が回っていないのも失われた20年がもたらしたものなのでしょう。と、ここでぼやいても何も当社は変わりません。我々が商いをしている商圏からすると我々の努力だけで十分に右肩上がりに会社を成長させ、石橋青果で働く人々が物心両面で幸福になれると思います。当社が今年度目指している売上は社会全体から見て大きな数字ではないということです。簡単ではありませんが、皆で力を合わせればその数字は必ず達成できると信じています。
毎年度、12月ぐらいから次年度の方針をいかにするか、その方針を達成するための組織をどうしたらいいのか、そして、各部門で具体的にどんなことをしてゆくのかを3月までに決めています。ここ数年、ある程度の利益を残せるようになったのはこうした部門長の働きとその部門長の役割を理解して現場を守ってくれている方々の成果だと思います。心より感謝です。これからの3年間で作り上げたい事業があります。高齢化社会を迎えている日本です。その環境の中、当社で65歳定年以降も生き生きと働ける事業部を作るということです。その一つに生産者との取り組みもしていきたいなと考えています。消費者のニーズをいち早くとらえることができるという立場にいるのが仲卸という立場であり、荷受けを通しまた直接その情報を生産者へ伝えることができると思います。高年青果物の知識と消費動向の経験を生かしてゆけば独自の販売ルートや独自の商品開発ができてゆくと思うのです。生産者と消費者がWIN・WINの関係になる架け橋を作るのが我々の仕事だということです。この仕事に関してはまだまだ構想段階でありますのでこれから色々な検討をしてゆかなければなりませんが、現在、働く人がいきいきと働く石橋青果が、定年以降も生き生きと働ける事業部を作ることに何かワクワクとします。
平成30年3月
何とも暖かで春うららな季節です。寒かった冬から突然に春が訪れて、桜の木もあわてて開花をしているように感じます。できれば入学式まで桜が咲いてくれることを祈るばかりです。この陽気で少し野菜の入荷が増えてきました。キャベツやレタスの相場も異常な高値ではなくなりました。沢山の方に沢山の野菜を取っていただきたいと思います。まずは、悲しい報告と嬉しい報告をします。9年間も無遅刻無欠勤で働いていただいた石垣貴明さんは突然の病によって亡くなられました。心よりご冥福を申し上げます。8日に出勤をされないとの報告を物流部からもらい自宅に伺いましたが、音信不通。警察に届け、緊急連絡先である娘さんに連絡しました。後日9日ご逝去されたとのこと。あんなに元気な石垣さんが出勤してこないことがとても不思議です。また、11日には名古屋シティマラソンを社員11人で名古屋の街を駆け抜けました。シティマラソンを我々が走るために多くの方々が関わってくれています。そのことに大変に感謝です。主催者・ボランティアの方、沿道の応援の方、そして何より我々が車道を占有するために迂回を余儀なくされたドライバーの方には感謝を申し上げます。このマラソンへは、熊崎部長が石橋青果で働く人の健康促進のために提案をしてくれました。感謝!この風景は当社のHPに掲載しておりますのでご家族の方も一度ご確認ください。
SNSの発展により人間関係や街の動きが少しづつ変化をしています。隣にいてもSNSにて会話をしたり、グループでのやり取りなどは朝から晩まで続いていたり。その影響なのか深夜に出歩く人が減り、コンビニの深夜の売上が段々減っているとのこと。その昔ですが私も友人と夜な夜な家の前なので座り込み、何という内容ではありませんが会話をした覚えがありますが、今はそれがSNSに変わってしまっているのでしょう。これから、AI,Iot,そして自動運転なので社会は大きく変化をしてくると思います。そんな中でも変えてはいけないものあるような気がするのです。
