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平成26年12月

今年の冬は寒い!
名古屋に9年ぶりという猛吹雪がありました。
やはり、地球の温暖化という観点で気象状況を
考えていかないと未来の子供たちの負担となり
美しい地球が無くなってしまうのかもしれません。
便利さの追求から少し視点を変える必要があり
、少し譲り合う事が大切であり、
それが大きな成果をあげるような気がします。

10月と11月は気象条件が良かった為
野菜自体が前倒しで出荷された懸念があります。
この年末最後の集荷が気になると共に、
寒さの影響を考えると1月の価格高騰が怖いです。

♪♪も~いくつ寝るとお正月~♪という季節になりました。

今年念頭に、こうしたいと考えたり
人によっては決意をしたりしたことでしょう。

痩せるぞ!とか、
禁煙!とか。

その結果はどの様になったでしょうか?

しっかりと振り返り反省をして
来年自らが何をなすべきかを
考えて新年を迎えて欲しいと思います。

今年を振り返ると消費税の増税と
円安が進み原料高は当社の営業先である
外食産業の利益を大変圧迫しました。

会社によって営業利益が良い所と
悪いとが極端に表れてきました。

デフレからの脱却という政府の方針は、
経済活動をしている我々にとっては
とても厳しい環境になっていると感じております。

当社において振り返ると
お陰様で皆さんの頑張りにより利益の確保が
できた事はとても大きな成果です。

人に関しまして1月森口君4月大傍さん8月鈴木さんと
そして10月岩田さんの4名が仲間になってくれました。

しかし、理由はともあれ3名の退職者を
出した年でもありました。

また、経済の好況感もありパートさんの採用に
大変苦労したとしてもありました。

大きな決断として、静岡営業所の出店を決意し
11月に開所しました。
まだ今は、力を発揮する事ができずにいますが
明日の当社事業の柱となる事は間違いありません。

石橋青果は働く人の為にある会社であり続けたいと考えておりますが、
今年本当に皆の為になったのか、
要するに各自が本当に成長する事ができたのかを
振り返ると疑問が残っております。

ミスクレームをなくすために作業の効率化を本当に考えたのか?
各部所が連携して同じ方向に向い営業をかけていたのか?
鮮度ある野菜をタイムリーに届け続けられたのか?

こう言った事を考える事が我々の仕事であります。

来年1月から経営会議という話し合いの場を作ります。

その目的の一つとして
10年後の石橋青果の経営者育成が目的であります。

また、会社が成長する為にどうしたら良いのか?
会社で働いて社員ひとり一人が成長する為にどうしたら
良いのかを考える会議にして行きたいと思います。

私自身が考えている中期計画の柱として
これから3カ年で三重県四日市から静岡沼津方面までを
運べる仲卸になりたいと考えております。

いくらいい情報を持っていても、いい商品を持っていても、
お客さんに届かなければ売上に結びつきません。

これからは、物流と言う足を自らが作り上げてゆくことが
会社の成長の鍵となると考えています。

車の確保、人の確保、積み込み場所の確保等問題は
大きくコストを上回るだけの利益確保をする為に
皆で本気になって考え実行してゆかなければなりません。

そう言った事を議論し結論を出してゆく経営会議にしてゆきたいのです。

来年は、今年以上に経営環境は厳しくなってくると思いますが、
皆で力を合せて今年以上の成果をあげられる様にしてゆきましょう。

一年間本当にありがとうございました。

平成26年11月

今年は秋が深まるのがとても早く感じられます。
紅葉に輝く街路樹が赤や黄に色付き
大変に綺麗に感じます。
野菜は順調な集荷が続き
生産者の方には申し訳ありませんが
随分安値傾向で販売ができました。

安倍総理が消費税引き上げを
断念し衆議院の総選挙を行うと発表しました。
私としては好況感の薄い今、
消費税の引き上げは難しいと感じておりましたので
大変に結構なことだと思います。
しかし、約束である1票の格差是正をする前に
また選挙をするという事は納得できません。

政治家自身が痛みを感じず
国民だけに負担を強いるのは如何なものか?
と感じているのは私だけでは無いと思います。

 
11月17日午前8時7分に創業者である
石橋勇が逝去しました。
生前には皆に大変なご指導ご鞭撻をいただきまして
心より感謝を申し上げます。
また、沢山の皆さんに会葬を頂きましたこと
お礼を申し上げます。

