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平成21年3月

今年の花粉は手強いですね。
相当量が飛散しているようですが皆さんは大丈夫でしょうか?
寒い寒いと感じていたら突然ぽかぽか陽気になりました。
23日が桜の開花予想ですので今月の末日が見ごろなのでしょうね。

今年の入学式は葉桜になりそうなので新しい門出の方には、少しかわいそうな気がします。

予断ですが、今月は3名PAさんの退社と5名の新たな方との出会いとなりました。
過去を振り返っても3月というのは、当社にとって人が動く月なのかな?

また、記しておきたいことは政府が景気対策の一環として1万2千円の給付金を配り始めました。
名古屋は7月?ということなので全く実感がありませんが、
お金が活発に回り始めると景気がよくなるのは理解しているつもりですが、
一般の消費を少し伸ばしたからと言ってどれだけの景気回復につながるかは本当に疑問です。
しかし、小売店とつながりが深い我々の商売も、この景気対策により
少しでも活性化されればよいなと祈ります。

 毎年3月は来期の事業計画をまとめていて頭を悩ませます。
皆から上がってきた売上・粗利計画とやりたいことを実行しようと
考えた経費金額との間に矛盾が起こるためです。
物心両面の幸福を届けたいと考えるとあれもこれも詰め込んで計画してしまいます。

そこで問題になるのが利益についての考え方です。
法人代表としての私は会社の利益を最優先し強い会社作りを考えるのですが、
その裏腹で個人としての私は皆さんが居て会社なのだから赤字にならないのなら
多めに分配してしまおうかな?と。

そもそも利益というのは会社の安定成長のためには欠かすことができません。
利益のない会社は現在の様な不況となった時真っ先になくなるのです。
会社がつぶれることは何があっても許されることではありませんね。
また利益は次に新しい投資をするためにも必要なのです。
だから利益は大変重要な物なのです。
利益の半分を税金として納めた残りが会社のお金として残ってゆくのです。
しかしここで、裏腹な私は思うのです。
高い税金を払うぐらいならもっと給与を上げてみんなの笑顔を見られた方がよいと?
この辺がオーナー=社長会社の一番のネックとなるのでしょうね。
そこで会社は誰のものか?という問いに皆さんは何と答えるのでしょうか?

 *働く社員の物   これも正しいと思います。
 *出資した株主の物 まぁこれに関しては当社の場合は関係のないこと・・・
 *トップである社長の物 こうなったら誰もうちの会社に残らないのでしょう。

会社は誰のものかというとやはり社会のものなのでしょう。

社会の中で役に立ってこそ生かされそして、生きることを許され、
皆の働きがお金となって戻ってくるのだと思います。

3月と4月なんら変わりのない間の経過なのですが、
決算期と新たなる期のはじまりということで大きな違いがあると思っています。
我々自身がいつも活性化していつも改善をしてゆき豊かな心と豊かさを手に入れてゆきたいものです。

平成21年2月

「三寒四温」これから春に向かい3日寒くて4日暖かい日が続き徐々に暖かくなってゆきます。
寒暖差が大きくなりますので皆さん体調管理には十分気をつけてください。
バランスよく食することが健康になる秘訣です。
大いに皆さん野菜を食べてください。

今月中旬からの売れ行きの悪くなり市場は、商品が売れずに担当者が四苦八苦しております。
どうかご協力願います。
しかし、いったい消費者は何を食べているのだろう?
外食も落ち込み、スーパーも伸び悩みが顕著になってきました。
食の世界にもトヨタショック?の影響があるのでしょうか?

 こんな暗い話題が多い中で私は先日とてもいい出会いをしましたのでお裾分けです。
熊本に出張した飛行機の中のことです。
国際結婚をされたと思われる若い夫婦が私の前の座席に座っていました。
そして、1歳ぐらいの幼児を父親が抱っこしています。
場面を思い浮かべていただきたいのですが、
幼児と私は、リクライニングされた座席の隙間から目と目が合うのです。
そして、この子は、目が合うと何とも言えない笑顔を振りまいてくれるのです。