先日、あるパスタ屋さんに女房と行きました。パスタを注文するとサラダ、果物、パン、カレーライスなどが食べ放題という店でした。何とも便利なお店だなと私は感じていたのですが、隣の親子を見ていて少し違和感がありました。食べ放題だからということで食べるのが当たり前という状態です。人気のパンが焼きあがると我先にとパンをかき集めて取って来る。そして、食べ散らかすという表現がぴったりな様に、親子で食べなきゃ損ですと言わんばかりに食べるのです。もちろんその他の食材も同様です。ちょっと何かが違うなと感じていました。食物は我々の体に入って我々の体を作ってくれる物。日本人が食事の前に「いただきます」というのは、「あなたのお命いただきます」という意味だと教えられて、食べ物があることへの感謝と食べられることの感謝を親から教えられたように思います。最近、人件費の高騰の影響でしょうがセルフサービスでのお店が増えてきたために、飲料を含めて食物を乱雑に扱っているように感じます。そこには作ってくれた人への感謝はないですよね。過去にニュースで取り上げられたお寿司でのシャリ残しという現象。これも同様だと思われるのです。お金を払ったから食材を残してもいい?賛否両論だと思いますが、自らがお寿司を握ったとして、シャリだけを山の様に残した皿を見たら悲しくなりと思います。一所懸命に心を込めて作ったのにと。これは、食べ物への一例でありますが、我々はいろいろな恩恵を受け取っていることを自覚し感謝して生きるということが大切なんだろうと改めて感じております。
平成30年2月
気が付くともうひと月が過ぎてゆきます。残り10か月!年齢を重ねると時間の経過が早くなるといいますがこの頃、大いに感じます。今年は寒い日が続きます。各地で大雪やその影響で何十時間も足止めをされたとのことです。被害にあわれた方々に心よりお見舞い申し上げます。10月の2つの台風の影響とその前後に低温が続き、野菜の高騰が11月から続きますし、まだまだこれから4月までキャベツに関しては高値が続く模様です。産地契約をしていたキャベツは入荷せず、契約価格で納品すると大きな逆ザヤになっています。担当している仲君の心労はとても大きいと思います。がんばれ!このままいくと今年のわが社の業績は厳しいものになりそうです。困った。
平昌オリンピック真っ盛りです。フィギア―の羽生結弦選手には大変に感動させてもらいました。けがで練習ができないだけでとても精神的に大きな負担があったと思いますが、それを上回る彼のスケートに対する熱意を感じずにはいられませんでした。心身共に素晴らしいアスリートであることは間違いのないことです。沢山の感動に感謝!
トップアスリートは毎日を大切に積み重ねています。毎日を大切に積み重ねることは別にアスリートの特権ではなく我々にもできることであり、良き人生の生き方としては大切に積み重ねた方がよいのは間違いのないことだと思います。毎日を大切に積み重ねるということは言葉では簡単ですが、どういうことなのか?
一つは毎日のルーティンワークをこれで良しとしないことだと思います。日々改善ということです。同じ仕事を同じようにするということではなく、毎日ちょっと変化をさせてみる。そのことにより効果が出たりでなかったりするかもしれませんが、だんだんに良くなっていきます。名古屋のアソートセンターにおいては、5年くらい前でしょうか?二人一組になって検品をしていました。しかし、現在はハンディーターミナルにて検品をしています。導入当初は使い慣れず、残業をすることにもなりましたが、今ではハンディがない検品作業はありえない状態になってます。この事例でもわかるようにこれで良しと思ったら改善は行われません。因みに旧態依然のやり方でやっていたのなら今の倍の面積で倍の人件費が必要になっていると思われます。名古屋の李君を中心にアソートメンバー皆が作業改善に取り組んでくれ、たくさんの提案をしてくれています。あの小さなセンターで10億を超えられると確信をしています。日々改善をすることが仕事であり、言われたことをそのままにやっていることは作業であります。1日の変化は何もかわりません。しかし1年、そして10年と積み重ねると大きく変化します。
もう一つ積み重ねるというのは、相手への感謝だと思っています。どうしても人間という生き物には「我」というものがあり、自分中心で物事を考えてしまいます。これについては私だけなのかもしれませんが・・・・。女房があり、家族があり、会社の仲間がいて、取引先の人がいて、みんながつながっているからその中で自分も生きていける。もしくは生かされている。その当たり前になりがちな事へ、感謝を積み重ねることが大切だと思うのです。積み重ねるというよりも忘れないといった方がいいのかもしれませんが、お互いが積み重ねることによって絆というものが太くなっていくと思うのです。なかなか身近な人への感謝を表すのは大変に難しいことが多いですが、近くにいて空気のような存在の方に心から感謝することが大切なのだと思います。
皆さん、いつもありがとう!