生前に「11月19日が俺の命日だ」と言っていました。
それが17日の朝何の前触れもなく息を引き取りました。

告別式の日取りを決めるとその日は休市日。
また、初七日、ふた七日も日曜日です。
会長は日程まで気を使って逝ってしまったのだと感じずにはいられません。

当社は昭和41年11月に石橋商店として創業しました。
以前にも紹介した事がありますが、
開店してから14年後、昭和55年11月のエコノミックジャーナルという雑誌に
石橋青果の記事が載っています。

「親切・丁寧・敏速がモットー」にお客様と接する事が
大切であると会長は、その記事で述べています。

また、大変その記事が感慨深いのは、
松本さんや佐藤さんが働いたことが書かれており、
改めて、松本さん佐藤さんが石橋青果の土台を
作ってくれたのだと言う事を感じさせてくれました。
また、会長の長女・私の愚妻が高校2年生であり、
この本が世に出回っていた時には同じクラスで
私と学んでいたと言う事と共に、
その時に会長は長男の隆さんに石橋青果を
継いでもらいたいと記している事に、
大変な愛情を感じます。

前職は、丸協青果でアンコウ(セリ人)をしていた会長は、
創業してからも丸協のアンコウが荷物を売れ残すと
可哀そうで買ってしまったというエピソードは、
相手を思いやる会長の人柄を現わしていると感じます。

石橋青果を平成8年に会社を私に譲った事は
皆さんの承知の事だと思いますが、
普通、創業社長と言うのは大変な一刻者であり
創業者は後継者に対して何かと経営に口を出し、
自分の時に良かった事を押し付けるものです。

しかし、会長は一刻者ではありますが
私に対して経営方針を強制した事は、
全くありませんでした。

放任と言う事ではなく、
相談をすればアドバイスはしてくれます。

毎日市場にきて見守って頂いていたのだと、
今思うと中々できる事ではないなと
会長の器の大きさを感じるばかりです。

私自身、商売のイロハは、
佐藤さんから教えてもらった事が多いのですが、
人生の生き方・楽しみ方、人との接し方は会長から
沢山学びました。

いただいたものを返す、
そんな生き方だったと思います。
ですから、老人会での歌手活動や
地域の方への奉仕活動を積極的に
やっていたのだと思います。
町内の方が遅くまで通夜式に足を運んでくれたのは、
その証であったと感じます。

残された石橋青果の私達は「親切・丁寧・敏速」という
会長の理念をしっかり受継ぎ
お得意様に儲けて頂ける商品を提供し続けて参ります。
毎日を大切に積重ねてゆき、
石橋青果は世の中に必要とされる会社であり続けます。

創業者石橋勇会長、49年間石橋青果を作り続けて
頂き本当にありがとうございました。
また、82年の人生、お疲れ様でした。

平成26年10月

台風18号そして19号と2週連続で本州に接近・上陸しました。
沖縄県周辺には被害が大きかった様子です。
救いは、九州地方そして本州には思った程の
被害が無かった事です。しかし、
小売店などは2週続けて週末かけて
台風が来た為売上減は否めない様子です。

新天地営業所の準備は着々と進んでいます。
加来君が所長としてに単身で行く事になりました。
新天地での加来君の活躍を大変に楽しみにしています。
また、現地採用岩田さんが営業職として新規開拓に当ってくれます。
現在、名古屋で研修中。
大変だとは思いますが宜しくお願いします。

鮮度ある野菜をタイムリーに届ける事は、
新天地でも受け入れてもらえると考えます。

出光というガソリンスタンドは
皆さん知っていると思います。
当社の指定スタンドは出光ですからね。

出光の創業者については知らない人が多いと思います。
出光佐三が出光石油の創業者です。
1911年北九州市で日本石油(現在JX日鉱日石エネルギー)の特約店として
油を売り始めたのがはじまりであります。
地域で特約店制度があり地盤を増やす事が難しかった状況の中、
佐三は海上で漁船に給油するというビジネスモデルを思い付き
実行し同様の考え方で満州などに商売を展開し大きくなったと言う事です。