それもその笑顔に癒されるのです。

通路を挟んだ私の隣の外国人女性もこの笑顔のとりこになっています。
“天使の笑顔”というのはこの子の笑顔のためにある言葉なのでしょう。

老いも若きも・男も女も・人種も国も全く関係無く“天使の笑顔”は
周りの全ての人を幸せにするのでしょう。

私自身が、本当に心が晴れやかになっていく
そんな瞬間を飛行機の中で感じられたのはとてもラッキーでした。

 
猜疑心もなく、私利私欲もなく何もないからこそ“天使の笑顔”が生まれてくるのだと気付きました。

我々は大人になるにつていつからか人を疑うことを知り、
自分だけは・自分だけを・自分だけがという勝手な私欲が心を支配するようになってしまったのでしょう。

“戦争を止めようよ!”との、呼び掛けに対し
 子供達は簡単にそうだ!止めようよ!と判断すると思います。

 しかし、実際大人になった我々はそして政治家は、
  色々な大義名分を付けて戦争をやめようとしない。

相手の言うことすら聞き入れようとしないのが現状です。
人間の私利私欲というのは時には、良き方向に向かいますが、
使い方を間違えると多くの人を傷つけます。

この“天使の笑顔”が飛行機の中で色々なことを教えてくれました。

自分勝手に商売をしても我々に利益をもたらして頂けるはずがありません。

家庭でも会社でも自分中心に物事を考えたら
多くの人が迷惑を被っているのであると改めて反省しています。

そして、 “天使の笑顔”が永遠にもたらされるよな社会を創る一端を石橋青果が担えたら最高です。

子供の成長に学びます

本日娘のハンドボールの試合がありました。
久しぶりに女房に同行し観戦しました。

ハンド担当の先生は厳しい方で毎朝、毎夕練習。
練習中に私語も厳禁という雰囲気の上
バカヤローは当たり前で、殴ることもあるみたい。

そんな先生の元、彼女たちは毎日毎日基本練習をこなし
そして、自分たちのフォーメーションを創意工夫している。

その努力の結果が本日の試合で成長の跡として至る所に見える。
パス回しのスピードが早くなり、速攻に向かう速さも確実さも安定してきた。
そして、何より部員同士の呼吸が阿吽になっている。

中学生というのはこんなに早いスピードで成長するのかと感動をしました。

相手チームも成長する!その成長に負けない様に創意工夫をしながら
一所懸命に練習に取り組んだ成果なのだろう。

これって、我々の会社も同じですね。
毎日を無駄にすることなくしっかりと積み重ねてゆく。
結果はすぐには出てこないのかもしれません。
でも積み重ねることが結果につながるのでしょう。

娘たちに一言を言うとすれば
目的はフォーメーションを確立することがではない。
フォーメーションを確立することは手段であり
目的はボールを相手ゴールネットを揺らすことである。

もっとそこを意識して貪欲にゴールを目指してほしい。
執着心をもっともっと燃やしてほしい。

平成21年1月

寒の入りから寒さを感じる日が多くなりました。
春の日差しが待ち遠しいですね。
不況・派遣切りなどと連日報道され気がめいってきますが
何くそ精神があればなんてことはないですよ。

とはいえ、今月我々の仲間の仲卸が倒産をしました。
こんな時ですから、我々は足元をしっかりと固めて充実した日々を送ってゆきましょう。
この仲卸が倒産した原因の一つは、経営者が自分の会社を私物であると考えたところに
問題があると思います。
会社は社長の物でも、株主の物でもありません。
社会の物なのです。それを再認識させてもらいました。

さて、皆さんは今年の目標・テーマはしっかりと腹に落としていますか?
私の今年のテーマは、「微を集積」としました。
「微の集積」ではなく「微を集積」としているのには
“微”いわゆる細かな物・事を自分から見て集めて積み重ねていこうという意味です。
自ら能動的に集めていくという決意のためです。

本質としては、時間を大切に使い毎日を充実させて過ごす事になります。

 仲卸という仕事はシェアーがたいへん重要であります。
仕入先に対するシェアーは、仕入値段また分荷の優先順位につながります。
販売先に対するシェアーは協力関係の太さの表われであり
お互いの信頼関係の表れであると思います。
そのため、我々はとかく大手量販店等大量消費者に目を向けがちであります。
その意識を少し変え専門的な消費者に注目していくという意味でも
「微を集積」につながっています。