平成30年1月
駆け足で一月が過ぎ去っていく感覚です。大根・白菜・キャベツなどがとっても高い1月でした。マスコミには連日野菜の価格高騰が取り上げられており、この3か月食卓に潤沢に野菜が並ぶことがなかったのではと思います。10月の台風と長雨がここまでの影響があるとは誰も予測をしていないと思います。契約農家などは経営の生き詰まりも心配されます。これから春作の出来が気になるところです。これから、来期の事業計画策定に1月から入っています。環境を考えると日本が夏場に亜熱帯化していることを考慮していかないといけません。これもお天道さん次第なので本当に気分次第ですが。10月から3月ぐらいのレタス類を販売することについては今後の課題になってきます。
人のことが気になることは人間としての本能的なものなのかもしれません。ましてや大好きな人のことが気になるというのは当たり前のことですから。その延長線上がワイドショーであったり週刊誌であったりするのでしょう。気になるタレントがどのような生活を送っているの?・・・。しかし、最近のワイドショーそして週刊誌はちょっと行き過ぎな気もします。でも、この裏返しには、我々視聴者・読者が、これくらいやらないのと喜ばないということの裏返しなのかもしれません。刺激を求めるともっと、もっととなり、今まで海外のパパラッチを批判してきたマスコミですがだんだん同じ状況になっているような気がします。その結果、大きなものを失っているような気がしてならないのです。決して私は小室哲哉さんの回し者ではありませんので最初に断っておきます。ベッキーから始まった不倫へのバッシング。毎日インターネットを含め我々に擦り込みしているがごとく、報道されます。そして、今回小室さんは不本意ながら引退を表明しました。私は日本の大きな文化を一つなくしたような気がします。我々の癒しになるような楽曲を世に出してくれたかもしれない才能の持ち主です。知りたい欲求から始まりそれ以上の刺激を求めていた結果なくするものがあるのでだと思い知りました。個人的には、ベッキーの笑顔の方がテレビで沢山見られるといいなと思っています。
どうしても隣の芝生がよく見えるのは仕方がないことではあるのですが、本来我々は自らをしっかりと見つめないといけないような気がします。遠い目標でなくとも今年どんな一年にするの?と聞かれて、明確に目標を答えられる人は少ないと思います。有名人の話題に記を取られて気が付くと自分のことを考えることを止めてしまっている人もいるのでは?自分のこととは、自らが置かれている環境を含めてです。他人からどの様に評価されていることを気にするのは人情なのですが、自分をどうしたいということなしに、他人が右往左往していることだけに気を取られていてはいい人生を送ることができないと考えています。もっと自分のステージを上げていくのなら、関わる人のために自らが、何ができるのかを考えることができるのが大切だと思われます。
働く一人ひとりの目標と会社の目標はピタリとは一致しないことは確かであります。でも、「幸福を届けます」という理念の下、同じ方向を向いて共に歩んでいきたいです。来期の計画の中にみんなの思いを詰め込んでいきたいと思います。ご協力ください。
因みに今の防犯カメラの技術からAI技術へつなげて行けば間違いなく有名人・我々一般人も間違いなく監視される社会になるのかな?とぼんやり思っています。有名人も一般人も分け隔てなく監視されて生きる社会が出来上がるのでしょうね。
何とも、気の休まる場所がみんながなるなるのかも。
平成29年12月
12月に入りとても寒いと感じられます。東北・北海道では積雪が例年以上になり凍てついているとのこと。10月に来た台風の影響なのでしょうか?レタス類そしてキャベツ白菜大根という秋冬野菜が高値安定となっており、家庭の懐を大きな打撃を襲っていると思います。先日豊橋の産地へお邪魔したところ1月のほうがもっと出荷が減ってくるとのこと。ちょっと、外食事業部の成績が気になります。
