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平成22年1月

この冬は暖冬であると予想が出た途端雪が降りました。
12月に太平洋側に雪が積もることも本当に珍しいですね。
しかし、また暖かくなるとのこと生産者は大変です。
我々も産地の情報を密にとり、お客様に伝えてゆく必要があります。

新年を迎え皆さんも心新たになったことと存じます。
世間では2番底が来るとか、
鳩山・小沢さんの政治資金の問題など何か暗い話題が多いですが、
自分たちの心の持ち方は常に、前向きに・明るく・わくわくとしていたいものです。

しかし、ここで残念な報告を一つしなければなりません。
伊藤孝幸君が今月の15日を持って退社しました。
平成15年から長きに渡り石橋青果の力になってもらい本当にありがとうございました。
孝幸君の新しい未来に幸多くそして悔いのない人生を祈ります。

今年の私自身のテーマを書かせてもらいます。
「新しき礎を創る」
今年一年は、新しいことを沢山やらねばなりません。
基幹システムの一新
受注部の立ち上げ
新入社員の教育
23年3月の新卒採用
新規事業の開発、
そして引き続き新規顧客営業と
盛りだくさんの「新」があります。

これらはすべて、10年後の未来を作ってゆくために必要なことであります。
そこで、私は「新しき礎を創る」というテーマを掲げました。

イメージとしては、今ある基礎・土台を大きくするだけではなく
新しい工法で今の基礎・土台を大きく強くすることです。

言葉遊びに聞こえるかもしれませんが、
礎を築くと普通は言いますよね。
最初私自身も築くと言う言葉を選んでいましたが、
何かしっくりこない。
築くと言う言葉には長い時間をかけて積み重ねていくというイメージが私の中にあり、
新しき礎を時間をかけて築いていては現在の同業他社との戦いに勝つことはできないと考えました。
ですから、日本語としては不適切ではありますが、
つくるという言葉を使いました。
“つくる“という言葉も作る・造る・創ると私の中では分けております。
今年は創る!いわゆる、新しく“つくる“という意味で”創る“を使いました。
 
実際には、2月からの事業計画作成と共にとても時間に追われると思います。
私一人ではどうにもこれらのことを全て成し遂げることは不可能であります。
どうか皆の力を貸して下さい。
皆の力を集結して今年一年の新しい事業の立ち上げに逃げることなく成し遂げましょう。

今年も厳しい環境ではありますが100年企業を目指して
この10年の一年一年を確実に積み重ねてゆきたいです。

どうか今年一年昨年同様にお願いいたします。

平成21年12月

11月に寒い!と書きましたがこの1カ月は温かく過ごしやすい日が続きました。
伸びすぎた正月菜が晦日の店頭に並ぶのだなと想像をしてしまいます。
当社の忘年会も無事?行うことができました。
今年の忘年会からパートさんの勤続表彰を行うことにしました。
3,5,10年と10名方と原田君・孝幸君へお礼を言うことができました。
本当に皆さんありがとうございます。
今回対象にならなかった方々もどうぞこれからも宜しくお願います。
ちなみに、これから毎年、11月末日を起算日とし忘年会にパートさんの勤続表彰を行うことに決めました。
寸志ではありますが皆さんに感謝を形にして表します。
(但し、源泉の対象になってしまいますことはお含みおきください。)
社員の勤続表彰は、3月末日を起算日とし4月の当社事業計画発表会にお礼をさせて頂きます。

今年も数日を残すまでになりました。
毎年のことではありますが、
12月と1月は同じ時間の流れではありますが、やはりいつもとは別物。
1年間の総括をし、良かったこと改善すべき点を自分の中で内省し
新たなる年を迎えることがよき人生を積み重ねることにつながると思います。

私自身今年一年を振り返りますと
新年に私自身は「微を集積」と掲げ、小さな積み重ねを大切にしてゆこうと考えておりました。
生活面ではちょっとした空き時間を整理整頓に充てるように心がけたことで、
毎日の時間が有意義に活用できたとそれなりの成果が上がったと自負をしております。
仕事面におきますと、飲食店様など今まで当社が取引をしていなかった業態へ
新規営業をかけてゆきました。
成果としてはまあまあ!ある意味で微の集積は出来上がったのですが、
その為にアソートセンターの作業はとても煩雑となり、結局コストアップとなってしまい、
新規営業をストップ!・・・・反省です。