因みに出光と言う会社には、出勤簿はなく、
定年と言う概念が全くない変わった会社です。

何故そこに出勤簿だとかが無いのか?
「社員は家族である。」と
言うことが根底にあるためです。

 佐三は、第2次世界大戦後、
多くの社員を抱え大変苦労をしましたが、
誰ひとりとして馘首をしなかったのです。

食べる物も無く、仕事も無い。
その中で社員共に仕事を創り出し
社員を雇い続けたのです。

石油屋がラジオの修理や
旧日本軍の重油タンクの汲み上げなど
過酷な仕事もあったようですが、
それでも会社にとって社員が財産であるからこそ
社員を雇い続けたと言う事です。

そこには創業以来
「人間尊重」と
いう考え方が根底にあるからだと言う事です。

それは今でも継承されているとのこと。

“私は日本人として生まれ、日本人として育てられ、そして日本人として経営をしている”

出光佐三の言葉です。

GHQが国内の石油を管理しようとした事に
反発し欧米の石油会社の圧力に屈することなく、
同業他社が外資と提携する中、
出光は独資で経営続けたと言う事はこの言葉が示す所です。

少し話がそれましたが、
その中で出光が面白いのが、
労使と言う考え方が無いと言う事です。

これは私も同じように考える事です。
多分、お金と時間を交換しようとするから
使う側と使われる側に別れるのでしょう。

会社は誰のものか?

石橋青果は、株主のものでもなく、
社長のものでもなく、
働く人々の為にあるのです。

一人一人が惜しみなく自らの能力を出し切り、
また、力を合せて大きな問題を解決する事が
各自の人間力とスキルをあげる事につながってゆきます。

こうした人の力が会社を支え会社の繁栄につながってゆくと考えます。

皆で蓄積した利益を皆で分配をしてゆく。そんな会社にしてゆきたいと思います。

平成26年9月

今年の夏は大変に短く9月に入ってから寝苦しくて眠れないと言う日は本当に少なかった気がします。各地でゲリラ的な豪雨の為に道路の冠水、床上床下浸水などの被害が毎日の様にニュースになりました。8月が曇天続きで日照不足が9月の作柄に大きく影響し9月の連休前後は大変な高値を記録しました。特に胡瓜やナスといった果菜類の商品不足は深刻でした。見積もりよりも相当高い相場での推移でしたので利益がマイナスしております。営業担当者そして仕入担当者の方々の心中を察します。厳しい9月になりました。
 今月も感性論のお話です。皆さんも良かったら感性論を聴きに来て下さい。ご家庭の方も申し出てもらえれば会員証を貸します。10月8日(水)WINC愛知にて18時から講義があります。会員証が無いと2000円払う事になりますので気を付けて下さい。
 思風先生は言います。これからの社会は「命令と支配と管理の経営」から「愛と対話とパートナーシップ」の時代になると。いわゆる縦型から横型の社会へ構造が変化をしてくると言う事です。社長が偉いのでもなく、親が偉いのでもなく、皆がパートナーであると言う事です。そのつながりが「愛」。愛とは他者と共に生きる力であり、短所を許し長所と関わる力です。そして、対話により人間関係を深めてゆくことがとても大切なのです。人間が人間を支配するのでなく、相手を論破する事でもなく、お互いを認め許し合い助け補い合うその様な成熟した社会を日本人がリーダーとなりアジアの時代を作り上げてゆく必要があります。そうすれば、離婚も無くなり、民族・宗教戦争も無くなるのでしょうね。その一員の一人として日本を愛する一人として、私も世の中の役に立ちたいと思います。
 石橋青果も社員と社長がパートナーである会社でありたいと考えます。石橋青果がこれらか色々な挑戦をしていくために、組織的に物事を動かす必要があります。その為に8月から鈴木伸介さん入社して頂き、組織、規程、運用方法を色々な角度から見直して頂いております。各部門長が権限と責任を持ち、計画と実行をする。そんなイメージです。決して官僚的な会社を作りたいのではなく、社員一人一人が成長するため、そして、会社経営に皆が参画してもらうために考えている事です。これから、文書での提出も多くなるかもしれません。それは正確に情報を伝達することであり、起草した提案がどれくらいの効果があったかを検証するために必要であり、一番大きな理由は、社員一人一人が成長する為です。組織は縦型ですが人間関係は横型でありたい、その原理が愛と対話とパートナーシップであると言う事です。先月書きましたリーダーシップと共に今月のフォロアーシップの心得を記します。フォロアーシップは2つの意味があります。「ついてゆく」と「補う」と言う意味とがあります。感性論ではリーダーシップとフォロアーシップを一緒に考える必要があると。だから、横型の構造なのだなと私自身は、大変に納得しました。
 フォロアーシップ10カ条
1リーダーの意味を共有する。2会社を良くするための提言をする。3リーダーに対して本音を伝える。4リーダーを成長させる。5リーダーの短所を補い決して責めない。6理屈を越えてリーダーを守る。7仕事を通して人間性を磨く事を理解する。8人の役に立つ事を喜びとする。9立場を心得た仕事をする。10今やっている仕事の意味と価値を確認する。

