CLOSE

平成29年11月

10月に上陸した20号と21号台風は農産物には大きく影響をしています。レタス類を筆頭として、胡瓜などの果菜類、また、にらなどの小野菜が11月に入り品薄となり、お客様には大変にご迷惑をおかけしました。台所を預かる奥さんは大変だったと思います。これから少し相場が冷えて、沢山の野菜を食べてもらうことを祈るばかりです。

30年以上前に、バックトゥザフューチャーという映画がありました。私はこの映画が好きで録画したものを何度も見ました。2作目は未来へ主人公が行き、アメリカが暗黒の時代に向かってゆくのを救うというストーリです。噂ではトランプさんをモデルとし暗黒時代を描いたとのこと。そのトランプさんが大統領となりましたので大変に驚きですが、暗黒のアメリカにならないことを祈るばかりです。その映画の中で描かれている未来の世界は、帰宅すると勝手にテレビのスイッチが入り、パソコンが人の問いに答え、車が空を飛ぶというものでした。最近、AI(人工知能)やIot(モノのインターネット)などという言葉をよく耳にします。驚きですが、映画に描かれた想像の世界が現実に起こっているように感じます。車の自動運転はもう現実のものであり、そして家電などを外出先からスマフォで操作することは可能になっています。この技術を総じて第3次産業革命(人によっては第4次産業革命)が起こっていると言われています。政府は日本の人口減少をこのAIやIotの技術を使って、不足している労働人口を補ってゆくという政策を練っているようです。昨今は現実にトラックドライバーが不足しています。しかし、高速道路を走るトラックが自動運転によって無人化することは今ではそんなに難し技術ではないような気がします。高速道路を走るあの沢山の大型トラックが無人化になれば相当に未来の労働不足解消にもつながると私は考えます。また、高速道路が全ての車において自動運転にしたら事故や渋滞もなくなると予測されます。まさにバックトゥザフューチャーという映画が現実になってくるのかなと。AIやIotが世の中を変えてゆくことは間違いの無いことであり、我々も受け入れてゆかなければ他の業界にとって代わられるそんな時代がすぐそこに来ているような気がします。また、少子高齢化というのが叫ばれてもう20年になります。その高齢化は身近なところで可視化されています。先日、土曜日正午近くに神沢駅から名駅方面に向かう為に地下鉄に乗車しました。私の上の年代の方々が8割乗車、若者と言われる様な方が2割乗車しています。30年前を思い出すと中高年と若者の乗車している割合は逆転していたと思います。当時私も若い部類に属しており、地下鉄を我が物顔で占領して、年齢の高い方からずいぶん注意を受けたように思います。団塊の世代が2015年で65歳となり2025年には75歳以上になり国民の三分の一が65歳以上になる超高齢化国家になります。少子化は言うまでもなく、我々が成人した時と比べて現在、成人を迎える人口は半分になっています。一組の夫婦から2人以上の子供が生まれないと日本の人口はどんどん減ってゆきますが、現在の出生率は1.44人。政府も懸命に少子化対策を打っていますが、女性の社会進出が求められるこの世の中で出生率を上げることは大変に難しいことだと想像します。。

何故この様な話題を取り上げているのか?次年度からの計画を策定する時期になりました。誰も未来を正確に予測することはできません。しかし、だからと言って見なくては石橋青果の未来がなくなります。社会の中で生かされる会社になるためにまず、社会で何が起こっているのかを知る必要があります。未来を見る努力必要ですね。

平成29年10月

台風21号が去ってゆきました。長雨による影響がないことを祈るばかりです。ここ数年感じることなのですが夏がとても暑く、涼しくなったかなと思ったら寒くなる。秋という季節がとても短くなってきた様な気がします。秋の夜長を楽しむという習慣は八百屋である我々はありませんが、暑くもなく寒くもなく窓を開け放っていると虫の音が聞こえてくるというそんな時間が短くなったのはとても寂しい気がします。市場はキャベツ白菜などをはじめ順調に入荷してきております。生産者にとっては少し物足らない相場なのだと思いますが、この機会に消費者の皆さんには沢山の野菜を食べて欲しいものです。選挙も終わり、少し落ち着いた日々になるのでしょうか?安倍政権が長期政権となりますが、謙虚に政権を運営してもらう事を祈るばかりです。