少し考えれば分かった理由なのですが今ある仕組みでの運用が難しいのです。
しかし、地域の方へ鮮度ある野菜をタイムリーに!商品供給を諦めるわけにはいきません。
現在、新しい仕組みにてコストダウンを図る運用を考え、仕組みづくりの真最中です。
並行しながら平成22年4月の新入社員の受け入れ、
平成23年4月採用が本格化して参ります!
この不況は、当社にとってはとてもチャンス!・・・やり切れるかな?・・・

今まで結構こう言った初物は、私一人で出来る範囲で行ってきました。
でもこれが必然なのでしょう。
新しい仕組みの開発から新入社員の受け入れ、
新卒採用、そして来年度の事業計画策定と今期下期はやることが満載!
とても、私一人で為すことができる範囲を大きく超えています。

社内革命です。
チェンジ!なのです。

皆さんの力が必要です。
常々石橋青果は、株主のものでもなく、
社長のものでもない、
働く皆の会社であると言っています。

これらのやらねばらないことを各プロジェクトとして組み進めてゆきます。
どうか!自らやりますと名乗り出て下さい。

明日の我が身は自らの手で作り上げようではありませんか!

平成21年11月

温暖化と言いながら、東京では17年ぶりに
11月の日中の気温が10度以下になったそうです。
名古屋も朝夕は寒さを感じます。
しかし、子供のころに感じた、“北風が憎らしい!”という寒さはまだ感じられませんね。
そういえば、最近は、あかぎれを作った子供たちも全くみません。
生活環境が変わってきているのですね。

 毎年のことなのですが、市場において11月は、
相場が安くても品物の動きが大変悪くなります。

各産地においては先月の台風の影響はたいして大きくなく、
順調に出荷して頂けます。
順調はいいのですが、売れが伴ってこない。
景気の影響も大きく原因しているのでしょう。
バイヤーさんも口々に売れが悪いと言われます。
その上に景気低迷の打開策として、各店は値下げ競争をしています。

今年の良い例がジーパンの1000円以下であり、
ボジョレヌーボの749円からの売り出しですね!

一見すると単価が下がると生活がし易くなると我々は喜ぶのですが、
長い目で見ると単価が下がることは自分たちの
給与が下がることにつながりますし、雇用の喪失にもつながります。

ある程度の利幅は、社会の潤滑油としても必要なのでしょう。
 
 この不景気で今年の新卒の採用状況が非常に悪いと
しきりにマスコミから情報をもらいます。

本当に悪いのでしょうね。

当社も今までには考えられなかったのですが、
新卒の試験・面接をしてくれと各方面の方々からお声をかけて頂きました。

信じられないことに来春は新卒の3名へ内定を出すこととなりました。
信じられないというのは我々の業界は、朝も早く、長時間労働ということと
キツイ・キタナイ・キケンの3Kにも当てはまるらしく、
どれだけ新卒求人を出しても今までは来てくれる方はいませんでした。

この点を考慮し我々食品業界は今こそ未来を担う若者を
採用しなければならないと考え今回の採用に踏み切りました。

ピンチはチャンス!

その分来年はしっかりと売り上げを上げてゆかねばなりません。

前置きの方が長くなりすぎました。

 新卒の採用を決めて気づいたことがあります。

DMP研修の新入社員研修プログラムを読み、
彼らに新入社員研修をする前に、
今いる我々既存の社員が襟を正す必要があるなということです。

いつも大切にしている当社の行動指針の一つとして、
相手に伝わるように「挨拶」をしましょうと言い続けています。

「挨」という字も「拶」という字も共に「心を開く」という意味があるそうです。

お互いに心を開いてコミュニケーションをするために挨拶があるのです。
結構分かっているつもりになっていますがその行動のほとんどが形骸化しています。

お客さんに対して、荷受けに対して、従業員同士、
挨拶をすることだけが目的になってしまっていました。

その他、
電話の取り方
お客さんの受付・取次の仕方
上司からの命令・指示の受け方などなど。

できているようで全くできていません。

当たり前ですが、当社はそんなことを研修としてやったことが無かったのです。

でも、新入社員の方が来たら必ず上司となる我々をみて育つのです。

子供は親の悪い所の真似をすると言います。
同じことですね。

だからこそ、我々が襟を正し、未来を作る彼らのお手本となるために
仕事への姿勢、お客様の接遇など仕事への態度を今一度学ぶ必要があります。

平成21年10月

台風が来ないな?