具体的には、惣菜・弁当などを扱う業者への売り込み
そして小口配送を仕組化して点から線そして面になる様にしてタイムリーにお届けして
石橋FANを創造することです。

 もう一つ、これからの経済環境は悪くなります。
製造業は昨対の6割7割程度の売上があれ良い方という環境です。
現在大きな売り上げダウンのない我々の食の業界も必ず売り上げ不振になります。
すると同業他社が顧客の争奪をし合います。
そうです、今より競争が激化します。
そこで小さなミスを見過ごすとが顧客の損失につながります。

逆にとらえますと、小さなクレームを集めて改善してゆくことが
同業他社に対して石橋青果が優位に立つ鍵となります。
「微を集積」することは、この一年を大切に生きるという意味であり
1か月を、一日を、今その時を無駄にすることなく意識して生きてゆくことが本質であります。
今を、一日を積み重ねてゆくと一年でどれぐらいの高さになるかが
大変楽しみであります。

「共想競進」の行動理念のもとしっかりと皆さんと微を集積してゆきたいと思います。

平成20年12月

12月の前半は寒い日が続いていたと感じましたが
ここ数日はなんとなく暖かな冬となっています。

今年もあと残すところ数日となりました。
師走というのは本当に気ぜわしい月です。
年内にどうしても片づけたいことがいくつかありますし、
今年の垢は今年内に落としたいし、年賀状も・・・。

しかし、12月は自分自身の一年の締めくくりであり一年を振り返る重要な月でもあります。
どうぞ皆さん今年一年をきちんと総括し来年への目標を新たにしてください。

我々市場に勤める者は本当にありがたいです。
トヨタを中心とした製造業は現在6~7割ぐらいの売り上げまで落ち込んでいるそうです。
メーカーはまだしも2,3次下請け会社には、
おいては全く売り上げがなくなっていて、
開店休業状態であると聞いています。

しかしながら、我々食を預かる者は売り上げが無くなるということはありません。
食という職業は本当にありがたいですね。
そして、仕事をさせていただけることに改めて感謝します。

しかし、世の中は世界的に不景気であるとマスコミの報道が繰り返され、
非正規雇用者解雇の問題を取り上げている毎日です。
この不況自体100年に一度というものらしいのです。
こんな暗い話ばかり聞かされていたら人間だれしもマイナス思考になってしましますね。

こんな時だからこそ明るく元気にそして謙虚に生きることがとても大切だと思います。
不況と言いますが、お金の循環が止まるとどこか、かしこかがおかしくなります。
社会のお金がぐるぐると循環しないから不況という環境になってくるのであり、
我々世の中の人間みんなが沢山お金を使えばこの不況というのも
吹っ飛ぶのが原理なのですが
・・・そんな簡単な問題でもありませんが・・・

ルーズベルトはこんなことを言ったそうです。
「恐るべき唯一のことは恐れること自体である。」
そうです、我々が不況という言葉に怖じ気づき考え方が
小さく小さくなっていくことが一番の恐れるべきことなのです。

よく“ピンチはチャンス”という言葉を聞きます。
本当にこの不況が100年に一度のものであるとしたなら、
この不況に出会えたことにむしろ感謝するべきだと思います。
こんな時だからこそ必ずできることがあります。
絶対に隙間もできます。我々の出番が沢山あるのです。

「負けてなるものか」とみんなと一緒に力を合わせていきましょう。

平成20年11月

突然の冷え込みに皆さんにおかれましてはお変わりありませんでしょうか?

街路樹をみて、上のほうが赤くなり下の方が緑色のままと言う
なんともアンバランスな色づき方からも今年は秋が無く
冬に突入したのだと言うことでしょう。

さて、この時期は各地で駅伝大会が開催されます。
私自身は、駅伝に大きな興味がある訳ではありませんが、
加来君と私の母校である名城大学の女子駅伝部に大きな興味を持ちました。

走ると言うことに関してはマラソンと同様に駅伝も個人の競技ではあります。
夏の暑い中、この時期に向けて個人が練習にて自分の能力限界に
挑戦し・身体能力を強くし・自己の可能性を高めてゆきます。

