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平成28年9月

8月は北海道・東北へ台風が3つも上陸しました。
過去初めてということです。
台風上陸したため北海道産のニンジンが例年の3~4倍の卸値を
はじめとして玉ねぎ・馬鈴薯も2倍という相場となっています。
そして、9月に台風16号が九州に上陸しました。
秋冬野菜に影響がないことを祈るばかりです。
先月も北海道の芋玉に影響がないことを祈りますと記しましたが無残なことに・・・。
丹精込めた農産物が被害に遭うはとても寂しいものです。

 3月から始まった今年の新卒求人ですが、
今年は何とか募集人数を充足できそうです。
リーマンショック前に聞いた話なのですが、
リクルート社が2015年以降には中小企業は新卒を取りたくても
取れないという予測を出していました。

リーマンショックが起こり2011年春・2013年春の採用活動は
当社にとっては思ってもみないほどの盛況でした。
そういう理由により、リクルート社の予測も大したことはないと高をくくっておりました。

しかし、2016年春の採用の結果はご存知の通り野埼君を一名採用するのみと大変に苦戦をしました。
その原因は前年度同様の方法で採用できると考えていたからです。
具体的にはマイナビにHPを出し、企業展で当社の良さをアピール、
あとは「会社説明会にいらっしゃい、試験はこの日だからね!」といった
中堅企業以上が採用する方法と同様のやり方でした。
よって、学生には見向きもしてもらえませんでした。

2017年春採用をするにあたり、思い出したのが
2015年以降の中小企業は新卒採用ができないという警告でした。
今年度の採用は、大手企業と同様のスケジュールで採用活動をすること、
来るもの拒まず全ての学生の都合に合わせ会社の説明をさせていただくという姿勢で、
会社説明会を15回開催しました。
その結果、試験を受けてくれたのは40名ぐらいでしょうか。

しかし、6月から8月前半は「内定を出したら当社に来ますか?」という問いに断られるという状態が続き、
人事担当者も心が折れそうだったと思います。
9月初めに何とか当初計画していた内定の承諾をもらいました。
私もほっとしてます。

 環境を大きくとらえると、団塊の世代退職、少子化という社会構造を前提にすると
リクルート社の言うように中小企業には新卒人財が来ないということは当然なのでしょう。

今回採用できた人財との縁は、そう考えると相当大きな成果であると思います。
でも、本当に人財となるためにはそこには教育ということが必要となります。

4つの「じんざい」という話を知っている人も多いと思います。
人罪:「そこに居ることが罪になる人」
人在:「そこにただ居るだけ」
人材:「そこでの役割をできる人」
人財:「そこに大きな成果もたらす」
という話です。

人罪という範疇に入る人は採用していないのでここからは外します。
しかし、人在という存在はできてしまうのかもしれません。
上司先輩が思い通りの事しかさせない。言ったことしかやらせない。
そうすれば、言われることはやりますが他何もしませんね。
だって、他ごとをやると上司先輩に怒られますから。

人材は言われたことをある程度の応用をしながらある程度の成果をあげる人だと思います。
人財は1を聞いたら10をする人なのでしょう。
人材と人財の教育はとても難しいと思います。

「やって見せ、言って聞かせて、やらせてみて誉めてやらねば人は動かじ」山本五十六氏の言葉です。

上司先輩がやって見せて、失敗しても何度も繰り返しやらせることが必要なのです。
それが五十六氏の事によく表れています。
また、教育の本質は経営理念の浸透にあります。
経営理念の浸透は、今いる社員一人ひとりの行動に表れると言って過言ではありません。
まず、在籍する我々が幸福を届ける仕事をしっかりとできているのかを検証していただきたいと思います。

人財を育てることが石橋青果の未来を作ることとなります。
それは、今いる我々が真剣に「幸福を届けます」を考え実行することにあると思います。
がんばりましょう。

平成28年8月

兎に角、暑い!酷暑が続く7月末からこのひと月・・・。
しかし、台風が来なかったため作物の出来高はそれ相当に良い様子で
お盆には野菜の高騰は一部商品にはあったものの比較的安定した価格であったと思います。
先月台風がまだ一つと記していましたが、なんと知らぬ間に11号まででき、
一部台風は北海道そして関東東北へ上陸とのこと、秋作に影響がないことを祈るばかりです。
今年度は収益性に苦しむ月が多いので野菜の高騰は避けたいなと願うばかりです。

今年の8月はスポーツ・マンスでした。
高校野球にリオデジャネーロオリンピックがあり、
観戦好きの方にとっては寝不足の毎日になったことだと思います。

今回のオリンピックでは日本の活躍は世界の方々を驚かせたと思います。
水泳、柔道、体操、バトミントン、レスリング、
その他の競技でもメダルラッシュとなり、
過去最高のメダル数を獲得しました。
まぁ、オリンピックはアスリート達の祭典なので
私は、見守る側としてメダルの取れなかった選手を含め
これからも暖かく応援したいと思います。

