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平成27年3月

春ですね。
三寒四温と言う季節ですので
皆さん体調管理には十分に気をつけて下さい。

今年の桜の生育状況は
ここ数年に比べて遅れている様に感じます。
毎日通る桜並木においては20日時点でつぼみも
ずいぶん堅くまだまだ咲きそうに無いなと感じます。

気象庁の予想でも開花予想が3月下旬と言う事なので
今年の入学式や新入社員歓迎会などは満開の桜の下で
開催されると思われます。
新しい門出に大変ふさわしいと思います。

3月は卒業の季節であり、4月は出会いの季節です。
今年度の当社を振り返ると4月に古川さんが寿退社、
1月に社本さんが自らの道を探しに退社し2人の仲間が退社しました。
しかし、4月は大傍さん、8月は鈴木伸介さんが入社してくれました。
力強い味方ができ静岡営業所はトントンと決まり、
加来君を所長として輩出、新しい仲間として
岩田さんが10月から入社して新規営業に頑張ってくれています。

静岡営業所に人員を輩出した事もあり、
年末から沢山の新しいパートさんとの出会いが沢山ありました。
これからも長いお付き合いを宜しくお願いします。
そして、4月になると新入社員が4名入ってきます。
新しい力を糧にこれからも強くて元気にお客さんに
可愛がっていたらける会社を目指していきます。

今年度の残念な別れは11月17日に創業者である
石橋勇が逝去してしまったと言う事です。
会長が創業して頂かなかったらこの石橋青果は
この世には無く、会長が居たからこそ皆が明るく元気に
ここまでやって来られました。

業績の方はお陰様で、目標数値をクリアーできそうです。
これも、皆で力を合わせた結果です。
市場事業部では、若い二人が前年比を大幅に超えた成績を残し、
また沢山の新しい挑戦をして結果を残してくれました。

また、外食事業部では、自社便にてハンディーターミナルの活用を実施、
深夜帯のパートさんには大変苦労をかけました。
また、昨年年度末に突然営業担当が退社したのにもかかわらず
外食営業担当の皆が良く頑張ってくれました。

平成25年度入社の3名は、3年目を目前にして
それぞれの個性を発揮し始めました。

配送部の皆が支えてくれました。
大変に感謝です。
皆さん、本当に今年度ありがとうございました。

さて、平成27年度に目を向けますと、
大変に厳しい現状がある事を感じております。
ある程度の予測はしておりましたが、
静岡の新規営業が大変に苦戦をしています。
静岡の地で、実績がない業者がいかに無力なのか?
故石橋会長が創業した時の苦労を感じずにはいられません。

しかし、立ち止まって振り返っていても仕方がない、
兎に角、前に進む事を考えております。
それも全身全霊で!

平成27年2月

気がつくと太陽さんが出ている時間が長くなり、
少し春を感じる気温になってきました。
寒い寒いと小さく丸まっていた背筋を
これからは伸ばして歩けそうな季節ですね。

円安の為替の影響で輸入商品が高い為
国内産にシフトしているのでしょうか?
それとも寒さの影響なのでしょうか?

何故か野菜果物の相場が高く推移しています。
市場の実績として2月20日時点で野菜果物も
107%前後の昨対売上となっております。

そんなに売れていると言う感覚はありませんが、
相場が高いです。

 イスラム国そしてウクライナと親ロシアの問題が
毎日報道を賑わせています。
どちらも簡単には解決できない問題なのですが、
二つの問題は両方共に、歴史的に問題を持ち続けた結果、
その問題が深くなっていったという事を聞きます。

確かにイスラム国のやり方と言うのは
現代人の感覚からすると大変に過激であり
残忍であり身勝手に感じます。

そして、そのやり方に対しては
断固とした対処をする必要はあると思います。

しかし、だからと言ってイスラム国が
全て悪いとするのは如何かと感じています。

歴史を振り返るとイラク戦争にて
アメリカ軍の攻撃を受けた人達、地域には
アメリカをよしとしない人が相当数いるのでしょう。
なぜなら戦争ですから家族を殺された人達が沢山いるし、
それを許せないという思いを持ち続けている人も多いはずです。
その気持も理解できます。