先日、香取慎吾君と萩本欽一さんがテレビに出ていて、欽ちゃんがやりたいことやるという趣旨の番組を見ていました。欽ちゃんが駒澤大学に通っているのもびっくりでしたが、この番組を通して働くという事が私の心にしみましたので記します。その昔キンドンと言う番組だったと思いますが良い子・悪い子・普通の子という三人がそれぞれの役で感じたことを語るという番組がありました。欽ちゃんがいろいろな指示をしてとても楽しい番組だったことを懐かしく思い出しました。見ていた番組の中では香取君が一人で三役をこなすという設定ではじまりました。3人の役を一人でこなすことはとても体力的にハードであることは間違いの無いことです。番組がはじまってから直ぐに香取君は汗だくになってゆきます。そこに、打ち合わせに無い子供の役などを欽ちゃんがアドリブで振ります。見ている私は面白いと感じました。何故なら、裏方のスタッフも知らない、筋書きのないストーリーになって行ったからです。裏方さんからも「どうすりゃいいんだ!」と愚痴がこぼれる程。ここまでくるといつものスマートに笑いを取る香取君ではなくなり、頭は真っ白、ドタバタの昔の喜劇役者みたいになってゆきました。本来は香取君も40歳であり、今や国民的なスターでありドタバタと役を演じる必要もなく、今あるキャラクターだけで十分に人気者でありお茶の間を楽しませているのです。しかし、欽ちゃんは最後に香取君に向かって言うのです。「今重要な年齢なんだから汗をかかなくちゃだめだよ」と。私は欽ちゃんの香取君に対する大きな愛情と仕事に対する厳しい姿勢を感じずにはいられませんでした。ちょっとばかり上手く行っているから安心するな。少し信用を得ることができたと思って浮かれるな。わかったような振り・知っているような振りでその場をごまかすな。このようなことを総じて語ったのが「汗をかけ」という言葉なのだと思います。

自分を振り返り、”どっき“としました。社長としてちゃんと自分が汗をかいているのだろうか?社員の皆に適切な仕事を与え、各自が成長するような仕事の与え方をしているのか?少しばかり利益が出たからと言って、真摯にお客さんの事を考えて毎日を大切に積み重ねてるのか?自問自答。働くことが自分を成長させることにならなければならない。口だけで効率化、改善、収益性アップと言っていても何もはじまらないですね。色々な情報を手に入れてその情報や知識を知恵に変えてお客さんに喜んでもらう。その為にも現場を大切にしなければならない。現場から出てきた声を大切に会社にとり入れる必要があるなとつくづく感じています。

どうか皆さん、一緒に考え、汗をかき、毎日を大切に積み重ねてゆきましょう。

平成29年9月

9月18日にこのつぶやきを記しています。6月に3号、7月に5号そして9月18号台風が日本に上陸しました。まずもって、大分県などで被害に遭われた方々にお見舞いを申し上げます。18号台風はとても風が強くて今年の年末年始に出荷されるはずの苗が飛ばされてしまったのではないかをとても不安になります。あとは運を天におまかせして、秋冬野菜が順調に出荷されることを祈るばかりです。残念ながら8月に渡辺が退社となりました。5年以上受注部にて入力をしてくれて本当に感謝です。

このつぶやきは、平成15年10月から初め今月で丁度14年となりました。家庭の方に会社の様子を知らせ、会社の考え方等を皆と共有したいと思い記してきました。経験の浅い社員が増えてきたこともあり、14年目の締めくくりに再度となりますが、理念である「幸福を届けます」について記しておきたいと思います。お付合いください。

まず、なぜ理念が必要なのか?人は、ひとり一人考え方が違うのです。生まれ持った性格があります。その上に育てられた環境、人との付き合い、身の回りで起こった体験等により考え方が違ってくるのだと考えます。理念は皆の考え方の違いを概ね同じ方向に向けてるために必要な言葉であると考えてください。