4年後の東京オリンピックに向けてこれから選手達は意気揚々、
この4年は世界を見て、選手たちは幅広くいろいろな要素を取り入れ
稽古に励むことは間違いの無いことだと思われます。

 なぜ、ここまで日本の選手が活躍できたのだろう?
一部の報道からしか私は知るすべがないので報道を鵜呑みにして考えると、
体の大きな外国選手に立ち向かうために
日本選手は今まで以上にバーベルなどを
使ったフィジカルトレーニングを重視したとのこと。

大きな相手に今まではスピードで対抗するのだという傾向だったと思う。
力には力をという考え方は日本人の体格も大きくなったからという理由もあると思う。
しかし、一つのキーワードとしては視点の変化だと思う。
指導者、選手たちは日本で勝つことを考えるのではなく
世界で勝つことを本気で考えたからだと思う。
いわゆるオリンピックに出場するからオリンピックの舞台で勝ち上がる、
メダルを取るということが目的になったからだと思うのです。
だからこそ地道でつらいフィジカルトレーニングに耐えられるのだと思うし、
食生活をはじめ生活の多くをトレーニングに費やしたのだと思う。

 また、柔道がJUDOになったように考え方の変化も大きいと思う。
柔道は加納治五郎先生が創始者として日本で生まれた競技であることは
皆も承知の所だと思う。
でも、日本国内で行われる柔道大会と
世界中の大会で行われているJUDOとは似ているけど本質的に違うと思う。

柔道は、柔よく剛を制すという「道」の教えがあり
相手の力を利用しながら正々堂々と戦うことが必要であり
その美学みたいなものが「道」を作っている。

しかし、JUDOは相手をきれいに投げるという美学はなく、
ポイントをいかに積み重ねるかを争うスポーツに代わっている。
しかし、柔道は日本生まれのスポーツであり柔の道を伝えることが
大切であるという建前の元、メダルからどんどんと遠のいていたのだと思う。

しかし、井上康生監督は考え方を変え
他の格闘技からもいろいろな技を体験し取り入れたという。
“王道、定石はこういった方法だ“というのから脱するために考え方を変え、
練習方法を変えてゆくことだということだろう。

 視点を変えること、考え方を変えることこれらは
言葉にするととても簡単ではあるが実際に行動に移そうと思うと
大変に苦痛を伴う。
我々仲卸は無くなる業種であると言われて久しい。
変えることを拒み多くの仲間が市場から去っていった。
時代はいつも変化してゆく、確かに不易なこともあるが、
時代の変化に合わせるということは自分の視点、考え方を変えるということである。
それには多くの苦痛を伴うのだろう。フィジカルトレーニングのように!

 今一度我々の視点、考え方が凝り固まっていないかを検証する必要がある。

平成28年7月

東海地方は海の日に梅雨が明けました。
蝉の声も高らかに聞こえこれから夏本場です。
皆様におかれましては体調管理のため、しっかりと睡眠をとることと
日中は水分の補給と栄養バランスの良いものを食べ夏バテには
十分に気を付けてください。

今年の北海道産農産物の出来が良くないとの予測第一報が入ってきています。
玉ねぎ、ジャガイモが引き続き高値安定になるのかな?と心配になっています。
先日台風1号が発生をしましたが、ここまで台風の発生が1回のみ。
九州地域にはゲリラ的な豪雨がある反面関東地域の渇水は満たされることなく。
また、梅雨の合間に気温が38度という地域があちらこちらにと観測され、
地球が悲鳴を上げ、日本の環境変化は相当に進んでいるのだろと考えざるを得ません。
その昔に簡単にもどることはできないとは思いますが、
便利な生活の代償は相当なものになるのでしょうね。

食べるものが玉ねぎ、ジャガイモからタロイモなど
亜熱帯の作物になったりすることもあり得るのだろうと・・・・。

 池井戸潤著「陸王」という新刊を読みました。
私自身、東洋製鋼渡邊社長から下町ロケットを紹介されてから
池井戸潤氏の著書に感動し彼の著書を全て読みました。
そんな流れで池井戸潤氏の新刊が出るたびにアマゾンでの予約メールにて
ついつい買って、読んでしまうのです。

陸王もそうですが池井戸潤氏の著書は中小企業の物語がほとんどです。
自らの事業の強みをコツコツと磨き、大手企業からのバイイングパワーにも
屈することなくあらゆる難問を解決してゆく所に私は大変に感動をし、勇気づけられるのです。