その人達がジハードとして過激な行動派となり
今のイスラム国を作ったと言う事ですから、
その根源を探ると一方的にイスラム国だけが悪いと
決めつけるのがいかがなものかと言う事です。

いわゆる、どちらか一方が悪者のであると
決めつける事が大変に危険であるという事です。

日本の報道はアメリカの側面からしか
我々に伝えていないと言うことを
知っている必要があると思います。

我々庶民が、イスラム国、ウクライナ問題を
熱く語っても仕方がないのですね。

この問題と同じ様な問題は
我々の日常生活の中にも沢山あります。

隣人との騒音トラブルや
隣にはみ出した庭木問題等
本質的には一緒なのではないでしょうか?

家庭や職場でも同じ様に、
人間関係のトラブルは無くなりません。

人間関係を悪化させた原因は
過去に何か問題があるからだと思います。
その過去の問題を解決する事はとても大切なのでしょうが、
これが相当に厄介であり、過去の原因が些細なことであっても
トラブルが大きくなってからは取り返しが
つかなくなってくるのでしょう。

小さな内に酒でも呑みながら
本音で語り合ったりしたら解決したかも。

自分は変われても相手を変えることはできません。
でも、相手だけを変えようとするから
色々なトラブルが起き、解決ができなくなってゆくのでしょう。

世の中は矛盾だらけであり、
価値観の違う人間同士が同じ地球で暮らしているのですから、
自らの主張だけを是として主張し続けたら
何も解決に向かわないのは、
イスラム国やウクライナの問題と同様に感じます。

簡単に相手を許すと言う事はできないと思いますが、
相手を自分から許し、解決への歩み寄りをしないと
何もはじまらないと思います。

宗教そして性格や考え方、価値観の違う人と
仲良くやってゆくことを心がけていかないと
いけないと思うのです。

「言わなくても判っているでしょ、長い付き合い何のだから」は、
日本人独特なのかもしれませんが
もうこれからはちゃんと言葉で会話をしないと
お互いの気持ちに溝ができやすいと思います。

笑顔で、
ありがとう、
ごめんなさい、
おはよう、
お休み、等の言葉と共に
お互い会話、対話を大切にしないと
これからのグローバルな社会には
対応できないのだろうなと感じております。

平成27年1月

今年の冬は本当に寒いです。
日照時間は足りている様な気がするのですが、
夜温が相当に低い為のでしょうか、
ハウスで栽培している商品が
相当に品薄状態で続いています。

そして今年の冬はインフルエンザが猛威を奮っています。
小中学校においては休校になる事が
あたり前の様な感じがあります。
警報が発令されるとは少し異常な事態に感じられます。

社員がガンになり現在治療中です。
心配ではありますが、彼は相当の強運の持ち主なので
大丈夫であると確信はしております。

病気になると言う事は、ウィルスや菌などが
起因する事も確かにあると思いますが、
生活習慣病はストレスが原因であると言われています。

ガン細胞は確認される大きさになるまでには
10年という時間が必要と言う事を聞きました。
私はそんな長きに渡り中村さんに仕事で
ストレスがあったかと聞きましたが、
本人曰く、「無い」とは言っていました。

しかし、現在彼のやっている仕事はある意味で
投資に近く、直ぐに結果が出る物でもなかった為
ストレスを感じていたのかなとは考えます。
先ずは体を治してくれる事を願うばかりです。
因みに病気を治すのは、手術でも薬でもありません。
自らの体の持つ治癒力が体を治すのであって、
間違っても医者の治療により治してもらえるという
考え方は変えた方がいいと思います。
過日、当社に講演に来てくれた白駒妃登美さんも
同様の事を言っておりますし、
2000以上のガン手術をした土橋先生も
同じ事を言っています。

自らの治癒力を高めるために食事や睡眠
そして体を動かす事が大切であると思います。
どうか皆さん健康管理には十分に気を付けて下さい。

 さて、今月より経営会議を行います。
経営会議とは会社の方針を作り実行管理をしてゆくと共に
未来の石橋青果の社長や役員を輩出する為に行う会議です。

私は日頃より言っている様に石橋青果は社員の為にある会社であり、
ひとり一人が仕事において人間的に成長し、
皆で利益を上げ皆で分配をして行きたいと考えています。
だからこそ、やりたい事がれる会社を目指し、
皆からの提案を形にしてゆく。
それには責任と言う負荷が生まれます。
それが人間的な成長につながると考えておりますし、
それを乗り越えてこそ、社長そして役員と言う職責が
全うできるのであると考えるのです。
それが経営会議の目的です。