石橋青果のひとり一人が経営に参画して成果を上げ そして、沢山の報酬を持って帰ってもらえる会社にしたいと心から願います。

平成26年8月

台風12号、11号の影響で
徳島産・高知産の生産物の入荷が大変に少なく
お盆前は大変に右往左往しました。
社員の皆さんお疲れ様でした。

お客さんからの大きなクレームも
無く、無事に過ごせた事は
本当に有難いです。

お盆明けも胡瓜等果菜類を中心に
入荷が少なく大変高値で推移しています。
商品をよく確認して集荷して下さい。

先日の広島豪雨で被害のあった場所から
大通りを一本挟んだ所に
私の友人が住んでおります。

友人の安否を知った時に良かったと思う半面に、
亡くなられた方々の事がとても身近に感じられ、
悲しく感じました。

心よりご冥福をお祈り申し上げます。

お客さんからの他の地域への話は
上手くまとまりそうな気配です。
梯子を外されるのは怖いですが
覚悟を決め出店をします。

社員・家族の皆さんにも
これから沢山の苦難が出てくると思いますが、
逃げるのではなく一緒に力を合せて
乗り越えてゆきましょう。

そして、お客さんから必要とされる
石橋青果を作り上げ、
必ず大きなおヒネリを
ひとり一人が獲得できると思いますので
楽しみにして下さい。

大澤取締役朝礼でもありましたが、
8月名古屋思風塾では
「感性型リーダーシップ」を
テーマに講義を頂きました。

その講義内容をつぶやきます。
現在は『支配と命令と管理の経営』であります。
それを今後『愛と対話とパートナーシップの感性型経営』に
移行してゆく必要があります。
『支配と命令と管理の経営』の問題は
違う価値観を受け入れることを許す事をせず、
原理は一つであると言う事です。
自分と違う考え方を排除して
自分の思う考え方を説得しようとする。
そして、それに反抗する者に対して争い・闘いになる。

結局、人を傷つけ勝者と敗者とに分ける。

しかし、人の心は多様であり、
無数に考え方があることが当たり前なのです。
自分に都合のよい事を”よし”とするのではなく
相手の全てを受け入れる努力をする事です。
決して相手に迎合することでは無く、
相手との心のつながりを原理とする
感性経営を目指すのです。

心のつながりとは、
認める、許す、愛する、待つ、判る、誉める
と言う事です。

リーダーシップ10条

1、教育力と活人力を持つ人
  (教育力とは能力を引っ張り上げる力・活人力とは能力を伸ばす力)

2、魅力的な個性・人望がある人 
  (カリスマ性がある・部下があこがれる様な人格が厚い人)

3、勇気ある行動のある人
  (困難な問題から逃げず、部下の失敗を上司が守り、安心させる)

4、未来への夢と希望を語る人
  (歴史観を持った先見力ある人が未来にどうなりたいかを語る人)

5、客に流石と言わせる仕事をする人
  (今やっている仕事の意味や価値を語り続ける人)

6、ゆるぎない生き方を持っている人
  (自らの哲学を持ちそれを実践している人)

7、人間としての成長意欲・学ぶ姿勢を持っている人
  (人間としてと言う定義がポイント)

8、創意工夫・努力を続ける人
  (変化が状態である人)

9、文化力のある人
  (玄人肌の仕事以外の一芸を持つ人、人間の器の大きさとなる)

10、人間性の豊かな人
  (他人との価値観の違いを受け入れることのできる人・矛盾を生きる)