 今回の陸王は創業100年の足袋製造業「こはぜ屋」を舞台にした物語です。
足袋は無くなりはしないものの靴下にとって代わられ、
祭りや踊りなどの日本文化を披露する時にしか使用しなくなりました。
足袋を作っていては将来的にはじり貧であるこはぜ屋が一念発起し新規事業の開発に取り組みます。
新しいコンセプトでランニングシューズを作るという物語です。
商売敵はアシックスならぬ「アトランティス」という会社です。
売上や社員数という規模は、蟻と像が戦うがごとしという設定です。
アトランティスからの嫌がらせや妨害にも屈することなく
誠心誠意良いものを作って行こうとする中で
資金面の問題、技術面の問題が出てる来るのですが、
一所懸命にがんばっているからこそ協力者が現れてくる。
その協力者と共に今いる社員のみんなが大きく成長し大きな成果を上げてゆきます。
その優位性はシューズを履いた一流ランナーの勝負に託されていき、
そのシューズが多くの一流ランナーたちに信任されてゆきます。
(あらすじ公開をしてごめんなさい)

 我々の現状にも売上の大きさや社員数では図ることができない物がある気がします。
真剣に取り組んだら仕事に対して大きな熱意が発せられると思います。
その熱意が商品や仕組みに対してのプライドになってくると思うのです。
確かに陸王というのは物語であり事実ではありません。
しかし、私は思うのです。
目の前の仕事に取り組む熱意は実際には、自分の意志で決まるのではないかと。
それはやっている仕事の意味と価値を知ることであります。

我々のやっている仕事は朝早く連休が取りづらい仕事です。
どうしてそうなるかというと、当社がかかわる消費者の方々に対して
鮮度ある野菜を届けるために、そして、美味しい野菜を摂って健康になってもらうこと、
また、その野菜を作った生産者の方々も豊かな生活ができることが我々の仕事の意味と価値です。
この使命を受注から営業そして仕分けして配送し、請求業務をする。
この一連の流れが当社のチームとしての流れであり、皆さんの力が必要なのです。

心を一つにして、ミスクレームをなくしお客さんに喜んでもらい、
我々の物心両面の幸福が実現してゆきましょう。

平成28年6月

平成28年も半分が過ぎようとしております。
日本全国がいつの間にか梅雨入りしていたという感覚です。
でも、雨が降らないので関東圏ではダムの漲水率が10%と言う場所もあると聞きました。
日中は暑いのですがどちらかと言うとカラッとしていると感じで
梅雨入りしているという感覚がなくなります。
また、早朝の気温が例年に比べ低いと感じるのは私だけなのかな?と・・・・。
またまた、今年いまだに台風が発生していないということを考えるとなんか嫌な予感がします。
この夏は野菜が高騰するのかな?

 3月からキックオフしている新卒採用活動、
今年は人事担当者として石川君が採用活動に張り付いて頑張ってくれています。
そのお蔭で3月の2回の説明会は思ったより順調に人が集まりました。
昨年の失敗を糧にして、スケジュールは学生に合わせた随時に会社説明会を何度も開催しております。
その結果として、最終面接に9名の学生が来社、懇親会をしました。
そのうち4名に内定を出しましたが、残念ながら2名の辞退者が出ています。
残った2名が職場体験を通し、当社の良さを分かってもらえたらと願うばかりです。
また、6月24日、7月2日にも会社説明会を開催し新しい学生との出会いに心ワクワクしております。
中小企業にとってとても厳しい採用活動であることは間違いのないことです。
6月より経団連加入の大企業の採用試験が始まりました。
中堅企業も続々と内定を出しているのでしょう、その結果次第で当社も右往左往しなければなりません。
でも、当社には次世代を創り上げる若い力が絶対に必要であり、
当社が社会で生かされる会社になる為に今の採用活動は不可欠だと思っています。

皆さん力を貸してください。

 先日地下鉄に乗っていて感じたことを記します。
私は桜通線神沢駅から地下鉄に乗るのですが大抵の場合、
夕方より乗車するため私は、座ることができます。
若い女性に見られるのですが、数個の鞄を持って乗車、
多くの方がその鞄を膝の上ではなく自分の横の座席に置いています。

スマホをなぶる人、本を読む人、ちょっと困るのですが化粧をする人。
社内が空いている時は何の問題もないのですが二駅三駅と進んでいくと混雑してきます。
野並を過ぎる頃には立っている人の方が多くなります。
そして、新瑞橋を過ぎる頃には乗車率100%?となります。
数個の鞄がまだ座席の上に置かれたまま、ちょっと自分の方へ移動するだけです。
混雑した社内で化粧をするのやめたらと思うのですが、それもやめることなく・・・・。
数個の鞄を膝の上に置いたら目の前の人が座ることができるのに
と思っても気づかないふりをしている。

なんか世知が無い世の中になったなと思う。

その昔、渡し船に乗る人々は一人でも多くの人が乗れるように「こぶし浮かせ」と言う座り方をしたと言います。
隣の人が座ることができる様にこぶし一つ分浮かせて座ることだそうです。

 お金を払ったから好きなようにしていいだろうというのが言い分だとは思いますが、
我々は一人で生きているわけではなくお互いが支え合って生きているのです。

米を育て、鶏を育て、山に入って家を作る材料を切り出してくる。
自給自足の社会から現在は共助の社会に代わっている。
でも、一人で生きていると思い込んでいる人がなんと多いことか?