今月は平成27年度の組織図の確定と主な事業方針を決定しました。
その中で取締役から貴重なアドバイスを頂きました。

来期の目標売上と経常利益設定した所、
経常利益率が低すぎるのではないか?と。

確かに、上場した商社、一般的な卸売業の経常利益率は
1%程度の所が多く私もその一般的な数字に囚われておりましたので、
心の中で「まぁ、これくらいで良いだろう」という慢心に近い気持ちで
目標設定をしました。

しかし、中期経営計画にて事業の構造を変えたりすることで
今後の経常利益率を3%にしたらもっと会社が安定をし、
もっと社員の給料も増やす事ができるのではという提案を
頂いたのです。

「なるほど!」と感じております。

10年先を考えると仲卸という業種が残る事が
不思議であると考えます。

でも、10年という年月は私もまだ働いていたいと言う年であり、
若い社員にとっては丁度仕事が心より面白い頃だと考えます。

その為にも経常利益率を上げられる業態に
軸足を動かしてゆくことが大切だと思います。

「大黒柱に車輪をつけろ」とは、
イオンの岡田元社長が言われた言葉です。

私自信が皆さんに変化が大切であると言っているにも関わらず
自らの根本の考え方を変化させていなかった事がとても反省です。

100年企業であり勝ち続ける会社にする為に変わります。

平成26年12月

今年の冬は寒い!
名古屋に9年ぶりという猛吹雪がありました。
やはり、地球の温暖化という観点で気象状況を
考えていかないと未来の子供たちの負担となり
美しい地球が無くなってしまうのかもしれません。
便利さの追求から少し視点を変える必要があり
、少し譲り合う事が大切であり、
それが大きな成果をあげるような気がします。

10月と11月は気象条件が良かった為
野菜自体が前倒しで出荷された懸念があります。
この年末最後の集荷が気になると共に、
寒さの影響を考えると1月の価格高騰が怖いです。

♪♪も~いくつ寝るとお正月~♪という季節になりました。

今年念頭に、こうしたいと考えたり
人によっては決意をしたりしたことでしょう。

痩せるぞ!とか、
禁煙!とか。

その結果はどの様になったでしょうか?

しっかりと振り返り反省をして
来年自らが何をなすべきかを
考えて新年を迎えて欲しいと思います。

今年を振り返ると消費税の増税と
円安が進み原料高は当社の営業先である
外食産業の利益を大変圧迫しました。

会社によって営業利益が良い所と
悪いとが極端に表れてきました。

デフレからの脱却という政府の方針は、
経済活動をしている我々にとっては
とても厳しい環境になっていると感じております。

当社において振り返ると
お陰様で皆さんの頑張りにより利益の確保が
できた事はとても大きな成果です。

人に関しまして1月森口君4月大傍さん8月鈴木さんと
そして10月岩田さんの4名が仲間になってくれました。

しかし、理由はともあれ3名の退職者を
出した年でもありました。

また、経済の好況感もありパートさんの採用に
大変苦労したとしてもありました。

大きな決断として、静岡営業所の出店を決意し
11月に開所しました。
まだ今は、力を発揮する事ができずにいますが
明日の当社事業の柱となる事は間違いありません。

石橋青果は働く人の為にある会社であり続けたいと考えておりますが、
今年本当に皆の為になったのか、
要するに各自が本当に成長する事ができたのかを
振り返ると疑問が残っております。

ミスクレームをなくすために作業の効率化を本当に考えたのか?
各部所が連携して同じ方向に向い営業をかけていたのか?
鮮度ある野菜をタイムリーに届け続けられたのか?