「幸福を届けます」が当社の理念です。「幸」=お天道様から頂いた恵みである青果物。青果物は今回の台風もそうですが、お天道様のご機嫌次第で出来高・品質が全く違ってきます。生産者の皆さんが一所懸命にお天道様と相談しながら苦労と苦心を重ねて出荷をしていただいた青果物であることに感謝をしてまた、我々のプロとしての目利きで適正に評価して消費者へお届けをする。「福」=ただ単に商品として運ぶのではなく、お客さんから信頼していただけるように創意工夫をし続け、ありがとうと言う気持ちも一緒に届けたい。「幸福」という漢字二文字にはこんな思いを込めています。ただ単に商品としての野菜を届けるだけでなく、お客さんの為になるような提案をして、安心安全の物流を通して安定してお届けができることを目指すことをこの7文字に託しています。

この理念を掲げても中々浸透がしない時期がありました。そんなある年のいろは研修にて石橋青果をどんな会社にしたいかという議論を皆でしました。ある人は、お互いライバルであり競争し、切磋琢磨しながらお互いを高め合えるような会社にしたい。また、ある人はお互いが相手の事を思いやる、いつも助け合う事ができる会社にしたい。前者は強さであり、後者は優しさである思いです。水と油の様な考え方を一緒にした当社の造語が「共想競進」という言葉です。これが当社の風土となっています。

先代である石橋勇はいつもお客さんに儲けさせたら又買いに来てくれるというのが口癖でした。しかし、この言葉の真意を外した商売をしていた時期がありました。そんな時に社長は言っていることと、やっていることが違うと熊崎さんから言ってもらいました。がちんと頭を殴られたように感じました。入荷をしたものを販売するというより冷蔵庫にしまったものを販売する。そんなことが当たり前になった時に言われたのです。そんな時にできた営業指針が「信頼される物流の仕組みを創り、鮮度ある野菜を価値ある価格でお届けします」と出来上がったのです。

理念、営業方針、そして風土を表す言葉です。いつも経営計画書に記載している言葉なのですが、今一度確認してもらい、平成29年度後半に皆の力を集結して欲しい。

頑張りましょう!

平成29年8月

迷走した台風5号がお盆前に日本列島を縦断。速度の遅い台風で雨が各地に被害を及ぼすのではと、また、その影響がお盆用の作物に出るのではと大変に心配をしました。いずれにせよ過ぎてしまえば過去の事になってします。大きな被害は聞いていないのでひと安心です。線状降水帯という言葉が天気予報で何度も聞かれるようになりました。各地に30分から1時間程度、小さな範囲に降り続くこの降水帯。名古屋にも数度襲来して沢山の雨を降らしています。関東から東北までは雨が多いのと日照不足が続いているようです。秋作の作物に少なからずとも影響を及ぼすのでしょう。知多半島、渥美半島などではキャベツの定植の時期になっています。この時期に台風で定植した苗を痛めつけられると元気なキャベツができなくなります。子供を育てるが如くですが、後は、気象条件がちゃんと整いすくすくと育つことを願うばかりです。残念なことに渡辺が退社をしました。大変に期待をしていただけに残念です。しかし、彼女は彼女の人生がありますので仕方のないことと考えております。

若い社員が増え、仕事という考え方が違ってきていると感じています。特にこの2,3年は就職活動に関しては学生の売り手市場であり、若い人たちの働く意識というのが鮮明に見えています。戦後間もない頃は自らが食う為に、子供・親族を食べさせるためというのが働く動機でした。現在40から60歳ぐらいの世代が若かりし頃と言えばバブル全盛期からはじけた頃でしょう。サタデーナイトフィーバーという映画がヒットしました。同僚より一所懸命に働き余分に稼ぎたいというのがこの頃の働く動機だったと思います。今まで平和な世の中が続き、自分の時間を有意義に使うことが尊重されるようになりました。それにより週休2日制が定着し、仕事をすることよりも余暇をどう過ごすかという事が生活の中のキーワードになっているようであり、いわゆるお金を稼ぐことよりも充実した余暇を過ごしたいという人たちが多い様に思えます。市場の休市を見ると29年は101日でした。しかし、10年前は89日しかなく10年で12日増えているのは時代を反映しているのだろうと思います。また、今議論の真っ最中ですが平成30年度の休市については大幅に市場休を増やそうという動きが関西から起こっています。各市場から上がってくる休市を増やす理由としては、休日がないと求人者が来ないという声を多く聞きます。しかし、稼ぎたいという欲求はあまり感じられません。お金が余分にもらえるよりも楽な仕事を選択しているように感じます。効率よく稼ぐという考え方だと思いますが、それにしても就労人口の1割が年収200万程度とのことどうやって結婚をして子供を育ててゆくのかなと心配をしてしまいます。