当社は働く人の為にある会社です。
次期の後継者は働く人の中から出るのが
自然だと考えます。

その為に仕事ができるのは当たり前であり、
リーダーとして社員を生かす力を磨き、
会社の未来を創造し続ける先見力を備え、
自らの明確な生き方を見出した人が
石橋青果のリーダーとなって欲しいので
上記を記しております。

私もまだまだ自らを磨きます。

今いる社員から沢山の良きリーダーが出る事を
心から願います。

平成24年8月

今年の8月初旬は大変蒸し暑く、各地で最高気温を
記録するとの報道がありました。
しかし、お盆辺りになると朝の風が少し秋風も混じるように感じます。
今年は秋が来るのが早いかもしれません。

そのお陰か作物は順調に入荷してきましたので、
お盆休み前後の価格は生産者にとっては面白みがなく、
また消費者にとっては値ごろ感のある価格となりました。

実際にこんなに価格安定のお盆も珍しいです。
昨年の夏と比べると85%程度の価格となっています。
まぁ昨年が高すぎたのもありますが・・・。
 

今年はオリンピックの年でした。
38個のメダルを獲得した日本は過去最高のメダル数と言う事で
過日銀座にてパレードが行われました。
ニュースで見る限り大変な人数がオリンピア達に激励の声援を
送っていました。本当に感動をくれたオリンピア達に感謝です。

彼らの活動を支えているのは大半が企業です。
アスリートたちは企業の広告塔としての役目もありますが、
企業が彼らを支援する事は社会的な役割を
果たす一つの方向としてこういった活動もあるなと、
そして、石橋青果もそんな活動ができるくらいの企業に
なれるといいなと考えながら見ておりました。

 企業は誰の物という議論が多くの書物で書かれています。
創業期には社員数は少なくオーナーがバリバリ作業をこなし、
そして営業や経理と何役もこなしています。

この時期の会社はオーナー社長の物なのかもしれません。
それから、会社が発展、社員数が増え、
お客さんが増え、関わる周りの人への影響が大きくなる・・・。
逆から見ると多くの人から支えられているのであると言う事ですが、
この時会社は誰の物なのか?

そして、大きな収益を上げるビジネスモデルを持った企業は
更なる発展のための資金・人材確保の為、上場という手法を取ってゆきます。

上場企業と言うのは、株主の物でもなく、取締役の物でもなくやはり、
公器・・・いわゆる社会の為の会社であると言う事は間違いの無い事だと思います。

だからこそ、利益還元の為アスリートの支援活動のほか、
目に見える社会的活動を行っていくのが役目なのでしょう。

 石橋青果は、今、誰の物なのか?

先代が引退し、佐藤融子さんも定年退職しました。
その代わりに多くの若い力が石橋青果に自らの可能性を試しに
入社してくれています。
お陰様で社員数も25名となり売上と利益もある程度順調に伸びてきています。

仕入先にもある程度信用ができたのだと思います。
取引を皆様より前向きにして頂いております。
金融機関からも驚く程の好条件での融資を受けることが可能になりました。

これは先代からずっと培われた「
親切・丁寧・敏速をモットーとした働く風土」が
「幸福を届けます」という理念のもと社員一人一人が積重ねてきた結果だと私は考えます。
 
石橋青果は、社会で生かされて生きていくのは言うまでもありませんが、
働く人たちの会社であり続けたいと私は考えます。

だからこそ、今より益々皆が自らの意思をぶつけ合い、
計画を立て、行動して、良き結果を出してゆきたい。

その結果は物心共に皆が豊かになってゆくことであると思います。
私の夢としては社員からの社長が輩出できたら、
結果として会社が社員の物になるのではと考えています。

平成26年7月

大規模な台風8号は、沖縄に大きな影響を与えました。
また。台風が近づく前から新潟、信州には
沢山の雨が降り被災された方々がみえます。
心よりお見舞いを申し上げます。
有難い事に本州への台風8号の影響は
気象庁が心配するよりは無事に通りすぎてくれた事に、
ホッとしております。
一部の野菜を除き、価格は高騰することなく連休を終える事が
できたのではと感じております。

「意識が現実を創る」

自分のビジョンを変えました。
というより、6月に異業種交流会の仲間から
背中を押され石橋青果の目標数値を
いまの3倍にすると宣言をしたのです。

宣言と言っても会の仲間内で宣言をしただけですが
自分の意識は大きく変わりました。

しかし、社員の皆がその数字を求めている事は全くない。
給料が増え、休みがとれるそんな会社にしたいのだろうと
勝手に考えていました。
そんな中、会の仲間との月次勉強会にて
石橋青果の未来を考える機会があり
そこで真剣に考えるようになりました。