こう言った事を考える事が我々の仕事であります。

来年1月から経営会議という話し合いの場を作ります。

その目的の一つとして
10年後の石橋青果の経営者育成が目的であります。

また、会社が成長する為にどうしたら良いのか?
会社で働いて社員ひとり一人が成長する為にどうしたら
良いのかを考える会議にして行きたいと思います。

私自身が考えている中期計画の柱として
これから3カ年で三重県四日市から静岡沼津方面までを
運べる仲卸になりたいと考えております。

いくらいい情報を持っていても、いい商品を持っていても、
お客さんに届かなければ売上に結びつきません。

これからは、物流と言う足を自らが作り上げてゆくことが
会社の成長の鍵となると考えています。

車の確保、人の確保、積み込み場所の確保等問題は
大きくコストを上回るだけの利益確保をする為に
皆で本気になって考え実行してゆかなければなりません。

そう言った事を議論し結論を出してゆく経営会議にしてゆきたいのです。

来年は、今年以上に経営環境は厳しくなってくると思いますが、
皆で力を合せて今年以上の成果をあげられる様にしてゆきましょう。

一年間本当にありがとうございました。

平成26年11月

今年は秋が深まるのがとても早く感じられます。
紅葉に輝く街路樹が赤や黄に色付き
大変に綺麗に感じます。
野菜は順調な集荷が続き
生産者の方には申し訳ありませんが
随分安値傾向で販売ができました。

安倍総理が消費税引き上げを
断念し衆議院の総選挙を行うと発表しました。
私としては好況感の薄い今、
消費税の引き上げは難しいと感じておりましたので
大変に結構なことだと思います。
しかし、約束である1票の格差是正をする前に
また選挙をするという事は納得できません。

政治家自身が痛みを感じず
国民だけに負担を強いるのは如何なものか?
と感じているのは私だけでは無いと思います。

 
11月17日午前8時7分に創業者である
石橋勇が逝去しました。
生前には皆に大変なご指導ご鞭撻をいただきまして
心より感謝を申し上げます。
また、沢山の皆さんに会葬を頂きましたこと
お礼を申し上げます。

生前に「11月19日が俺の命日だ」と言っていました。
それが17日の朝何の前触れもなく息を引き取りました。

告別式の日取りを決めるとその日は休市日。
また、初七日、ふた七日も日曜日です。
会長は日程まで気を使って逝ってしまったのだと感じずにはいられません。

当社は昭和41年11月に石橋商店として創業しました。
以前にも紹介した事がありますが、
開店してから14年後、昭和55年11月のエコノミックジャーナルという雑誌に
石橋青果の記事が載っています。

「親切・丁寧・敏速がモットー」にお客様と接する事が
大切であると会長は、その記事で述べています。

また、大変その記事が感慨深いのは、
松本さんや佐藤さんが働いたことが書かれており、
改めて、松本さん佐藤さんが石橋青果の土台を
作ってくれたのだと言う事を感じさせてくれました。
また、会長の長女・私の愚妻が高校2年生であり、
この本が世に出回っていた時には同じクラスで
私と学んでいたと言う事と共に、
その時に会長は長男の隆さんに石橋青果を
継いでもらいたいと記している事に、
大変な愛情を感じます。

前職は、丸協青果でアンコウ(セリ人)をしていた会長は、
創業してからも丸協のアンコウが荷物を売れ残すと
可哀そうで買ってしまったというエピソードは、
相手を思いやる会長の人柄を現わしていると感じます。

石橋青果を平成8年に会社を私に譲った事は
皆さんの承知の事だと思いますが、
普通、創業社長と言うのは大変な一刻者であり
創業者は後継者に対して何かと経営に口を出し、
自分の時に良かった事を押し付けるものです。

しかし、会長は一刻者ではありますが
私に対して経営方針を強制した事は、
全くありませんでした。

放任と言う事ではなく、
相談をすればアドバイスはしてくれます。

毎日市場にきて見守って頂いていたのだと、
今思うと中々できる事ではないなと
会長の器の大きさを感じるばかりです。

私自身、商売のイロハは、
佐藤さんから教えてもらった事が多いのですが、
人生の生き方・楽しみ方、人との接し方は会長から
沢山学びました。

いただいたものを返す、
そんな生き方だったと思います。
ですから、老人会での歌手活動や
地域の方への奉仕活動を積極的に
やっていたのだと思います。
町内の方が遅くまで通夜式に足を運んでくれたのは、
その証であったと感じます。