私は石橋青果で働く皆が石橋青果の仕事を通して仕事のスキルを磨くことは勿論、人間的に成長して欲しいと考えています。仕事の中でできなかったことができるようになる。時間単位でこれだけの仕事しかできなかったのが1割増の仕事ができるようになる。また、上司として部下に対して憧れられる様な人間味のある人になって欲しいという事です。仕事が人間を磨くという事は日本の持っている”道“の考え方であります。仕事は面倒があったり、苦しいこともあるけれどお客さんや同僚と共に作り上げた時のやりがいは格別なものがあると思います。会社をもっともっと磨き、働くみんなが少しづつ成長をしてゆく会社にし続けたいと思います。

平成29年7月

大分福岡豪雨により被災をされた方々に心よりお見舞いを申し上げます。九州はもとより各地でゲリラ豪雨が発生しています。線状降水帯という聞きなれない言葉を最近よく聞くようになりました。数年前にはこんなに激しい雨が降ることってあっただろうか?局地的に短時間にひと月分の雨が降る。アンダーパスが降り始めから数分で雨水がたまり、マンホールが噴水のようになり、その地域が一時的に水没する。やはり、地球規模で何かが変化していることは間違いの無いことです。61日から長谷さんが入社しました。2週間の間、けがで休んでいましたが復帰後は元気に仕事をしてくれて、ほっとしています。長谷さんの能力を十分に皆が引き出して欲しいと思います。

 平成2611月に静岡営業所を出店してから2年半。加来所長の頑張りと共に皆が一丸となって支えてくれたお陰で平成29年度は静岡営業所の黒字化が見えてきました。本当に嬉しいです。名古屋本社で市場事業部と外食事業部名古屋のみで仕事をしていたら多分ですが、売上30億円の壁は越えられなかったと思われます。拡大することが安易にいいことだとは思っておりません。しかし、現状維持を計画することは縮小を意味するのではと私は考えております。何故なら、お客さんは当社の都合で付き合って頂いている訳ではなく、お客さん自身も浮き沈みをします。既存顧客は無くなるものであるという事が原理原則であると思っているのです。だからこそ、新規顧客の開拓は常に必要であり、新規顧客はいずれ既存顧客に変化をしてゆくのです。新たな挑戦をし続けても現状維持が一杯であるという年もあるのでしょう。また、既存顧客にたいしては、いつものように当社が対応してればいいと考えるとそこに落とし穴があると思います。いつものように・・・というのは、既存客にとっては便利に使ってもらえるという点でとてもいいとは思うのですが、全く変化しない我々に既存客は魅力を感じてくれるとは思われません。ダーウィンは、「強い者が生き残るのではなく変化できる者が生き残るのである。」と言っています。強い者とは過去には恐竜がいました。恐竜はその時の環境に変化ができませんでした。だからこそ、死滅してしまいました。生き残った動物は環境の変化に各々対応したのものだけが生き残っているのです。我々が既存客への対応をレベルアップしてゆくことが、変化をしてゆくという事です。より精度をあげた情報提供、安心安全な物流、相手の事を考えた対応などがあげられると思われます。どれも身の丈以上の事はできないし無理は長続きしないと思われます。でも、お客さんに対して今できないことを今後できるようにしてゆくことこの積み重ねが必要だという事です。

今後当社にとって環境の変化は、市場改革などが行われることが考えられます。現在少なくとも内閣府は市場の機能を理解していないと私は感じています。市場が担う役割は、公正に商品を評価して価格を決定してゆくというところがとても大きいのです。しかし、内閣府からそして農林水産省は農産物をあたかも工場製品として扱うが如く考えているようです。市場も変化をすることは必要だと思います。しかし、我々が戦後築いてきた機能、ノウハウを全く否定される可能性がでできました。しかし、このことは当社にとってはチャンスにもなり得ます。お客さんとの日頃のやり取りの中に我々が成長している糧が沢山落ちています。