このところ求人をしても全く反応がなく、ちょっと困っています。特に配送職の反応が薄く、静岡営業所を含め物流部の皆さんには大変に負担をかけております。何とか良き人材を見つけて正常化に努めてまいります。その一環として先日フィリピンのマニラを視察してまいりました。エンジンのメンテナンスをしている会社で日本エンジンの高橋社長の計らいでマニラの日本人学校を見学、勉強をしている状況そしてマニラの環境を見て回りました。日本人学校の生徒さんは、礼儀や作法を教え込まれて、元気な挨拶から始まり、自分たちがどうして日本に行きたいのかを自己紹介などで話してくれました。2,3か月でこんなに話せるようになるのだととても感心をすると共に、何よりも大変なやる気と前向きさで我々日本人が忘れていたもの彼らは持っていると感じずにはいられませんでした。街並みに目を向けるとまず自動車は日本製が多くまた、新しい車の割合がとても高いのに驚きました。親日の国であることは間違いのないことです。マニラの平均的収入が2万円から3万円程度ということで、食事などをしてもとてもお値打ちに感じます。相当な格差があるのかもしれませんが、そこは調べることができませんでした。そして、兎に角町ゆく人の年齢が若いのです。日本の1960年代はこんな風だったのだろうと思います。若い人と年老いた人の割合が日本とは真逆になっていると感じました。でも、マニラでは若者が働くところが十分ではなく、大学を卒業して就職しても6か月で首を切られることも度々あるとのこと。これについては、フィリピンの法律で6か月以上就労すると会社負担の社会保険料や従業員にかかるコストが大変に増えるようになっていることが原因だと聞きました。6か月で馘首しても次を雇うことができるといことです。それくらい若い労働力が余っているのです。羨ましい。
研修制度については外国の方たちが研修になることは間違いのないことですが、主な労働力になっているのは現状だと思います。また、少子化・高齢化を考えるとこれから海外の労働力を受け入れることは必要なのではと私自身は考えます。その中で今の日本の研修制度は3年が主であり3年修了し技能を付けたとしてもフィリピンではその仕事に就くことはまれであり、また、同じ国に研修に行くことはできません。帰国後、新しい国に、新しい技能を学びに行くことがほとんどで、キャリアアップにつながっていかないのが現状のようです。ここには大変な疑問を感じます。また、ここにこそビジネスチャンスがあるように思われます。最後になりますが、Smoky Tuorという国籍を持たない人々が住んでいる部落を視察してきました。日本では考えられないような環境で住んでいます。そこには多くの子供たちがとても明るい笑顔ではしゃぎまわっています。サンダルも壊れ、Tシャツも破れ、新しいものではありません。しかし、子供たちは元気に輪になって遊んでいる姿をみて、本当の幸福って何なんだろうと考えてしまいます。豊かではない子供たちから疑問を投げかけれれ帰国しました。石橋青果の働く環境を整えることは大切です。その根底になる、楽しさを感じられる会社にしたい。
平成29年11月
10月に上陸した20号と21号台風は農産物には大きく影響をしています。レタス類を筆頭として、胡瓜などの果菜類、また、にらなどの小野菜が11月に入り品薄となり、お客様には大変にご迷惑をおかけしました。台所を預かる奥さんは大変だったと思います。これから少し相場が冷えて、沢山の野菜を食べてもらうことを祈るばかりです。
30年以上前に、バックトゥザフューチャーという映画がありました。私はこの映画が好きで録画したものを何度も見ました。2作目は未来へ主人公が行き、アメリカが暗黒の時代に向かってゆくのを救うというストーリです。噂ではトランプさんをモデルとし暗黒時代を描いたとのこと。そのトランプさんが大統領となりましたので大変に驚きですが、暗黒のアメリカにならないことを祈るばかりです。その映画の中で描かれている未来の世界は、帰宅すると勝手にテレビのスイッチが入り、パソコンが人の問いに答え、車が空を飛ぶというものでした。最近、AI(人工知能)やIot(モノのインターネット)などという言葉をよく耳にします。驚きですが、映画に描かれた想像の世界が現実に起こっているように感じます。車の自動運転はもう現実のものであり、そして家電などを外出先からスマフォで操作することは可能になっています。この技術を総じて第3次産業革命(人によっては第4次産業革命)が起こっていると言われています。政府は日本の人口減少をこのAIやIotの技術を使って、不足している労働人口を補ってゆくという政策を練っているようです。昨今は現実にトラックドライバーが不足しています。しかし、高速道路を走るトラックが自動運転によって無人化することは今ではそんなに難し技術ではないような気がします。