残された石橋青果の私達は「親切・丁寧・敏速」という
会長の理念をしっかり受継ぎ
お得意様に儲けて頂ける商品を提供し続けて参ります。
毎日を大切に積重ねてゆき、
石橋青果は世の中に必要とされる会社であり続けます。

創業者石橋勇会長、49年間石橋青果を作り続けて
頂き本当にありがとうございました。
また、82年の人生、お疲れ様でした。

平成26年10月

台風18号そして19号と2週連続で本州に接近・上陸しました。
沖縄県周辺には被害が大きかった様子です。
救いは、九州地方そして本州には思った程の
被害が無かった事です。しかし、
小売店などは2週続けて週末かけて
台風が来た為売上減は否めない様子です。

新天地営業所の準備は着々と進んでいます。
加来君が所長としてに単身で行く事になりました。
新天地での加来君の活躍を大変に楽しみにしています。
また、現地採用岩田さんが営業職として新規開拓に当ってくれます。
現在、名古屋で研修中。
大変だとは思いますが宜しくお願いします。

鮮度ある野菜をタイムリーに届ける事は、
新天地でも受け入れてもらえると考えます。

出光というガソリンスタンドは
皆さん知っていると思います。
当社の指定スタンドは出光ですからね。

出光の創業者については知らない人が多いと思います。
出光佐三が出光石油の創業者です。
1911年北九州市で日本石油(現在JX日鉱日石エネルギー)の特約店として
油を売り始めたのがはじまりであります。
地域で特約店制度があり地盤を増やす事が難しかった状況の中、
佐三は海上で漁船に給油するというビジネスモデルを思い付き
実行し同様の考え方で満州などに商売を展開し大きくなったと言う事です。

因みに出光と言う会社には、出勤簿はなく、
定年と言う概念が全くない変わった会社です。

何故そこに出勤簿だとかが無いのか?
「社員は家族である。」と
言うことが根底にあるためです。

 佐三は、第2次世界大戦後、
多くの社員を抱え大変苦労をしましたが、
誰ひとりとして馘首をしなかったのです。

食べる物も無く、仕事も無い。
その中で社員共に仕事を創り出し
社員を雇い続けたのです。

石油屋がラジオの修理や
旧日本軍の重油タンクの汲み上げなど
過酷な仕事もあったようですが、
それでも会社にとって社員が財産であるからこそ
社員を雇い続けたと言う事です。

そこには創業以来
「人間尊重」と
いう考え方が根底にあるからだと言う事です。

それは今でも継承されているとのこと。

“私は日本人として生まれ、日本人として育てられ、そして日本人として経営をしている”

出光佐三の言葉です。

GHQが国内の石油を管理しようとした事に
反発し欧米の石油会社の圧力に屈することなく、
同業他社が外資と提携する中、
出光は独資で経営続けたと言う事はこの言葉が示す所です。

少し話がそれましたが、
その中で出光が面白いのが、
労使と言う考え方が無いと言う事です。

これは私も同じように考える事です。
多分、お金と時間を交換しようとするから
使う側と使われる側に別れるのでしょう。

会社は誰のものか?