なんて思っていたら、強烈な風と共に台風がやってきました。
被害にあわれた方々に心からお見舞い申し上げます。
愛知から北の産地で結構な被害が出ています。

愛知のキャベツに関しては、年明けの分に相当影響が出るようなことを言っています。
まぁその頃には、なんでこんなにキャベツが高いの?なんていう会話が聞かれるのでしょうね。

農業がお天道さんのお陰で成り立ち、作る人の大変さは、並大抵のことではありませんね。
食べ物を大切にしないといけません。

 先日家の周りの草むしりをしました。

無心・・・ではなく、草むしりをしながら色々なことが、頭に浮かんできます。

会社のこと、

家庭のこと、

経営の勉強会のこと、

昔の自分のこと、

自分に関わる人々のことが、2時間弱などですが色々思い出されてきました。
別に何を考えようとしているのではなく浮かんでは消えてゆくのです。

目の前の草を根っこから抜こうと一所懸命に格闘すると色々なことが見えてくる。

根っこが地中奥深くへ伸び、抜くのにはとても苦労する雑草。

根っこを深くなく地中数センチのところから
横へ横へと伸ばし、抜いても、抜いても根っこが続く雑草。

フェンスに蔓を巻きつけながら壁などに根を出す雑草。

そして、葉の色も緑だけではなく赤い色のもの、
黄色い実をつけているもの本当に色々な雑草が、
この世に存在するのだなと感心しながら抜いてゆく。

すると雑草自身が中小企業の集まりだなと感じる。

それぞれの存在意義を持ちながら一所懸命小さな庭の場所取りをしている。
この雑草も必ず生きる意味と価値を持っている。

日の当たる場所とそうでない場所
その境、数十センチぐらいから雑草の種類が違ってくる。

こんなところにも環境7割!9割!いや彼らにとっては10割なのだろう・・・・。

ん!・・・・でもちょっと待てよ。

今ここに来られない雑草も数万年という月日はかかるが
進化しながらその環境に適応して変化する?と考えた方が良いのでは。

種族保存のため、
世の中に必要とされるため、
誰かのために

長い時間をかけ変化し続けているのだろう。

当社は本当に変化してゆけるのか?
激動といわれている今の世の中。

アメリカの大統領が白人から黒人となり、
日本の政権も自民党から民主党になり、
お金主義からお互いを助け合う方向へ
どんどん変化していっている。

その中で石橋青果は本当に変化し続けることができるのだろうか?
…大きくなくてもいい変化し続けられる会社にしよう

そういえば私自身小学校だったと記憶するのですが、
作文に「雑草になりたい、踏まれても、踏まれても立ち上がる雑草になりたい」と、
書いたことを思い出した。

その十数年後どこかの著名な作家も同様な詩を書かれていることも知った。

成功者として言われている人達も皆雑草だったと思う。  

あれ!今抜いている雑草って結構、カッコイイいじゃん!!!
・・・・・・・でも、女房が喜ぶから この雑草 抜いちゃお!

草むしりがこんなに充実した時間となりました。

 今月は本当に脈絡のない話、つぶやきでした。

最後までお付き合いありがとうございます。

平成21年9月

朝夕がめっきりと涼しくなりました。

秋ですね。

今年の秋から冬にかけてインフルエンザが大流行すると言われています。
マスクをして、手洗いそして、うがいで予防をする他ないのでしょう。
ウィルスに負けない白血球を育てるために日頃からの養生も大切ですね。

 今回でこのつぶやきも72回を数え6年間書くことができました。
これも皆様のおかげでございます。
この場をお借りして、心より感謝を申し上げます。

このつぶやきは、会社の様子、会社の目標や方針などを
ご家庭の方にも知っていただきたいということで書き始めました。

今回は原点に返り当社の理念の話をします。

先日、当社の理念から営業方針を探るということで、
私が出席しない市場事業部の営業会議から聞こえてきました。
佐藤さんそして熊ちゃんが頑張っていることが、とても嬉しいです。

「社員教育とは企業理念の徹底である」とDMPの研修で教えていただきました。

理念から営業手法を考えるということは
正に理念経営の徹底につながります。

当社の企業理念は、「幸福を届けます」(しあわせをとどけます)です。
幸福の「幸」は、山の幸・畑の幸・太陽の恵を届けます。
幸福の「福」は、心の豊かさと安心を届けます。
そして、お客様に信頼を届けることが石橋青果の仕事であります。
その具体的行動が、鮮度ある野菜をタイムリーに届けますということになります。