我々一人一人がレベルアップしてゆくことが、絶対に必要だと思います。

平成29年6月

雨が降らない梅雨です。
朝夕は5月を思わせる程さわやかに感じます。
もっと言うと早朝は、寒さを感じます。
干ばつに不作無と産地の方は言いますので
商品は出てくると思うのですが、
小野菜をはじめとして値上がり傾向にあることが気がかりです。
夜温が低いという事が原因だそうです。
暑かったり、寒かったり、大雨が降ると思えば干ばつになる、
トランプさんは温暖化を否定しているようですが、
温暖化により地球が相当に傷んでいるという事は
間違いの無いことのように感じます。

私が思う事をここに記しておきます。
なんの根拠も無いので、たわ言と聞いて頂けたらと思います。

地球の誕生から38億年だと聞いています。
何とも気の遠くなるような時間の経過で全くピンときません。
38億年前は生物など住めない所だったのでしょう。
しかし、そこに水ができ、
木が育ち、生物が誕生する。
そして人間よりも遥か先には
ゴキブリなどの虫たちがこの地球に生存し、
海洋生物が生き、陸にその生物が上がったから哺乳類がうまれ、
進化して猿から人間が生まれた。

その想像もできない程の時間をかけてゆっくりと
地球が変化をしてきたのは間違いない事だと思います。
しかし、産業革命が起こった18世紀後半以降、
おおよそ百数十年間での地球の変化は
それ以前と比べて大変に早いと聞きます。
特に第二次世界大戦後なのでしょうか、
急速に各国の経済発展と共に化石エネルギーが
活発に利用されてきた結果、
ヒートアイランド現象と呼ばれるまでになりました。

地球って人間だけのものではないと思うのです。
しかし、山も谷も平野も勝手に人間が国境を作り、
番地をつけ人間の物であると主張をしている。
気の遠くなるような年月をかけてできた森を
勝手に人間が伐採し、山を削り、川を堰き止め、建物を建てた。
その昔には共存をしていた熊が行き場を失い、山から下りてきた。
その熊が人を襲うから熊が悪いのだと決めつける。
人間が勝手に益虫とか害虫とかをきめ、ハエやゴキブリを悪者扱いにする。
子供を熊に傷つけれられない様に一所懸命に守るのが親の務めであり、
自分自身も熊に傷つけれたくはないのは確かです。
人間に生きる権利があるように熊や虫たちには生きる権利はないのかな?
ちょっと人間って傲慢だなと思うのです。
地球が人間だけのものではないと考えるのなら、
もう少し違った人間の活動があるのではと思うのです。

しかし、残念ながら私も暑さ寒さでエアコンのお世話になり、
ちょっとそこまでと言って車を利用している一人であります。
産業革命前の生活に私が戻ることはできません。

でも、我々のまだ見ぬ子供たちに生活の土台となる地球という大地を
生命の源となるように残すことは大切なんじゃないかなってよく思うのです。
その為の意識として、まず地球が人間だけのものではないという事を
皆が思わないとまずいんじゃないのかな?と。

人間同士が譲合い互いに仲良く、平和に過ごすという事と同様に、
人間が自然と共存することってもっと大切なんじゃないかなって思うのです。
まぁ、愚妻は虫が嫌いで見つけると家の中が大騒ぎになります。
そんな愚妻でも自然と共生することはとても大切だという事は解っていると思うのです。
自然のバランス保つという事は、人間の意識を変えることなのだろうなと思います。
天候不順により生産物の出来具合が不安定になるといつもこんな事を考えてしまうのです。
上手くいかないことばかりが当たり前の世の中ですが
最近の生産物の出来具合を考えると
人間に責任があるように感じてなりません。
とは言え、何も具体的な改善策はもっていません。
ただただ思うのは、きれいな地球になって欲しいと・・・・・。

平成29年4月

今年の桜は4月15日でも満開で咲いていました。
私の記憶では入学式頃には散ってしまうという年が多く、
桜の状態だけで判断をすると農作物の作柄は
10日から2週間の遅れが出てくると思われます。

昨年秋の台風の影響で、カルビ・コイケヤのポテトチップスが
ジャガイモ不足により欠品するとのこと。
この低気温の影響で信州のレタス類の出荷が遅れると
GWの価格が高騰し、売場にも影響が出そうです。

 今年は、総合職新卒3名・中途採用1名そして事務職2名の
新たな6名の仲間を迎い入れることができました。
会社が発展してゆくためには採用は絶対に必要なものであり、
定期採用は会社を活性化させてゆくと実感しております。
新卒の外部研修への派遣も終わり、
学生気分から社会人としての自覚をもってこれから働いてくれるものと思います。
各人の成長が会社の成長につながりますので“人物”として育って欲しいです。