石橋青果は、株主のものでもなく、
社長のものでもなく、
働く人々の為にあるのです。

一人一人が惜しみなく自らの能力を出し切り、
また、力を合せて大きな問題を解決する事が
各自の人間力とスキルをあげる事につながってゆきます。

こうした人の力が会社を支え会社の繁栄につながってゆくと考えます。

皆で蓄積した利益を皆で分配をしてゆく。そんな会社にしてゆきたいと思います。

平成26年9月

今年の夏は大変に短く9月に入ってから寝苦しくて眠れないと言う日は本当に少なかった気がします。各地でゲリラ的な豪雨の為に道路の冠水、床上床下浸水などの被害が毎日の様にニュースになりました。8月が曇天続きで日照不足が9月の作柄に大きく影響し9月の連休前後は大変な高値を記録しました。特に胡瓜やナスといった果菜類の商品不足は深刻でした。見積もりよりも相当高い相場での推移でしたので利益がマイナスしております。営業担当者そして仕入担当者の方々の心中を察します。厳しい9月になりました。
 今月も感性論のお話です。皆さんも良かったら感性論を聴きに来て下さい。ご家庭の方も申し出てもらえれば会員証を貸します。10月8日(水)WINC愛知にて18時から講義があります。会員証が無いと2000円払う事になりますので気を付けて下さい。
 思風先生は言います。これからの社会は「命令と支配と管理の経営」から「愛と対話とパートナーシップ」の時代になると。いわゆる縦型から横型の社会へ構造が変化をしてくると言う事です。社長が偉いのでもなく、親が偉いのでもなく、皆がパートナーであると言う事です。そのつながりが「愛」。愛とは他者と共に生きる力であり、短所を許し長所と関わる力です。そして、対話により人間関係を深めてゆくことがとても大切なのです。人間が人間を支配するのでなく、相手を論破する事でもなく、お互いを認め許し合い助け補い合うその様な成熟した社会を日本人がリーダーとなりアジアの時代を作り上げてゆく必要があります。そうすれば、離婚も無くなり、民族・宗教戦争も無くなるのでしょうね。その一員の一人として日本を愛する一人として、私も世の中の役に立ちたいと思います。
 石橋青果も社員と社長がパートナーである会社でありたいと考えます。石橋青果がこれらか色々な挑戦をしていくために、組織的に物事を動かす必要があります。その為に8月から鈴木伸介さん入社して頂き、組織、規程、運用方法を色々な角度から見直して頂いております。各部門長が権限と責任を持ち、計画と実行をする。そんなイメージです。決して官僚的な会社を作りたいのではなく、社員一人一人が成長するため、そして、会社経営に皆が参画してもらうために考えている事です。これから、文書での提出も多くなるかもしれません。それは正確に情報を伝達することであり、起草した提案がどれくらいの効果があったかを検証するために必要であり、一番大きな理由は、社員一人一人が成長する為です。組織は縦型ですが人間関係は横型でありたい、その原理が愛と対話とパートナーシップであると言う事です。先月書きましたリーダーシップと共に今月のフォロアーシップの心得を記します。フォロアーシップは2つの意味があります。「ついてゆく」と「補う」と言う意味とがあります。感性論ではリーダーシップとフォロアーシップを一緒に考える必要があると。だから、横型の構造なのだなと私自身は、大変に納得しました。
 フォロアーシップ10カ条
1リーダーの意味を共有する。2会社を良くするための提言をする。3リーダーに対して本音を伝える。4リーダーを成長させる。5リーダーの短所を補い決して責めない。6理屈を越えてリーダーを守る。7仕事を通して人間性を磨く事を理解する。8人の役に立つ事を喜びとする。9立場を心得た仕事をする。10今やっている仕事の意味と価値を確認する。

石橋青果のひとり一人が経営に参画して成果を上げ そして、沢山の報酬を持って帰ってもらえる会社にしたいと心から願います。

平成26年8月

台風12号、11号の影響で
徳島産・高知産の生産物の入荷が大変に少なく
お盆前は大変に右往左往しました。
社員の皆さんお疲れ様でした。

お客さんからの大きなクレームも
無く、無事に過ごせた事は
本当に有難いです。

お盆明けも胡瓜等果菜類を中心に
入荷が少なく大変高値で推移しています。
商品をよく確認して集荷して下さい。

先日の広島豪雨で被害のあった場所から
大通りを一本挟んだ所に
私の友人が住んでおります。

友人の安否を知った時に良かったと思う半面に、
亡くなられた方々の事がとても身近に感じられ、
悲しく感じました。

心よりご冥福をお祈り申し上げます。

お客さんからの他の地域への話は
上手くまとまりそうな気配です。
梯子を外されるのは怖いですが
覚悟を決め出店をします。

社員・家族の皆さんにも
これから沢山の苦難が出てくると思いますが、
逃げるのではなく一緒に力を合せて
乗り越えてゆきましょう。

そして、お客さんから必要とされる
石橋青果を作り上げ、
必ず大きなおヒネリを
ひとり一人が獲得できると思いますので
楽しみにして下さい。

大澤取締役朝礼でもありましたが、
8月名古屋思風塾では
「感性型リーダーシップ」を
テーマに講義を頂きました。

その講義内容をつぶやきます。
現在は『支配と命令と管理の経営』であります。
それを今後『愛と対話とパートナーシップの感性型経営』に
移行してゆく必要があります。
『支配と命令と管理の経営』の問題は
違う価値観を受け入れることを許す事をせず、
原理は一つであると言う事です。
自分と違う考え方を排除して
自分の思う考え方を説得しようとする。
そして、それに反抗する者に対して争い・闘いになる。