ある人に私は聞いた時に“はっ”としたことがあります。
皆、ダダ草に使っているティッシュペーパー。
自分が古新聞を溶かし細かく細かく刻んで漂白し薄く伸ばしたとしても
使っているティッシュペーパーの様にはならない。

今我々が当たり前に使っているもの全てについて同じことで
誰かが苦労して開発しそれが汎用的になり価格が下がったのだと。

 一人で生きているわけではなく、金さえ払えばよいのではなく皆譲り合って、
感謝しあって生きていく方がとても美しいと思う。

自らに言い聞かす為にも記しておきます。

平成28年5月

五月と言うのは本当に気持ちがいい気候です。
また、今年の五月は晴天が多かった様に感じます。
遅れ遅れになっていた作物が潤沢に出てくることを心より願うばかりです。

研修で熊本へ行ってまいりました。
この日程は、すでに年間計画で決まっており
地震が起きた4月16日以降研修を開催するか、しないかで
研修会の幹事役は大変に気を揉んだと思います。

今回研修地である熊本大同青果社長の月田氏は、
「一ヵ月すれば熊本はある程度落ち着くはず、その時期には皆さんが熊本に来てもらうことの方が
活気につながるから中止ではなく迷惑がかかると思うが開催しましょう。」
と・・・。
その力強い思いが研修会のメンバーに思いが伝わり大変良い会になりました。

その一つに私自身、危機管理の中で地震に対する考え方は100年に1度の事だから
準備をしておく必要は余りないということを考えていました。
しかし、月田社長から地震当日の話を聞かせていただき
自分の考え方は間違っていたということに気が付きました。
100年に一度いわゆる1%の確率で地震は来るのだから
それに対してしっかりと対策をすることが必要なのだと言うことです。

対策と言うことはコストをかけるということではありません。
月田社長から社員の安否を確認するのにラインで1時間かかったとのこと。
ラインの無い当社は一体何時間かかるのだろう?と考えてぞっとしました。
少なくとも緊急連絡網を作り機能するようにしておくことが必要だと感じるのです。

今までは大きな問題にならなかっただけで、地震だけではなく台風や大雪の時にすら出社できる、
できないなどの情報が共有できてないのが現状です。
危機管理に対して考え方を代える必要がありますね。
ロッカーが倒れない様にするなどという身近な所から皆で考えてゆきましょう。

当日熊本空港から市内に入る通称空港線と呼ばれる道路は、
全く通行に問題はなく周りの建物にも被害が見当たりませんでした。
しかし、右手を見ていると屋根をブルーシートに覆われた建物が見えます。
空港線が余りにもスムーズなので市内に入る時はマスコミが騒ぎ過ぎなのかなと感じる程度でした。
月田社長に話を聞き、また、市内の一部で倒壊した家屋を見つけ、
自分の目で確かめないといけないと感じ、帰りは益城町の被害が大きいと聞いた地域を通り帰ることにしました。

自分が今まで体験した地震は横揺れであり被害がでればそれなりに広域に渡り
同じような被害になるというのが経験上の知識でした。
直下型地震、すなわち縦揺れの地震は、全く自分が知るそれと違うことを認識しました。

宿に泊まった時に2回地震があったのですが、それは机を叩くような振動であり、
ゆらゆらと揺れるという感じではありませんでした。
これが縦揺れの特徴なのでしょう。

益城町と言う看板が見えたころから一階部分が壊れた家屋が現れ始めました。
益城町がそんなに大きな町であるとは思いえませんが
益城町の中でも被害の大きな地域とそうでない地域で全く違うのです。
断層に沿った1Kmでしょうか?
その範囲は戦争映画でも見ているように建物が壊れています。
危険と書かれた赤紙が貼られています。
そして、道路が至る所で隆起してその補修をした跡が見えます。

現地を体感し、住む人たちの悲痛な思いが自らの体に刻まれた気がします。
熊本で出会った人たちは、みんな明るく親切に接してくれました。
外からですが益城の人たちが元気に見えました。
でも、震災により心身ともに大変な思いをされているのだろうと感じずにはいられません。
心よりお見舞いを申し上げると共に早い復興を祈るばかりです。
当社ができることは、適正な販売でしっかりと納税をすることが
長い期間に渡りお役立てになるのだろうと考えます。  