高速道路を走るあの沢山の大型トラックが無人化になれば相当に未来の労働不足解消にもつながると私は考えます。また、高速道路が全ての車において自動運転にしたら事故や渋滞もなくなると予測されます。まさにバックトゥザフューチャーという映画が現実になってくるのかなと。AIやIotが世の中を変えてゆくことは間違いの無いことであり、我々も受け入れてゆかなければ他の業界にとって代わられるそんな時代がすぐそこに来ているような気がします。また、少子高齢化というのが叫ばれてもう20年になります。その高齢化は身近なところで可視化されています。先日、土曜日正午近くに神沢駅から名駅方面に向かう為に地下鉄に乗車しました。私の上の年代の方々が8割乗車、若者と言われる様な方が2割乗車しています。30年前を思い出すと中高年と若者の乗車している割合は逆転していたと思います。当時私も若い部類に属しており、地下鉄を我が物顔で占領して、年齢の高い方からずいぶん注意を受けたように思います。団塊の世代が2015年で65歳となり2025年には75歳以上になり国民の三分の一が65歳以上になる超高齢化国家になります。少子化は言うまでもなく、我々が成人した時と比べて現在、成人を迎える人口は半分になっています。一組の夫婦から2人以上の子供が生まれないと日本の人口はどんどん減ってゆきますが、現在の出生率は1.44人。政府も懸命に少子化対策を打っていますが、女性の社会進出が求められるこの世の中で出生率を上げることは大変に難しいことだと想像します。。
何故この様な話題を取り上げているのか?次年度からの計画を策定する時期になりました。誰も未来を正確に予測することはできません。しかし、だからと言って見なくては石橋青果の未来がなくなります。社会の中で生かされる会社になるためにまず、社会で何が起こっているのかを知る必要があります。未来を見る努力必要ですね。
平成29年10月
台風21号が去ってゆきました。長雨による影響がないことを祈るばかりです。ここ数年感じることなのですが夏がとても暑く、涼しくなったかなと思ったら寒くなる。秋という季節がとても短くなってきた様な気がします。秋の夜長を楽しむという習慣は八百屋である我々はありませんが、暑くもなく寒くもなく窓を開け放っていると虫の音が聞こえてくるというそんな時間が短くなったのはとても寂しい気がします。市場はキャベツ白菜などをはじめ順調に入荷してきております。生産者にとっては少し物足らない相場なのだと思いますが、この機会に消費者の皆さんには沢山の野菜を食べて欲しいものです。選挙も終わり、少し落ち着いた日々になるのでしょうか?安倍政権が長期政権となりますが、謙虚に政権を運営してもらう事を祈るばかりです。
先日、香取慎吾君と萩本欽一さんがテレビに出ていて、欽ちゃんがやりたいことやるという趣旨の番組を見ていました。欽ちゃんが駒澤大学に通っているのもびっくりでしたが、この番組を通して働くという事が私の心にしみましたので記します。その昔キンドンと言う番組だったと思いますが良い子・悪い子・普通の子という三人がそれぞれの役で感じたことを語るという番組がありました。欽ちゃんがいろいろな指示をしてとても楽しい番組だったことを懐かしく思い出しました。見ていた番組の中では香取君が一人で三役をこなすという設定ではじまりました。3人の役を一人でこなすことはとても体力的にハードであることは間違いの無いことです。番組がはじまってから直ぐに香取君は汗だくになってゆきます。そこに、打ち合わせに無い子供の役などを欽ちゃんがアドリブで振ります。見ている私は面白いと感じました。何故なら、裏方のスタッフも知らない、筋書きのないストーリーになって行ったからです。裏方さんからも「どうすりゃいいんだ!」と愚痴がこぼれる程。ここまでくるといつものスマートに笑いを取る香取君ではなくなり、頭は真っ白、ドタバタの昔の喜劇役者みたいになってゆきました。本来は香取君も40歳であり、今や国民的なスターでありドタバタと役を演じる必要もなく、今あるキャラクターだけで十分に人気者でありお茶の間を楽しませているのです。しかし、欽ちゃんは最後に香取君に向かって言うのです。「今重要な年齢なんだから汗をかかなくちゃだめだよ」と。私は欽ちゃんの香取君に対する大きな愛情と仕事に対する厳しい姿勢を感じずにはいられませんでした。ちょっとばかり上手く行っているから安心するな。少し信用を得ることができたと思って浮かれるな。わかったような振り・知っているような振りでその場をごまかすな。このようなことを総じて語ったのが「汗をかけ」という言葉なのだと思います。