結局、人を傷つけ勝者と敗者とに分ける。

しかし、人の心は多様であり、
無数に考え方があることが当たり前なのです。
自分に都合のよい事を”よし”とするのではなく
相手の全てを受け入れる努力をする事です。
決して相手に迎合することでは無く、
相手との心のつながりを原理とする
感性経営を目指すのです。

心のつながりとは、
認める、許す、愛する、待つ、判る、誉める
と言う事です。

リーダーシップ10条

1、教育力と活人力を持つ人
  (教育力とは能力を引っ張り上げる力・活人力とは能力を伸ばす力)

2、魅力的な個性・人望がある人 
  (カリスマ性がある・部下があこがれる様な人格が厚い人)

3、勇気ある行動のある人
  (困難な問題から逃げず、部下の失敗を上司が守り、安心させる)

4、未来への夢と希望を語る人
  (歴史観を持った先見力ある人が未来にどうなりたいかを語る人)

5、客に流石と言わせる仕事をする人
  (今やっている仕事の意味や価値を語り続ける人)

6、ゆるぎない生き方を持っている人
  (自らの哲学を持ちそれを実践している人)

7、人間としての成長意欲・学ぶ姿勢を持っている人
  (人間としてと言う定義がポイント)

8、創意工夫・努力を続ける人
  (変化が状態である人)

9、文化力のある人
  (玄人肌の仕事以外の一芸を持つ人、人間の器の大きさとなる)

10、人間性の豊かな人
  (他人との価値観の違いを受け入れることのできる人・矛盾を生きる)

当社は働く人の為にある会社です。
次期の後継者は働く人の中から出るのが
自然だと考えます。

その為に仕事ができるのは当たり前であり、
リーダーとして社員を生かす力を磨き、
会社の未来を創造し続ける先見力を備え、
自らの明確な生き方を見出した人が
石橋青果のリーダーとなって欲しいので
上記を記しております。

私もまだまだ自らを磨きます。

今いる社員から沢山の良きリーダーが出る事を
心から願います。

平成24年8月

今年の8月初旬は大変蒸し暑く、各地で最高気温を
記録するとの報道がありました。
しかし、お盆辺りになると朝の風が少し秋風も混じるように感じます。
今年は秋が来るのが早いかもしれません。

そのお陰か作物は順調に入荷してきましたので、
お盆休み前後の価格は生産者にとっては面白みがなく、
また消費者にとっては値ごろ感のある価格となりました。

実際にこんなに価格安定のお盆も珍しいです。
昨年の夏と比べると85%程度の価格となっています。
まぁ昨年が高すぎたのもありますが・・・。
 

今年はオリンピックの年でした。
38個のメダルを獲得した日本は過去最高のメダル数と言う事で
過日銀座にてパレードが行われました。
ニュースで見る限り大変な人数がオリンピア達に激励の声援を
送っていました。本当に感動をくれたオリンピア達に感謝です。

彼らの活動を支えているのは大半が企業です。
アスリートたちは企業の広告塔としての役目もありますが、
企業が彼らを支援する事は社会的な役割を
果たす一つの方向としてこういった活動もあるなと、
そして、石橋青果もそんな活動ができるくらいの企業に
なれるといいなと考えながら見ておりました。

 企業は誰の物という議論が多くの書物で書かれています。
創業期には社員数は少なくオーナーがバリバリ作業をこなし、
そして営業や経理と何役もこなしています。

この時期の会社はオーナー社長の物なのかもしれません。
それから、会社が発展、社員数が増え、
お客さんが増え、関わる周りの人への影響が大きくなる・・・。
逆から見ると多くの人から支えられているのであると言う事ですが、
この時会社は誰の物なのか?

そして、大きな収益を上げるビジネスモデルを持った企業は
更なる発展のための資金・人材確保の為、上場という手法を取ってゆきます。

上場企業と言うのは、株主の物でもなく、取締役の物でもなくやはり、
公器・・・いわゆる社会の為の会社であると言う事は間違いの無い事だと思います。

だからこそ、利益還元の為アスリートの支援活動のほか、
目に見える社会的活動を行っていくのが役目なのでしょう。

 石橋青果は、今、誰の物なのか?