よ~し!頑張るぞ。

平成28年4月

 今年の桜は3月21日に開花宣言、
その後冷え込んだ事が幸いして見頃が4月3日ごろとなり、
入学式に桜吹雪が舞っていました。
数年ぶりに綺麗な桜だなと心を洗われました。

でも、この冷え込みは春作野菜には、
成長の影響があるのだろうと少し心配をします。

この度、熊本の地震にて被災された方々には心よりお見舞い申し上げます。
数日間、地面が揺れ続ける中でのストレスは我々が想像する以上のものと思います。
お天道様の力をいつも感じている我々ですが改めて、
自然の力の恐ろしさを感じずにはいられませんね。
5月の中旬に熊本へ入る予定ですが、その時にしっかりと
現地を確認してきたいと思います。
地震の恐ろしさは、津波だけではないのだと改めに実感です!

今回残念な報告をしなくてはなりません。
4月8日に胃がんと闘っておりました中村亨君がご逝去されました。
平成26年夏に一緒に産地に出張へ行った時ゲップが止まらないと言っていました。
もうその時にはがんが進行し始めていたのですね。
その11月に検診12月に手術をしました。
胃がんと言うことで切ってしまえば完治すると私が考えていました。
結果はがんが脊髄近くにあるために手術では取れないとのこと。
そこから抗がん治療が始まりました。
平成27年1月から5月までは入退院の繰り返し、
退院して来れば出社をするということと、
抗がん剤治療をしながらも退院をして来れば
一緒に酒を飲めたということで私自身も
完治は近いのだろうとたかをくくっておりました。

その後脳梗塞を患いどうも治療が上手くいっていないのではと感じます。
私自身は医療ミスではないのかと強く疑い、
彼にも第2オピニオンに治療方法について問い合わせてみてはと
いつも言うのですが、病院の先生を信じているのか?
新薬を信じているのか?動くことはしません。

彼らしいと言えばそうなのですが、
自分の命を余りにも軽く考えているのではと。

結果として、脳梗塞の治療では血をサラサラにする薬を服用する。
だから胃がんの手術はできないとの悪循環。

日にちが経つにつれがんは彼の体をどんどんむしばんでいったようです。

毎月1回程度ですが彼に家を訪れ、
話をするのですが脳梗塞の治療が進み見た目にはよくなっている様に見えるのです。

3月中旬に腹水が溜まると言うことで入院。
一週間の予定が3週間の入院になりました。

私としては自宅にいるよりは面会がしやすく何度も会えました。
実は亡くなる3日前に病院に訪れた時、明日退院だということでした。
その時も馬鹿話をしていたのでしたが突然4月8日の知らせでした。

彼とは彼が18歳からの30年の付き合い。
どうやら私が最初に酒を呑んだ相手だということから始まり、
先代に遅刻する彼を辞めさせてくれと懇願したこと、
先取りした荷物と共に呑み過ぎて出社してこなかったこと、
彼の結婚の事、そして最近では産地開発からEサイトの運営実験などなど
私と彼の30年の歴史が想い巡ります。

彼が亡くなった時に幸せだったのかな?と考えざるを得ません。
手術をしてから半年あたりで自分が生きることを諦めたように見えます。
生き長らえることが幸福であるとは思いませんが、
人間はまず生きることが前提で、
健康に生きること、
生きる為に必要なお金があり、
仕事でのやりがい、
個人としての生きがいが、
必要であると思います。

死を覚悟して生きた彼の1年弱を考えると
石橋青果で働く人の幸せとは何かを自問自答の日々です。

多分答えは多岐に渡り、纏まることはないのですが
皆が物心両面の幸せをつかみ取れる会社にしなければならないとあらたに決意するのです。

嬉しい知らせがあります。
幸せになる社員が4月から2名増えました!

両名とも20歳であり、初めての社会人生活であります。
皆さんにおかれましてはどうぞ暖かく愛情ある叱咤激励をお願いすると共に、
彼らがビシバシと成果をあげ石橋青果の屋台骨を支える人物になることを心より願うばかりです。

平成28年度!力を合わせて頑張りましょう!自分たちの幸せの為にも

平成28年3月

この2週間、暖冬の影響で11月12月に前進出荷した影響が色濃く出ています。
これから春だというのに菜の花の入荷が終ってしまうなど・・・。

九州産地においては何十年ぶりと言う雪の影響で
新馬鈴薯また新玉葱が相当に高騰しています。

お値打ちだった北海道産の玉葱、馬鈴薯も軒並み高騰と言う有様です。
困った!