楽して儲けるのではなく、楽しく儲ける。

楽しく儲けると言う事は、大きな苦労が無いと
本当の意味での楽しさはないのだろうと薄々は
自分で気がついていても、
「無理に皆に苦労をかける事はないのでは」と、
私は考えていました。

でも、実際は自分が苦労をしたくないのだ
と言う事に気がついてきた。

思風先生も問題を乗り越えてこそ成長があり、
仕事こそが人生の成長の糧であり、
人間の生きる意味は仕事の中にあると教えてくれている。

私自身がその仕事の中にある社員の
真の喜び、楽しさ、やりがいに
蓋をする形となっていたのだと気がついてきました。

目標は、皆さんに苦労はかける事は
間違いないと思います。

しかし、未来に渡り会社が成長してこそ
皆さんの収入も増え、立場もあがり、やりがいがあることだと
考えられる様になりました。

だから、もっと権限を委譲し、
走りながら考える事ができる皆さんになって頂くことが
本当の意味で石橋青果の存在意義なのだろうと考えられる様になりました。

するとどうでしょう?

不思議です。お客さんから名古屋以外のの仕事をしないかと誘われました。
自分の意識が変わる事でチャンスが訪れてきました。
いままでの私ならその地域の八百屋さんを探したかもしれません。
しかし、わざわざ面倒な方向へ行く覚悟ができました。
意識が変わると現実が変わる。
全くもてその体験をしている最中です。
7月に入り、その地域の市場へ商品供給を依頼し、
不動産会社を周りました。
不動産会社から「借りるのは難しいよ!」と言われていたのが
行く度にその会社を訪問。
先日も「無いよ!」と言われ店を出てから1時間後に携帯が鳴りました。
驚くことに市場から歩いて5分の場所に物件が見つかったのです。
それも9月末に明け渡しできると。

できないのではなく、やっていなかったのだ。・・・失敗なんか怖くない。
後は、「念ずれば花開く」相手の社長の採決を待つばかり!

平成26年6月

今年の入梅は、平年と比べて1週間ほど早い様です。
東海地方の雨が降る日数と降水量は多くないと感じますが、
九州地方、関東地方は結構な雨量を記録している様子です。

このために圃場に入る事ができずに
関東産の葱は相当に高騰しました。
これから、東海地方にも雨がたくさん降ると言う予想です。
日本各地にゲリラ的な豪雨が降り易い環境の様ですが
どうか大きな被害が無い事を祈ります。

先日、取締役より大変嬉しい報告を受けました。
取引先の社長から当社の配達の人達は
とても元気よく挨拶をしてくれ、
また、商品をどこにおきますか?
と聞いてくれて、各店店長から
とても気持がいいとお褒めを頂きました。

嬉しいですね。
配送担当の皆さんがお客さんとの接点を
大切にしてくれている。

「鮮度ある野菜をタイムリーに届ける」という営業指針の下で
社員の皆が一体となってお客さんをフォローする。

お客さんに喜んでもらい、
お客さんの収益があげられるからこそ、
当社を選んでもらえていると思います。

これからも皆で相談をし合い、
報告を各々にしてゆき、
確認をし合いましょう。

 愛知県安全運転管理者協会発行のAAKKという冊子にある
「贖いの日々」を読み合わせるようになって
数年が経ちます。

読み合わせによる効果なのかは判りませんが、
一時よりも交通事故は減りました。

交通事故を起こしてみて初めて判る事は、
怪我をしても怪我をさせても大変にお互いが大変に
不幸になると言う事です。
ましてや、死にいたる事故はもうこりごりです。

先ずは皆さんの命そして体を自らが守る為にも
安全運転を心掛けて下さい。

心掛けると言う事は、行動にならなくてはなりませんね。

 市場内でリフトの事故が減る事が無く、
人身事故につながっています。

急いでいて、後ろの確認をする事なくバックをして、
他人の足をひいてしまい、骨が粉々になったと言う事例がありました。
リフトはちょっとした接触でも大きな事故につながります。
どうか、前後に動かす前にしっかりと確認をして下さい。