鮮度ある野菜をタイムリーにと言葉にするととても簡単です。
しかし、我々はお天道さんご機嫌を伺いながら仕事をしていますので、
ちょうどいい仕入というのは1年間に何度あるか?
その上にタイムリーに・・・お客様が望む量を望む時間に届ける・・。
やってみると理不尽極まりないと感じます。
その理不尽さに逃げることなく一つ一つ社員一同で
解決をしながら進むことが仕事でのやりがいを作り出し、
自分自身を大きく成長させることになると考えています。

そんな石橋青果にしたいといつも考えております。
そのためにも皆が幸福を届けますという理念を
自分の言葉で自分の腑に落とすことが重要なのでしょう。

石橋青果は、決して私のものでもなければ株主だけのものでもありません。
自分たちの会社であることを今一度再認識してほしいです。
それと共に我々は社会の中で生かされていて、
社会のためにならないことは会社として長続きしません。

社会へ貢献できる会社になるために常に幸福を届けているかどうかを
自問自答しながら仕事をしてほしいものです。

平成21年8月

「残暑お見舞い申し上げます」「残暑厳しいですが」などとよく耳にしますが
お盆を開けてからは、蒸し暑さは一段落したように感じます。

気温は高いけど日陰に入ると涼しさを感じるようになりました。
もう夏も終わりですね。
ひと雨ごとに秋に向かってゆくことでしょう。
  ・・・・・私は食欲と葛藤する毎日になるのだと思います。

 我々は勝手に生まれてきて勝手に大きくなって
好き勝手に生きることが良い人生であると思いがちです。
また、自分の能力の無さを悲観して、親のせいにしたり
人をうらやんだりして生きている人がなんと多いことでしょう。

そこでちょっと一石!

 “ありがとう”と言う言葉!

この語源は「有り難い」有ることが難しいという意味からきているそうです。
普段何気なく生活をしていますが
この何気ない生活こそが有り難いことの連続であるということを聞きなる程な~!
と最近特に感じています。

 先ず我々が生まれいずるためには、数億分の1を勝ち抜くことが必要であり、
母親のお腹の中で10月10日の間を幾多の困難を回避し
そして、大変な苦しみの中からこの世に出てきました。

我々が生まれてくることこそ本当に奇跡なのでだと言うことです。
有難いですね。

また、頂いた命を大切にすることは、母親に対しての礼儀ですね。
頂いた体を自らの意志で傷つけるとは何とも悲しい行為であると私は思います。

・・・・簡単にタトゥを入れたり、ピアスで体中穴をあけたり・・・・

 思風先生曰く、地球誕生と共に38億年の歴史が今の自分を作っている、
言わば私なら38億47歳と言うことになるそうです。

なぜなら、人類は進化し続け勝ち続けているからこそ現存しているのです。
マンモスや恐竜はこの世に居ないのがこの証拠なのでしょう。

進化と言うと、とても判り辛いのですが、
人は人の中で磨かれて成長してゆき、
その成長が遺伝子に刻み込まれて後世に受け継がれてゆくことが進化であるということなのでしょう。

これは祖先から人類は一度も途切れることなく命をつないだ結果なのでしょう。
普段何気なく生きていることが大変に有り難いことですね。

 進化と奇跡から世に出た我々は、誰しも世界で1番の能力があるそうです。
それを信じて世界一を目指した時に我々の命が輝くときなのです。

そのために常に前向きに物を考える必要があると思います。

わが師遠山氏は「逃げたものは追わない」と言う原則を持っているそうです。

地下鉄の中に傘を忘れたとします。その時にあれは自分から逃げていったのだからと取にはいかない。

自分が忘れたからと言うマイナスの心をうち消すためだと思うのですが
傘が逃げていったと前向きに考えるようにしいるようです。

同じ現象でも見方によってプラスになったりマイナスになったりします。

 「昨日はトラブルがあって4時間しか寝られなかった」
 「昨日はトラブルがあったけど4時間寝ることができた」

どちらも現象は同じでありますが、考え方ひとつで心が明るくなりますね。

常にプラスになるような考え方をすることが世界一への道標なのだと思います。

 感謝と常に前向きな明るい心を持って、共想競進を実践して

「子供が入りたいと思うような会社」を創り上げてゆきましょう。

平成21年7月

7月に入りとにかく暑いですね。
梅雨明け前に35度以上と言うのは記憶にないです。
この影響で葉物を中心に暑すぎて成長が止まります。
品質が良くなくて相場が高いという悪循環になります。