自分を振り返り、”どっき“としました。社長としてちゃんと自分が汗をかいているのだろうか?社員の皆に適切な仕事を与え、各自が成長するような仕事の与え方をしているのか?少しばかり利益が出たからと言って、真摯にお客さんの事を考えて毎日を大切に積み重ねてるのか?自問自答。働くことが自分を成長させることにならなければならない。口だけで効率化、改善、収益性アップと言っていても何もはじまらないですね。色々な情報を手に入れてその情報や知識を知恵に変えてお客さんに喜んでもらう。その為にも現場を大切にしなければならない。現場から出てきた声を大切に会社にとり入れる必要があるなとつくづく感じています。
どうか皆さん、一緒に考え、汗をかき、毎日を大切に積み重ねてゆきましょう。
平成29年9月
9月18日にこのつぶやきを記しています。6月に3号、7月に5号そして9月18号台風が日本に上陸しました。まずもって、大分県などで被害に遭われた方々にお見舞いを申し上げます。18号台風はとても風が強くて今年の年末年始に出荷されるはずの苗が飛ばされてしまったのではないかをとても不安になります。あとは運を天におまかせして、秋冬野菜が順調に出荷されることを祈るばかりです。残念ながら8月に渡辺が退社となりました。5年以上受注部にて入力をしてくれて本当に感謝です。
このつぶやきは、平成15年10月から初め今月で丁度14年となりました。家庭の方に会社の様子を知らせ、会社の考え方等を皆と共有したいと思い記してきました。経験の浅い社員が増えてきたこともあり、14年目の締めくくりに再度となりますが、理念である「幸福を届けます」について記しておきたいと思います。お付合いください。
まず、なぜ理念が必要なのか?人は、ひとり一人考え方が違うのです。生まれ持った性格があります。その上に育てられた環境、人との付き合い、身の回りで起こった体験等により考え方が違ってくるのだと考えます。理念は皆の考え方の違いを概ね同じ方向に向けてるために必要な言葉であると考えてください。
「幸福を届けます」が当社の理念です。「幸」=お天道様から頂いた恵みである青果物。青果物は今回の台風もそうですが、お天道様のご機嫌次第で出来高・品質が全く違ってきます。生産者の皆さんが一所懸命にお天道様と相談しながら苦労と苦心を重ねて出荷をしていただいた青果物であることに感謝をしてまた、我々のプロとしての目利きで適正に評価して消費者へお届けをする。「福」=ただ単に商品として運ぶのではなく、お客さんから信頼していただけるように創意工夫をし続け、ありがとうと言う気持ちも一緒に届けたい。「幸福」という漢字二文字にはこんな思いを込めています。ただ単に商品としての野菜を届けるだけでなく、お客さんの為になるような提案をして、安心安全の物流を通して安定してお届けができることを目指すことをこの7文字に託しています。
この理念を掲げても中々浸透がしない時期がありました。そんなある年のいろは研修にて石橋青果をどんな会社にしたいかという議論を皆でしました。ある人は、お互いライバルであり競争し、切磋琢磨しながらお互いを高め合えるような会社にしたい。また、ある人はお互いが相手の事を思いやる、いつも助け合う事ができる会社にしたい。前者は強さであり、後者は優しさである思いです。水と油の様な考え方を一緒にした当社の造語が「共想競進」という言葉です。これが当社の風土となっています。
先代である石橋勇はいつもお客さんに儲けさせたら又買いに来てくれるというのが口癖でした。しかし、この言葉の真意を外した商売をしていた時期がありました。そんな時に社長は言っていることと、やっていることが違うと熊崎さんから言ってもらいました。がちんと頭を殴られたように感じました。入荷をしたものを販売するというより冷蔵庫にしまったものを販売する。そんなことが当たり前になった時に言われたのです。そんな時にできた営業指針が「信頼される物流の仕組みを創り、鮮度ある野菜を価値ある価格でお届けします」と出来上がったのです。
理念、営業方針、そして風土を表す言葉です。いつも経営計画書に記載している言葉なのですが、今一度確認してもらい、平成29年度後半に皆の力を集結して欲しい。
頑張りましょう!