桜の開花が例年より1週間程度早くなりました。
我々の仕事がお天道様次第ではあるけれど理不尽を感じます。

 3月1日より仲間を一人迎え入れることができました。
前職は同様の仕事をしていたとのことこれから外食事業部で
大きく成長してくれることと活躍を祈るばかりです。

 名古屋シティーマラソンは今年で5年目、
そのうち私は女房と共に2013年より4回連続で参加しております。

今年も何とか1時間を切ることができ、
私は58分18秒のタイムでゴールをしました。
2年目の53分台から大きく遅れているのですが、
まぁ、稽古が足らないので仕方がないと自らを慰めております。

 このマラソンは、毎年参加者が増えているとのこと、
沿道で“VOLUNTEER”と書かれた帽子を被った
ボランティアの方々が沿道に数メートルごとにいてくれて、
近所の応援の方と共に「頑張って」と皆が声をかけて続けてくれました。

実は、7kmを過ぎた瑞穂通ではちょっと休憩をしたいと
思いながら走っていました。どうにも足が前に進んでいかないのです。

あの信号まで走ったら・・・、
あの曲がり角を曲がったら、・・・
休憩しよう、歩こうと思いながら走っておりました。

しかし、ボランティアの皆さんの「頑張って!」と言う言葉のお蔭で、
何とか自らを奮い立たせて歩くことなくゴールまで走りきることができました。

話はそれますが、約5kmの所に市大病院があります。
市大には中村さんが入院をしています。
市大前を走る時は、気合が入りました。
と言うのか祈る気持ちと言うことでしょうか?
私が走ったからと言ってどうにもならないかもしれないけれども、
何とかガンから回復をしてほしいと願わざるを得ない気持ちで走りました。
背筋を伸ばし、ももを上げ、汗をふきふき・・・・。

ほんの数十秒の事ですが・・・。
何とかならんものかな?と。

話を戻し、全く知らないボランティアの方々との
ふれあいはとてもすがすがしいものでした。

しかし、若いカップルや親子が色々な原因があるのだと思いますが、
昨今、傷つけ合い、そして死に至るニュースが報道されています。
本当に残念なことです。

互いの事をよく知る者が傷つけ合う。
お互いの事を知らない者同士が助け合う。

予想ではありますが、傷つけあう人たちはボランティア等で
助け合ったという共感をしたことが無いのだろうなと思います。

もし、このような経験体験をしているのなら
少なくとも刃物で相手を傷つけることにはならないと思うのです。

このボランティアは、小さい頃にいた、近所のおばさんに似ている気がします。

私自身その昔、近所のおばさんに迷惑ばかりかけた覚えはあるのですが、
近所のおばさんはそれでも暖かく受け入れてくれました。
困っていると助けてくれ、よく言われたのが
「あんた達はツルムと悪いことばかりするけど、ほんと一人一人はいい子だよね」と・・・。

この暖かさを知っているからこそ
今回のボランティアの方達の頑張れという言葉に
体が素直に反応してくれたのだと思います。

子供たちが路上や公園で遊ばないと聞きます。
近所のおばちゃん・おじちゃんとの触れ合いも減っていると聞きます。

ゲームソフトでバーチャルな世界で
遊ぶことだけではなくリアルな社会で優しさと痛みを感じながら
子供たちが育つそんな環境が必要だなと
今回のボランティアの方達のふれあいから私自身たいへん感じております。