 この4月にスマフォを使用することを決め、ガラケイを手放しました。
電話を中心に携帯電話を使用するのならガラケイの方がやっぱり便利です。
電話をかけたり、受けたりするのにスマフォは大変にストレスを感じます。

変えた理由としてLINEやFacebookの使い勝手を私自身が
検証してみることにした為です。
5、6年ぐらい前だと思いますがiPhoneを所有していた時に
LINEはビジネスユースにはなり得ないと言われていました。
どちらかというと気の知れた仲間で使用することは許されても
ビジネス情報をやり取りすることはお客さんに失礼であるという感覚でした。

しかし、ここに来て卸会社との情報とのやり取り、
お客さんへ野菜のお値打ち情報のやり取りが
LINEでやられているという事が当たり前に変わってきました。

使ってみると携帯電話で写真を撮り、
こんな商品がありますという情報を一瞬で送ることができるのですから
双方のメリットは大変に大きいと感じます。

SNSの活用に当社が遅れているのはトップである私の責任であると思います。
お客さんへの視点を忘れずにこうしたSNSの活用も進めていきたいと思います。

 しかし、この3週間スマフォをいじる時間が大変に多くなったと思います。
以前はFacebookやTwitterなどはパソコンで確認する程度で
月に数回しか開けることがありませんでした。

しかし、スマフォが手元にあると地下鉄の乗車時間、
自宅でテレビを見ながらスマフォを片手に、
また、寝られないなと思った夜などついつい時間つぶしに開けています。

全く会えていない友人との情報をやり取りしているのではなく、
会社の仲間やさっき会ったばかりの友人のSNSを確認している自分がいるのです。

バーチャルでつながっているのですが、
何かお互いがそこにいて会話でもしてつながっているのと
勘違いをしてしまいます。

スタンプのやり取りで感情を表すというのもあり、
確かに新しいコミュニケーションツールとして
素晴らしいものであるとは思いますが、
人と人がつながるというのには違和感があります。

対話をしている熱意、今の感情、その人の人柄が
やはり伝わらないと思うからです。

子供たちがトラブルになるのも大変にうなずけます。
リアルに対話をしてゆくことの大切さを、スマフォを使いながら大変に感じます。

 メリットデメリットは何にでもありますが、
SNSを活用して情報発信をすることと共に
やはりお客さんの所に訪問してお客さんの顔を
見ながら商談をすることが大切です。

お客さんが望むものを、
鮮度ある野菜をタイムリーにお届けするために
各自計画で発表した通り、訪店計画を達成してもらいたいです。

平成29年3月

昼間は大変に暖かく、しかし早朝は結構な冷え込みを感じます。
三寒四温が続きこれから桜の開花が待ち遠しい季節になりました。

天候は不順だとは思えないのですが、
九州の馬鈴薯、愛知のキャベツなど何故か作柄が良くないとの事。
消費者の皆さんに安定した価格でお届けしたいものですが、
一部商品については端境期になることが予測されます。
もしかすると、天候の関係ではなく、ただ単に人手不足なのかな?と考えてしまいます。

この時期は卒業と入学の季節、当社でも6名の新しい仲間を迎え入れる準備をしております。
人手が足らないと言われて2年になりますが
彼らが傍を楽にする人たちに育ってくれることを祈るばかりです。

 私は5回目の名古屋シティーマラソンに参加してまいりました。
結果は1時間5分14秒。
過去一番悪いタイムでした。
いつもの事ですが練習不足の上に、今回は練習をすると
右足首が痛くなったこともあり、けがをしてはいけないと思い
スタートからスローペースで走っておりました。

5k地点まで女房と共に一緒に走っておりました。
けがを案じながら、
もっと一所懸命に走ったほうが自分らしいと思う
自分自身もいるのです。

沿道で手を振る人達とハイタッチをしながら走っり、
女房を振り返りつつ走るのですが、
なんとなく納得でできない自分が居ました。

不思議な気持ちです。

5k~6kの間に給水所があります。
5k過ぎてから給水所まで女房を振り返ることなく
自分のペースで走ることにしました。

ペースを上げたことで心拍数も上がってくる。
汗もジンワリとかき始めてきます。
なんとなく気分がハイになってきます。
女房と一緒に走ることを言い訳にして、
また、けがをしたらいけないという事を言い訳に、
自分をだまして走ること、
いわゆる自分が自分に嘘をついていることに気が付いたのです。