マラソンであると同じチームの仲間が
同じ表彰台という目標に向かって争うライバルとなります。

しかし、走るという個人競技が駅伝では
一人一人がたすきを次へ次へと繋いでゆく団体競技になります。

名城大学は3年前に全国優勝をしています。
今回彼女達が走る姿にも感動をしましたが、それ以上に感動したことがあります。

4年生は後輩に優勝の感動を伝えたいと考え自分達はもとより後輩の面倒もみます。
そして4年生の佐藤恵理と共に川井美香は中心選手として駅伝部を引っ張ってきました。
結果として川井美香は最後の駅伝に出場メンバーとなることができませんでした。
しかし、彼女は腐ることなく他のメンバーを応援する姿は
とても美しく私にはたすきを繋げて行く選手以上に
とても彼女の利他的な姿に大変感動しました。

 話は変り、私の子どもが通う神沢中学校は、毎年合唱発表会を行っています。
各クラスが課題曲と自由曲の2曲を愛知県勤労会館等の大舞台で歌うのです。
今年の合唱大会は水曜日休市に当たり私も聴きに行くことができました。

合唱は、各自が3つか4つのパートに別れ自分の役割を発します。
するととても心地よいハーモニーが我々聴いている人の心をくすぐってくれます。
神沢中学校では1年生を2,3年生が合唱指導してゆくそうです。
指導の中から合唱への思い、クラスのまとまりの必要性
そして仲間の大切さを先輩が伝えているとのことでした。

当日は1年生2年生3年生と順番に歌ってゆきます。
3年生になると流石です。

歌の上手さは、1・2年生の比ではなく、クラスの一体感は抜群です。
また、最高学年としての誇りを感じ、堂々として素晴らしい笑顔で歌っています。

指導をするからこそ合唱の意味と価値が理解できるのでしょう。
 
 駅伝と合唱は、全く異質ではありますが、現在の石橋青果には
両方が存在しているのだと思います。

仕事のやり方が違うだけで
人が作り出す“和“によって”輪“が作り出されているのは、
かわりがありません。

石橋青果で働く一人一人が誰一人でも欠けては成り立ちません。

「共想競進」自分の能力をドンドン成長させ相手を思いやり
これからも心を合わせてスピーディーにそしてよきものを作り出してゆきたいと願います。

平成20年10月

山からは紅葉の便りが届き、街ゆく人はこの時期とてもファッショナブルになります。
今年はとてもさわやかな秋晴れが続いていますね。
例年ですと台風も当たない、こういう年は豊作となり
葉物などが市場に溢れかえるのですが 法れん草を中心として
どうも葉物が安定的に入荷してきません。

何故だろう?
全農あたりが、大手量販店荷物を先に確保してしまっているのかな~??
 
 今月のつぶやきは、会社の利益について記します。
会社の利益は健全経営するために必要不可欠なものです。
会社の利益を毎年積み重ねるとどうなるのか?
「銀行が融資をドンドンしてくれます。」
「新たな事業に再投資することができます。
当社が飲食店など新しい事業を経営することも可能になるのです」
「皆さんの給与は昇給となります。」
「経費にゆとりができて福利厚生費にお金を回すことができます」
「納税という社会的使命を果しながら会社の自己資本が厚くなり倒産しにくくなります。」
結果として、利益を積み重ねた会社は強い会社になって行きます。
ですから会社の利益はとても大切であります。

 話は変り、石橋青果と言う会社は法人格と言う人格を持っています。
皆さんが個人と言う人格があるように会社にも人格があるのです。
会社の人格を作っているのは、ひとり一人の人格が集まりであり、
これが会社の風土として現れます。

 当社の風土をあらわす最もいい言葉が「共想競進」と言う言葉です。
“相手の事を思いやり行動する。
しかし 自らが成長するために仲間と大きな目標に向って競争してゆく。”
が共想競進の意味です。
(平成19年2月のつぶやき参照)
これが我社の目指すべき風土なのです。
我々が共想競進とう風土のもと、行動することにより自分自身が成長してゆくと共に、
会社は利益を上げ成長してゆきます。
 
 最近、私自身がオーナー会社の利益と言うものに少し感じることがあります。
上場企業は、どんな環境になろうと利益をあげることが絶対です。
そのために皆が必死になって考え行動にしてゆきます。
当社を振り返ると利益に対してそこまでシビアーになっていないのが現状です。
「今月は例年より寒かったので作柄が悪くなり
昨年より2割価格がアップしたため計画していた粗利が達成できませんでした。」
という言い訳により、