平成28年2月

大根キャベツの相場はやはり上げてきました。昨年末の暖かさによる前進出荷の影響と九州地域に降った雪の影響で野菜が急騰しています。それにしても今年の2月はなんと気温差が大きいことか!雪が降り積もったと思ったら20度を超える日があったり・・・。インフルエンザの流行もいつもなら終息に向かう月なのに今年は大流行です。
異常気象において私は地球が悲鳴を上げているように思うのです。自分もそうなので大きなことは言えませんが、車に乗り、電気ガスを使うということは結局化石燃料を燃やし続け、二酸化炭素を放出しつづけているのです。そうだからと言って200年前の昔の様な生活をしなさいと言われてもとても無理だと思います。化石燃料の消費はアジアの経済発展に伴い相当な量になることは予測でき、二酸化炭素の排出もそれに伴い急増していることは間違いのないことだと思います。アジアの国々は中国をはじめとして、現在、後進国と言われる国の方も経済の発展をさせるために工場を増やし経済を発展させようとしています。自国民を富ませようとすることは当たり前の発想であり否定するつもりはありません。ここでアジアのリーダーとして日本の役目があるのだと思うのです。地球に優しい技術はどの分野でもトップクラスにあると聞いています。その技術を生かして地球に優しい提案をしてゆき、それを実践していくことが必要だと思うのです。まさしく日本の使命であると思うのです。
また、ウィルスの問題も何か同様に自然の恵みの循環がどこかで切れてしまったために起こっている気がしてならないのです。これは、全くの私の予測ですが・・・。アフリカの広大な自然を人間の勝手な理由で大規模に壊していると聞きます。森林破壊です。日本でも森林を伐採したが為に熊・鹿・猿・猪など野生生物が生きる場所を奪われ降りたくもない人里に食べ物を探し舞い込んでいます。同様にウィルスも広大な自然の中で循環していたからこそ動物や人間になんの影響もなかったものが、何かの循環が途切れてしまったために新型ウィルスとして出現?したのではないのかなと私は考えております。
世の中に不必要なものはないということは明らかです。何もかもが循環しているからこそ、自然の循環が保たれていたということだと思います。しかし、人間は自らが住みやすい、使いやすいを優先してきた結果、CO2の排出やフロンなどの影響で温暖化やオゾン層の破壊と言うことが起きているのではないでしょうか?それにより今まであった循環がだんだん傷んできているのだなと感じるのです。
地球規模の余りにも壮大な問題に対しては我々ではどうしようもないことですが、市場内や会社内の事も同様のことがあると思われます。小事ならできることはあります。安心安全について、先日みのりフーズからの商品転売が市場からも発覚をしました。いつもの業者から値打ちな商品があるから片付けてくれない?と言う安易な会話が商品取引として成り立つのが市場です。もちろんそこにはお互いの信用の上に成り立っているのですが・・・・。これって結局たばこのポイ捨てと一緒の事だと思うのです。何が一緒か?タバコのポイ捨てをする人が安心安全の配慮が本当にできるとは思えません。現場にポイと放ることは風に舞って商品についてしまうかもしれません。そんなことが予測できないからこそ、「安い=何か問題があるのでは」という感性が働かないのだと思うのです。
全ての事はつながっていて循環している。自分だけはとか?こんな事は大丈夫?ではなく、一人一人が相手のことを考えて生きていければいいなと思います。

平成28年1月

5日の上知我磨神社の初恵比寿も全く寒さを感じず、
暖かさの影響なのかいつもより盛況であったと感じます。

野菜を見ますと重量野菜は特に大きくなりまた品質も
大変によいものが多いのですが、相場が保てず
生産者の方々の苦労に報いることができずにいます。
生産地と消費者を結ぶ我々にとっては
何とも歯がゆい暮れから正月を迎えることになりました。
この反動はいつか来るのだろうと心配でなりません。
雪が降ったことで帳尻が合うことになるのかな?

2年ぶりに「奇跡のりんご」を読み返しました。
映画にもなったので皆さんもご存知でしょうが
NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」で
一気に有名になった無農薬にてりんごを育てた木村秋則さんの実話です。

無農薬・無肥料で青果物が本当に作れるのだろうか?
そんな興味で最初は読んでいましたが、
何度も何度もこの本を読むうちに今回気が付いたのが、
自分は何を作り育てているのだろうという疑問がわいてきました。

木村さんが無農薬でリンゴ栽培に取り組んだ時代はバブル全盛の時代。
丁度私自身も多感な思春期時代だったころです。
いわゆる、国民総中級階級と呼ばれていた時代。
そんな時代、どんなことをしても
案外裕福に生きてゆくことができた時代だったと思います。

その頃に子供の消しゴムを買ってやることができずに
3人の子供が一つの消しゴムを3等分して使ったという。

また、農家が食べることができずにりんご園の雑草を食べ、
自分で作ったお米は納税費用となり、
りんご園の隅で作った野菜を市場で販売し
そのお金で米を買ったという位貧乏をしたというのです。
親が子供に不便をかけて平気なわけがないです。
何とか子供たちの為にも無農薬のりんごを早く成功させ
暮らしを安定させたいと焦っていたのだなと痛いほど解ります。

だからこそ、夜な夜な眠ることもできずにいても
諦めずに何度も何度も実験を繰り返したのだと思います。

でも、ある日万策が尽きたと、自らの命を絶つために岩木山に上ります。

実際はそこでリンゴの木と見間違ったどんぐりの木と出会い、
自分のりんご農園に何が足らなかったのかを気が付くこととなるのですが・・・。

それまでは見える部分にだけ目を奪われ、
見えない根の部分に自らの足らないことがあることを知ります。
岩木山に地近い状態に農園を作り替え、
そこからりんごの木が急速に回復することとなります。

そこまで追い詰められたことは私には無く、
自分なら易きに流れているだろうと思うのです。

実際木村さんはりんごの木が育ったのであり、
木村さん自身が無農薬りんごを作ったという風には言いません。
りんごの木が元気に育つためにお手伝いはしたとは言いますが。

私自身は会社を育てる、
働く人を育てるということに注目しながら会社を運営してきたつもりです。
でも本当にそうなっているのかはわかりません。

人の見えない部分を育てるということはどう言うことなのか?