給水所で女房を待っていましたが会うことができませんでした。

残りを自分らしく走ろうと決めてペースアップを試みます。
不思議に今まで頭の中が雑念?だらけだったのが、
走りに集中すると自分の姿勢や体の使い方を考えているのがわかります。

新瑞を左折する頃には無の境地?とはいきませんが
走ることに集中できている自分がいます。

そして、自分自身に嘘をついていない自分がいて、
ストレスが取れたように感じるのです。
その反面練習不足の体は腰、右足と徐々に悲鳴を上げてくるのです。

弥冨通3丁目交差点を左折すると最後の上り坂です。
自分自身に絶対に歩かないと言い聞かせて坂を上り始めます。
だんだんに息が上がってきます。
玉のように汗が吹き出しちょっとくじけそう。
でも、沿道の方たちから暖かい声援を頂き
自分を叱咤しながらなんとかゴールしました。

 与えられた仕事を一所懸命にやることが
自分の信条だという事をこのマラソンから再確認しました。

やれない理由を100個並べるよりもやれることを
一所懸命にやっている自分の方が、自分自身が好きだという事です。

一所懸命にやらないことが私にとってはストレスであったのでしょう。
不思議だなと感じているのですが、このマラソンを走っり、
自分が望んでいるものに気が付いた時、
右足の痛みが薄らいだような気がするのです。

2月ジムで全く走れなかったのに、
なぜか3月12日以降ジムに3回ほどしか行けていませんが
行った時には走ることができるようになりました。

ストレスって無くならないものなのでしょう。
でも、そのストレスが何なのかを
自分自身ではなかなか気が付かないことが
多いのではないでしょうか?

ストレスの真因が分れば案外簡単に対処できるような気がしました。

平成29年2月

異常気象なのでしょうか?
立春に鳥取には大雪が降りました。
ニュースでしか見れていませんが
北海道の様な景色でした。
立春を過ぎてから寒くなったような気がします。

 先ずもって、1月28日に49歳という若さで亡くなった
森口君に心より感謝を申し上げます。
本当にたくさんのお客さんと会社をつないでくれました。

訃報を聞いた時に、何を言われているのかが全く理解できず、
何度も聞き直しました。
その亡くなる3,4時間前まで一緒に将来の石橋青果がどうあるべきかを
喧々諤々と話し合っていたのです。
なんとなくみんなの妥協点が見つかり、
次は新たに一歩を踏み出そうと決めて

「帰ります」
「お疲れ様でした」
と会話をして森口君の後姿を見送ったのです。

その後姿はいつもと何も変わらぬ姿でした。

残念なのは、彼に本気で運動を進めればよかった。
煙草を取り上げればよかった。
健康になるレールに導けなかったことは心から悔いとなっています。

みんなで力を合わせ、事業部を発展させ、
物心ともに幸福になって欲しかった。
残された森口君の家族が当たり前のことが
当たり前にやって行けることを心から祈るばかりです。

みんなも同じだと思いますが、一緒に働いてくれる仲間が
いなくなるというのは大変な心の痛手です。

私自身、石橋青果で働くみんなが健康で働ける環境を
もっともっと作ってゆかねばならないと思っています。

人はいつかはこの世を去ることとなりますが、
ある意味では先に逝ってしまった方が楽なのかもしれません。
残された者たちは悲しみと共に生活をしなければなりません。

実際、私は今月のはじめに忙しいというのがぴったりです。
忙しいとは心を亡くすと書いてあります。
何をやっていてもどうも何をやっているのかが分らないのです。
心ここに在らずという事なのでしょうか?
私でさえそんなのですから、
奥さんをはじめ家族の方々の心境を思うと、
今とても大変なのだろうなと思います。