またスピードの出し過ぎも問題です。
市場内外で随分、速いスピードを出している車を見かけます。
車は直ぐには止まれない。
特に梅雨時は雨が多く、
降雨時は路面がぬれ滑り易くなります。

スピードの出し過ぎは危険です。

交通事故で一番多いのが出会いがしらの接触事故だそうです。
生活道路は必ず徐行して下さい。

また、当社の過去の事故で一番多いのは追突です。
車間距離を十分に取っていれば
起きなかった事故も沢山ありました。
スマホ等をしながらの運転はもちろん、
カーナビ等の使用方法にも気をつけて下さい。

一番気をつけて欲しいのは、時間です。
クレーム対応等でどうしても急ぐ時もあるとは思います。
でも、自分でしっかりと時間管理をして、
時間ぎりぎりで行動する事が無ければ
余裕を持って運転をする事ができると思います。
事故を無くすためにも自分の仕事をしっかりと時間管理をして下さい。

 コストの側面から少し付け加えます。
車には保険をかけています。
保険をかけているから安心である事は間違いのない事ですが、
年間に修理に沢山の保険料を使用すれば、
沢山の保険料が必要になります。
全て、自社からの出費になります。

皆で稼いだお金が交通事故により
残念ながら経費となって出ていきます。

安全運転は利益の源泉であるとも言えます。
 
家族の皆さんを悲しませる様な事のない様にどうぞ安全運転に心掛けて下さい・

平成25年5月

今月は、日中はとても暑い日が続きますが
夜温は低いと感じます。
トマトは色ノリが悪く緑色が混ざったトマトが
たくさん出ています。

エルニーニョ現象が顕著に表れていると言う事で
今年は冷夏になるのかな?
作物に大きな影響が無いといいのだけれど・・・。
 
 日本は、中国と韓国との外交が悪化する中、
集団的自衛権を論じているこの頃ですが
外交の悪化の影響が経済へこれから少なからずとも出てくるのだと思います。
しかし、アベノミクス効果なのか、
4月に消費税が3%アップしたのにも関わらず
消費の落ち込みが大きくないと感じています。
その上、上場企業は、ベースアップに応じ、
決算は増収増益であると新聞などで報じられています。

2020年には東京オリンピックが開催され、
日本の経済は明るい様に感じます。というか、
そうあって欲しいなと願うばかりです。

 脅す訳ではありませんが、これからの日本経済において
少子高齢化の問題が深刻化してくると思います。
私が65歳以上になり年金を受給する頃になると
私を3,4名の若者が支える事になります。
でも、人口は減少し、消費は拡大する事は無く、
経済が大きく活性化する事は大変に難しいと予測します。

イオンが食品スーパーの再編を2015年に向けて実行すると
発表がありました。
今後少なくなっていく市場のパイを
取り合うのは大手スーパーチェーンとして、
よいとは思っていないと思います。
これから未来のいつとは予測がつきませんが、
イオンとセブン&アイは、各地域の準大手チェーンと
資本提携をしてゆくのではと考えます。

それは、少なくなったパイで皆が生き残ってゆくためには
仕方がないのではと思いますが、
チェーン店が統合して、市場を寡占化すると
最後は消費者の利益が一番失われるのかもしれません。

 その様な中、最近当社の方向性をどうしたら良いのかと
悩む私です。
確かに今、当社自体はそんなに悪い状態でもなく、
有難い事に金融機関からも快く融資をして頂ける状態にあります。
しかし、業界の再編というのはもう目と鼻の先!
私の次の代への橋渡しを考えると
会社が向かうべき方向性を間違えると
いつ会社が無くなってもおかしくない。
それぐらいに環境が激変すると思っていて良いと思います。
 
次の世代へバトンタッチするためには、
今までの考え方を変えてゆく必要と共に
組織の再編成をしていく必要があるかなと考えています。

先ずは、自らが考えて計画をしてゆく事が大切だと考えています。

ここ数年、顧客数が多くなり要望も多岐にわたってきました。
受注、仕入、加工、配送の各部門でお客さんに対応してゆくための
仕組みづくりをしていく必要があります。

社長である私一人で対応できる範囲は超えています。
社長がいちいち決裁していては、
スピード感のある経営にはなりません。
各部所が皆で現状を分析して具体的な仕組みを考えていく、
そして、各部の長が決済権をもちその仕事にあたってゆくと言う事です。

 異業種経営者の仲間との勉強会で、
7年前、経常利益1億円というのを
私自身の個人の目標にしました。
しばらくして、経常利益1億円を達成する意味は
個人のエゴなのではと考えておりました。

でも、最近その仲間達にまた、背中を押してもらいました。
当社が経常利益1億円を出し続けられる企業になると言う事は
会社が変わると言うことであり
それは、社員である皆さんが成長していくことだと言う事に。

目指すべき近々の数値は経常利益1億円!