 
会社には2つの側面、仕事の側面と人間の側面とがあります。
仕事の側面と言うのは売上を上げたり、効率化をしたり、
実際仕事をしている実務のことです。

人間の側面と言うのは、いわゆる人間の器ということです。
先輩・上司として人格の向上、知識を増やし知恵に代えてゆく力、
社会に対して優しくあろうとする力。

こんなことが人間の器であると思います。

人間の側面がりんごの木でいう見えない部分でありこの部分を
社員皆がしっかりと根を張ることが必要であると思います。

その為にも会社と言う土壌を一つの色にしておくのではなく
あらゆる意見を吸い上げられるふかふかの土壌にしておく必要があるのだと。

自分は本当にその土壌を作れているのだろうか?
と自問自答しております。

平成27年11月

街中の木々も赤く染まり秋も深まりつつあります。
しかし、11月も20日を過ぎても寒い!と感じる日が
ほとんどないと感じているのは私だけなのでしょうか?

お盆過ぎに雨が多く種まきが遅れていたため
秋冬野菜が出遅れていました。
しかし、ここへきて一気に商品が集まりはじめ
一部の商品では値崩れが起きております。

 今月は静岡営業所において目まぐるしく多様なことが起きました。
有り難いことに名古屋でも取引をしている取引先より静岡地域を
任されることになりました。
また、静岡地区にて展開しているお弁当屋さんのチェーン店の納品が始まりました。
2件の新規取引により当初目標としておりました目標売上が5か月ほどの前倒しで
達成できる見込みとなりました。

新規取引が始まり365日に稼働になるため
所長をはじめ働く人の負担は相当になります。
ご家族の皆さんには何卒ご協力をお願い申し上げます。

残念な報告として、静岡営業所の立ち上げに尽力をしてくれた方が退社となります。
そのために、後任の採用活動をしました。
所長の心がけの良さなのでしょう、名古屋とは違い
沢山の応募がありその中から採用することができました。
働きに来てくれた方は積極的に仕事を覚えようという
前向きな姿はとても心強い限りです。
所長がまた連休が取れるようになるのもすぐのような気がします。
静岡営業所の皆さんよろしくお願いします。以上、静岡の近況報告です。

 さて、パリで起きた同時多発テロでは沢山の犠牲者が出ました。
心よりご冥福を申し上げます。
平和国家日本にいると人が人を殺し合うという状況が
大変に解り辛い環境にあります。
こんな状況はなくなることが一番望ましいのですが・・・・。

 中東と言うのは歴史上アジアと欧州をつなぐ拠点として
発達し民族的にも大変複雑であると学んだ覚えがあります。
また、現代史においてアメリカなどがイランイラクなどの介入により
イスラム系の住民の不満も相当にあったのだと思います。

それがISという集団を作り出し暴徒化してゆく原因になったのだと思います。
インターネットが発達した現代の世の中で暴力が手段として使われるのは
本当にいかがなものかと思われますが、
現実にISも対抗するアメリカ・欧州・ロシアも結局の所、
自らの正義論をかざし高価な武器弾薬を互いに使用しているのです。

これって、我々庶民の隣近所のお付き合いに例えるのなら
隣人とのトラブルに対して暴力を手段にして相手をねじ伏せようということと
一緒なのではないでしょうか?

確かに国家間のことと庶民である隣人のことを比べることは
正しくないかもしれませんが根本は同じだと私は考えます。

何かが原因でお互いの感情が行き違うから喧嘩やトラブルが起きるのだと思います。
その原因を感情に任せて暴力に訴えたとしたら、
マスコミの格好のネタになるのは間違いのないことです。
騒音問題などの例をとってもその一つだと思います。

傍から見ている人は、お互いによく話し合い原因を分かり合い、
譲り合い・許し合えと言いますし、私もそれが正しいと思います。

暴力などに解決の手段をゆだねたら
相手も暴力に訴えてくることは間違いのないことです。

 話し合って分かり合える相手ではないというのでしょうか?
パリの襲撃によりISへの空爆を強化すると発表されました。
また、ISもテロをあらゆる国に広げると発表したようです。

人間には感情があります。
それを暴力であるとか恐怖を与えると言ったやり方では
本質的に何も解決ができないと思います。

実は会社の中も一緒ですね。
許し合い・補い合い、助け合ってこそ人間関係って
上手くいくのだと思います。

自らの主張だけをするのではなく
相手のいうことに耳を傾けることが大切なのでしょうね。