言葉は悪いかもしれませんが
先に逝った方が楽だという事はこういうことを
言っているのです。

人は何かの意味が合ってこの世に生まれいずると言われています。
その目的を果たすためには、健康でなければならないとつくづく感じます。

死んでも惜しくない程の対象に出会うことが
生きるという事であると師は教えてくれます。
しかし、いつも死んでは何も残りません。
死んではいけませんと付け加えます。

何かをやり残してことを終えることは“悔い”として残ります。
この悔いという心の傷も生きているからこそ感じることであり、
逝ってしまっては感じることもないのでしょう。

しかし、森口君の営業メモやお客さんとのPCメールのやり取りを
探ってゆくと森口君自身が新規案件を大事に大事に育ててきたことが良く解ります。
この意思を継いでゆくことは、ある意味で彼を弔う事となるのかもしれません。
彼の悔いる気持ちを労わるためにも残された我々は
森口君がつないでくれた沢山の縁を繋いでゆくことなんだろうと思います。

兎にも角にも、健康第一です。悔いを感じることは生きていること。
でも、悔いが残らないような生き方をするととても幸せになると思います。
毎月ですが、まとまりのない文になりますが最後まで読んでいただきまして感謝です。

平成29年1月

 新しい年が明けました。
酉年は伸びる年、羽ばたく年として縁起がいいと言いますので
その風に乗り、日本がそして我々が飛躍できるような年にしたいものです。

毎年の上知我麻神社での初恵比寿は、例年にない位に盛況だったと感じます。
一月初旬は暖かな冬だなと思っていたら、
急に大寒波が到来し一部地域を除き大混乱となりました。
センター試験には随分影響が出て受験生の心持ちに影響が少なからずあったようです。
12月に入って順調に出荷してきている農産物に大きな影響を与えないことを祈るばかりです。

 私の今年のテーマは、「全ては皆の笑顔の為に!」としました。
売上は30億円を超え、今春には社員5名を迎え入れます。
静岡営業所も取扱量が増えてゆき、お客さんの要望は多様になってゆくと予想されます。
そんな中、当社は変化をし続けなくてはなりません。
今までやっていたことをもっともっと、成長させる必要があるという事です。
色々なことを変えてゆくことは大きな違和感や痛みを伴います。
その改革をすることはお客さん、そして、働く人たちのためにするのです。
言うは易し、具体的な各論に入ってゆくと、
会社としては管理をするという事を強化してゆくこととなります。

違和感、痛みを伴った改革の先に皆が笑顔になることが条件であるという事です。

こんなことを考えています。
市場の販売担当者は、仕入れから販売まで全責任を持って商いをしているために
毎日数字とのにらめっこになります。
数字は目標数値となり達成したかできなかったかが明確にわかります。
外食事業部においてはチーム制ではありますが同様に数字をもって仕事をしています。
その数字はやりがいや達成感となります。
しかし、総務部・物流部において、現在は明確な売上数値を出していません。
でも、明らかに市場事業部、外食業部の仕事をしており、
本来であるならその仕事を数値化し各事業部に対して売上をすることが必要なのです。

今まで社内の売上移動はコストの関係でやってはいませんでした。
物流部で言えば伝票を集計し、各事業部にかかった時間を割り振り、
各時間単価をかけて売上げを立てます。
また総務部であればどこの部署の仕事をしたのかを記録をして割振りし、
時間単価をかけたものを各営業部に請求という事になります。
今までは記録をしたものを集計することは大変に多くの時間が必要でした。
しかし、最近は時間管理アプリが安価に出回りコストを沢山かけずに集計ができそうです。
ちょっとした投資をしてこの管理ができるのならやりたい。
それは、総務部、物流部のやりがいや達成感につながり、
笑顔につながることであり、
そうであるものでなければなりません。
自らの時間を管理すること、されることは苦痛と感じることもあるかもしれません。
しかし、そこから見えてくるだろう無理や無駄は未来の利益となります。
それが皆さんの給与や新しい仲間、新しい事業投資に回るという事が
みんなの笑顔につながるという考え方なのです。
楽しいとか、愉快であるとか、楽ができるだけでは
本当のやりがいや達成感を感じることはできないと思います。
心からの笑顔は何かを乗り越えた後に表れると考えております。

 当社の風土であります、「共想競進」を深化し進化させてゆこうではありませんか?

不透明な年であることは間違いの無いことです。
みんなで力を合わせて平成29年度を笑顔でこせたらいいなと思います。
今年も一年何かと面倒をお掛けしますが、よろしくお願いします。