今は雲を掴む様な数字ですが、
個々が成長してゆけば達成できる数字だと確信しております。

平成26年4月

春から初夏へと突然に季節が移行した感じです。
今年の桜は3月20日頃咲き始め4月4日頃が満開でした。
入学式に桜花舞い綺麗に咲いていたのが印象的です。

この所、遅れていた野菜達が出そろい、
市場入荷をちょっと供給過多かなと言った感!
また、予想はしていましたが、消費税UPにより
少し財布のひもが固く、売上が伸びないと感じています。
日本全国、皆の手取給与が増えて活性化してゆくことが、いいなと思います。

 女子事務員さんが4月1日より我社の仲間になりました。
社会人として自覚を持ち、高い志を作り
そこに向かって欲しいと思います。
また、悩みがあったらどうぞ周りの方へ相談して欲しいし、
声をかけられた皆さんはどうぞ親身に答えて下さい。また、

ビール大好き藍子さんが15日に寿退社をしました。
彼女は、心理学を学んでいた事もあり
周りの人を受け入れる事が上手であったと思います。
野菜通信などを続けてお客様にも大変褒められたこともありました。

当社としては残念な人財をなくしました。
彼女には、次のステージで大いに頑張って欲しいと願います。

 平成25年度はまずまず皆が満足できる数字の結果を残せたと思います。

ただ、3名の退職者を出した事は、
ビジョンとして掲げている
「関わる子供達が入りたいと思う様な会社創り」
に反していると大いに反省しております。

今一度足元を見直す時期にあると思います。
そして、平成26年度がはじまりました。

大方針として、
1、交通安全 
2、デリバリー範囲の拡大 
3、商品管理の徹底を基本に、
売上目標を達成していきます。

 先ずは、何より交通安全です。
25年度は2つの追突事故があり無事故記録を伸ばす事ができませんでした。
事故をする事は、双方の怪我や最悪は命まで落としてしまいます。
スピードの出し過ぎ、車間距離をしっかり取り
そして、安全運転に心掛けて下さい。

 デリバリー範囲を拡大する。
今の商圏は、我々のお客さんである八百屋さんと競合します。
当社も社員数が増えコストが上がる分は売上を上げ、
利益を確保していく必要があります。
両者を考えると石橋青果の商圏を大きくしてゆく必要があると考えています。

 鮮度ある野菜をタイムリーに
価値ある価格で届けると言うのが当社の営業方針です。
それを実現してゆくためには商品管理の徹底が必要です。
先ず一つに在庫の管理です。
在庫にならないようにする事、
先ずは適正な数量の仕入をすること、
売り惜しみをしない事、
残ったら意地でも売り切ってしまう。

これは意識の改善をしてゆかなくてならないのと
お客さんとの対話から必要数量を知る事がとても大切だと思います。

また、もう一つの商品管理は、低温での物流です。
入荷からお客さんの所まで低温で運ぶ必要があります。

カット野菜、もやし等は温度変化をさせてはいけません。
入荷した時にちょっとだけは・・・という気持ちが商品を痛めます。
入荷したらすぐに冷蔵庫へしまう。
アソートにおいては、スイングドアの開け放しは絶対に厳禁です。
トウモロコシ等は熱を持っています。
どうぞ冷蔵庫に入れる前に息抜きをさせて下さい。
その商品によって適切な管理をお願いします。
そして、今期より冷蔵車を増車しました。
しかし、まだまだ完全な体制であるとは言えませが、
保冷バックの活用をして下さい。

 最後に一番大切なのは、心を一つにしてゆくと言う事です。
共想競進の精神の下互いに切磋琢磨して
今年度も良い結果を残して安倍総理のいう年収アップと
景気向上のお役に立てればと考えています。

どうぞよろしくお願いします。