“まぁ 仕方が無いじゃない“・・・と。

現在の当社の調子がこんなものです。
それは利益に対する執着心がオーナー会社であるがゆえ

・・・“まぁ 仕方が無いじゃない“・・・と言う言葉になっているのだと最近感じております。

これが本当に共想競進と言う風土になっているのかな?
社員一人一人の成長と言うのを粗利の数字だけで計る訳ではありませんが、
物差しである事は間違いありません。

従業員同士がもっともっと相互啓発をしてゆかねばなりませんね。

やりたい事をやることためには、利益をしっかり上げ続けることが大切ですからね。

平成20年9月

初秋を感じる今日この頃です。
台風13号は、比較的日本に影響を与えることなく通り過ぎてくれました。
皆様のお陰様で、この社長のつぶやきは、5年を積み重ねる事ができました。
皆さん本当にありがとうございます。

 さて、このひと月で私の心を揺さぶる2名の方と会う機会がありました。
一人は株式会社エバ社長の江馬康雄さんです。
エバは医療機関に酸素を売るお仕事をしています。
江場さんは、社会人として社員として仕事をする前に、
先ず人としていかにあるべきかを社員の方々に
しっかりと伝えているとひしひしと感じました。

実は、エバと言う会社は知る人ぞ知る“どんたく”の裏にあり、
亨と呑んでいる時にエバの社員さん5~6名と良く一緒になりました。
その部長らしき方が部下の方に話していることを盗み聴きしていて
「何かこの人いい事言うな」と私は感じておりました。

その部長を育てていた社長が江場さんだったということもあり大変親しみを感じました。
江場さんの生き方がとても豪快かつ繊細でそれに共感する人たちがたくさんいます。
その中には多くの著名人がいらっしゃって、
その方々と色々な取り組みをされています。
具体的に書きたいのですが紙面が無くなりますのでライフLifeと言う本を読んで下さい。

 もう一人が葉室頼昭老師です。
大澤取締役のご縁で2時間近くのご講演と食事を一緒にさせていただきました。
老師は、公家のご出身で医者として西洋医学を学び
後年は春日大社の宮司をされ東洋の心を達観された方です。
(老師の治療法は、東洋の心で問題を見つけ西洋の技術で
                       対処し東洋の心で根本治療をする。)

日本人は共生の文化を先祖代々受け継いできたが、
現代はそれが薄れつつあると嘆かれておりました。
共生とは、相手の立場に立って物事を考えるということです。
古来日本は島国であり、そこにあるものを皆で分け合って生きてきた。
限りある大地の恵を独り占めするのではなく
相手の事を思いやり、譲るという文化を
日本人である我々の遺伝子に長い年月をかけ組み込まれたのです。
そういう共生と言う文化を持った民族が日本人です。
我々は共生と言う民族の文化を大切にしなければなりませんね。

葉室老師の講演には経営者ばかりだったのでその他にご教授いただいたのが
「利益は後からついてくる」と言うことです。
つまり目先の利益にとらわれると永年の成長は無く会社の存続が難しくなるということです。
具体的には「お客様の喜ぶことだけをやれ」ということです。
自分が儲けたい!だからこの品をお客さんに売る!では商売が成り立たない。
成り立ったとしても長続きはしない。
お客さんが喜んでこれが欲しいというように販売をすることが大切なのです。
これが世の中の原理原則であるとご教授していただきました。

最後に二人の方々に共通してお話しいただいたのが
これからはアジアの時代であり日本が中心となって世界を引っ張ってゆく時代が
来るということです。

平成20年8月

今年の8月の暑さは、地球の環境が本当に壊されているのだとつくづく感じます。
ご家庭の皆様におかれましては、体調などかわりなくお過ごしでしょうか?

8月は高校野球に始まりオリンピックと、
テレビも新聞もスポーツ一色で埋まっている感があります。
我々は見ているだけで興奮して、自分もついついやったつもりでいますが、
しかし、見ているだけでは自分のお腹は小さくなりません・・・困ったものです・・・・・。

話はかわり、マスコミは、上場企業などが
下期に下方修正し景気が悪くなっていると報じています。
ここ数ヶ月の原材料そして原油高の影響で
小売価格も上昇して皆さんの財布の紐も固くなっているのが
我々も日々感じ取れます。

やはり今年の下期は、我々が考えているより厳しい環境になると思います。
計画を再度作り直す必要があるようです。

 「仕事の報酬とは何か」著者田坂広志を読んで成る程!と感じましたので・・・

”あなたは一生懸命働く理由は何ですか?”と言う問いに何と答えますか?