先代が引退し、佐藤融子さんも定年退職しました。
その代わりに多くの若い力が石橋青果に自らの可能性を試しに
入社してくれています。
お陰様で社員数も25名となり売上と利益もある程度順調に伸びてきています。

仕入先にもある程度信用ができたのだと思います。
取引を皆様より前向きにして頂いております。
金融機関からも驚く程の好条件での融資を受けることが可能になりました。

これは先代からずっと培われた「
親切・丁寧・敏速をモットーとした働く風土」が
「幸福を届けます」という理念のもと社員一人一人が積重ねてきた結果だと私は考えます。
 
石橋青果は、社会で生かされて生きていくのは言うまでもありませんが、
働く人たちの会社であり続けたいと私は考えます。

だからこそ、今より益々皆が自らの意思をぶつけ合い、
計画を立て、行動して、良き結果を出してゆきたい。

その結果は物心共に皆が豊かになってゆくことであると思います。
私の夢としては社員からの社長が輩出できたら、
結果として会社が社員の物になるのではと考えています。

平成26年7月

大規模な台風8号は、沖縄に大きな影響を与えました。
また。台風が近づく前から新潟、信州には
沢山の雨が降り被災された方々がみえます。
心よりお見舞いを申し上げます。
有難い事に本州への台風8号の影響は
気象庁が心配するよりは無事に通りすぎてくれた事に、
ホッとしております。
一部の野菜を除き、価格は高騰することなく連休を終える事が
できたのではと感じております。

「意識が現実を創る」

自分のビジョンを変えました。
というより、6月に異業種交流会の仲間から
背中を押され石橋青果の目標数値を
いまの3倍にすると宣言をしたのです。

宣言と言っても会の仲間内で宣言をしただけですが
自分の意識は大きく変わりました。

しかし、社員の皆がその数字を求めている事は全くない。
給料が増え、休みがとれるそんな会社にしたいのだろうと
勝手に考えていました。
そんな中、会の仲間との月次勉強会にて
石橋青果の未来を考える機会があり
そこで真剣に考えるようになりました。

楽して儲けるのではなく、楽しく儲ける。

楽しく儲けると言う事は、大きな苦労が無いと
本当の意味での楽しさはないのだろうと薄々は
自分で気がついていても、
「無理に皆に苦労をかける事はないのでは」と、
私は考えていました。

でも、実際は自分が苦労をしたくないのだ
と言う事に気がついてきた。

思風先生も問題を乗り越えてこそ成長があり、
仕事こそが人生の成長の糧であり、
人間の生きる意味は仕事の中にあると教えてくれている。

私自身がその仕事の中にある社員の
真の喜び、楽しさ、やりがいに
蓋をする形となっていたのだと気がついてきました。

目標は、皆さんに苦労はかける事は
間違いないと思います。

しかし、未来に渡り会社が成長してこそ
皆さんの収入も増え、立場もあがり、やりがいがあることだと
考えられる様になりました。

だから、もっと権限を委譲し、
走りながら考える事ができる皆さんになって頂くことが
本当の意味で石橋青果の存在意義なのだろうと考えられる様になりました。

するとどうでしょう?

不思議です。お客さんから名古屋以外のの仕事をしないかと誘われました。
自分の意識が変わる事でチャンスが訪れてきました。
いままでの私ならその地域の八百屋さんを探したかもしれません。
しかし、わざわざ面倒な方向へ行く覚悟ができました。
意識が変わると現実が変わる。
全くもてその体験をしている最中です。
7月に入り、その地域の市場へ商品供給を依頼し、
不動産会社を周りました。
不動産会社から「借りるのは難しいよ!」と言われていたのが
行く度にその会社を訪問。
先日も「無いよ!」と言われ店を出てから1時間後に携帯が鳴りました。
驚くことに市場から歩いて5分の場所に物件が見つかったのです。
それも9月末に明け渡しできると。

できないのではなく、やっていなかったのだ。・・・失敗なんか怖くない。
後は、「念ずれば花開く」相手の社長の採決を待つばかり!