給料!?

役職!?

「これらは目に見える報酬です」

我々は、目に見えないけど大切な報酬があることに
気がつくと人生がとても豊かになるのです。

3つの「目に見えない報酬」が下記になります。

*能力 一所懸命に仕事をすると職業人としての能力が身につきます。
      また 当社に置き換えると野菜の目利きがきくようになり、
      市場の相場を作ってゆくことができます。

*仕事 職業人としてすぐれた仕事を残すことができます。
      当社に置き換えるとお客さんとの信頼関係なのでしょうか?

*成長 仕事の困難と悪戦苦闘し仕事の仲間と切磋琢磨することによって
      ひとりの人間として成長することができる。

 そして、報酬には2つの種類があります。

 自らが求めて得るべき報酬→能力・仕事・成長
 
 結果として与えられる報酬→収入・地位

 この違いを良く理解して下さい。
最近のキャリアアップブームよりこの2つを混同しやすくなっています。
キャリアアップをすることでより自分の商品価値を高め収入に結びつけ転職!??
これを「自らの求めて得るべき報酬」と無意識に錯誤しています。
 
 すると収入を得るためだけの手段として仕事をとらえてしまいます。
 結果として何のために働いているのかが判らなくなる。なぜなら?

「仕事」の本当の喜びを決して得られないからです。

「目に見える報酬」に目を奪われ、『目に見えない報酬』を見失ったからです。

お金も地位ももちろん大事です。
しかし、それらだけを追っても決して幸せにはなれません。
それをこの本がわかり易く教えてくれました。

 是非皆さんも近くに師匠を持ち素直に聞き入れ、豊かな人生があることを祈ります。

平成20年7月

梅雨が明けたとたんにもう夏本番・・・と言うより酷暑となっております。
夜温が30度を越すと睡眠不足になり体調を壊しやすくなると言う統計があるそうですが、
ご家庭の皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか?
温暖化が大きな社会問題になっていますのでクーラーのかけ過ぎには、
十分注意して健康管理をしていただきたいと存じます。

 別れがあれば出会いもある。
今月から外食事業部に改瀬和也さんが入社されました。
石川県出身のとてもまじめな方です。
自分のために働き、これから当社の貴重な戦力になってくれることに
大きな期待をしております。

 日々の取引の中にてこんなことがありました。
取引をさせていただいているA社へ当社は白葱を洗って納品させていただいておりました。
いきさつとしては、同業他社が参入そしてそして競合することとなり
洗いという一時加工をしてA社に納品ということになったのです。
しかし、洗いの葱を納品して2ヵ月後
A社のトップは、品質を最優先にするために洗った白葱を購入するのではなく
白葱の洗いを内製化することを表明されました。

当社としては1ヶ月後にやむを得ず洗いを辞める方向にてシフトを組み直しました。
すると洗いをやめた途端、同業他社に白葱の発注が全て移動してしまいました。

しかし、聞くところによるとA社の加工部門は、
同業他社より洗いの白葱を買っているとのこと。
A社の加工部門においては内製化するために人員が揃っていないというのが理由でした。

 ここからが本題です。
A社の社長は、お客様へ提供する品質を最優先に考え
洗った白葱を購入するのではなく内製化の指示をしました。
しかし現場である加工部門は、忙しくてやれないと言う理由で
トップの指示と違った動きをしたのです。

当社の皆さんに考えていただきたいことがあります。
この話を聞いてどのように感じましたか?

*社長が現場を分かっていなく、忙しくてやれないから仕方がない。

*社長が言うのだから現場は素直に社長に従うべきである。

等など色々な意見があるでしょう。

 私はこう思うのです。
何のために働いているかをもう一度考え直して欲しいのです。
我々が働くのは社長のためでもなく会社のためでもない、
実は自分のために働いているのです。
その行動の本質は、買っていただけるお客さんのために最良であることを
考えて欲しいのです。

当社の中にもこう言ったことがこれからも起きてくるでしょう。
もし、社長である私の判断がお客様のためになっていないと言うのなら、
違うと思いますのでこうしましょう!と言って欲しい。
やれない・できない・したくないでは、全くお客様のためになりませんからね。
そして、厳しくともそれを乗り切ると自分の成長になると信じています。