担当者はこれからお盆にかけて頭が痛いと思いますが、
『鮮度ある野菜をタイムリーに』を念頭に常に置き、実践してください。

しかしながら、地球温暖化の問題が深刻なのだな!と感じます。
我々の責任において子供たちにより良い地球を残すためにも
使い過ぎ、頂き過ぎ、残し過ぎには注意しましょう。

 今月に研修として鹿児島南端の知覧へ行って参りました。

終戦間際にアメリカ軍の本土上陸を阻止するために
日本軍は知覧町の空港を特別攻撃隊(特攻隊)の発進基地としました。

ご存じの通り特攻兵は自らの命を犠牲にして敵艦に体当たりをします。
17歳から24歳の方々が自らの若い命を自分の為ではなく、
日本と言う国のために使い、親兄弟を助けるために使っていたのです。

我々は、経営者として知覧の地に立ち自らの命を何のために使うのかという
大命題を模索するために今回の研修に行かしてもらいました。

また今回は、教えてもらう立場→教える補佐をする立場→自らが教える立場と
全く立場が違ってこの研修をやらせてもらい、とても多くの学びを得ました。

まず、知覧特攻平和記念館にて出撃前にご両親に宛てて書かれた手紙を読み、
自らの命の在り方について考えざるを得ません。

自分が生きているのは自分の意志であり生きているのが当たり前、
好き勝手に生きることが恰好いいと考えて仕舞がちです。
でも、我々は両親から命を頂いたのです。
死を目前にして生まれてきたことの感謝を綴る手紙を目の当たりにして、
生かされていることが本当に有難いと感じます。

また生きる上で、特に社長と言う立場にいると傲慢になりがちですが
今回は謙虚に生き自分の命を自分の為ではなく人のために使うことを学びました。

人とは石橋青果に関るすべての人であり、
日本の農業のためそして、それを食する人のために自分の命を使いたいとつくづく感じております。
(感じるだけではなく実行します!)

ホタル帰ると言う本をご存じの方も多いと思います。
この本に書かれた鳥濱トメさんの営んだ食堂にも参りました。

若すぎる特攻兵は、母に甘えることが許されない分
トメさんを母と慕い、特攻前夜には色々語ります。
トメさん自身も母親役と共に特攻兵の実の親に手紙で前夜から飛び立った様子を知らせたりもしております。     
このトメさんは、生前こんな言葉で人々を勇気づけています。

「何故生き残ったのか考えなさい。
何か、あなたにしなければならないことがあって、生かされたのだから」

特攻で死に切れず生き残った隊員への言葉です。本当に考えさせられる言葉です。

出来ることなら石橋青果の皆さんと知覧の地を訪れて
生きると言うことと自分たちの人生と言うものを共に話し合ってみたいと思いました。
はやり、知覧の地でなければ感じられないことが沢山あります。

生き方を正しくし、良き遺伝子を後世に継承し行きたいものです。

平成21年6月

いよいよ初夏!?梅雨に入ったと聞きましたが、降るのは夕立のような雨ばかりで
シトシトと降る梅雨の雨と言うイメージがありません。
これもやはり温暖化の影響なのでしょう。
十数年後には、北海道が四季を通して作物が出来るようになるのでしょうね。
そして、北海道の名物がサツマイモの焼酎になるのも近い将来なのでしょう。
バランスと言うものを壊してはならないと言うことなのでしょう。

最近は、インフルエンザが世界中を騒がしています。
今年の秋からは日本も本格化するのでしょう。
豚インフルエンザが突然変異したようです。
そのために世界中に病原菌が広がっています。
マスクをして予防する姿はとても滑稽に感じられている方も多いと思います。
その理由として余りにも過敏すぎるからでしょう。
マスク、手洗い、うがいの励行!は、自分の体に病原菌を入れない努力をするという理由からだと思います。
それはそれでいいとは思うのですが、最近、私自身が感じる違和感があります。
菌と言う物に日本国民が皆、とても悪いものだと感じているということです。
インフルエンザ菌、大腸菌、黄色ブドウ球菌などなど・・・
でも、納豆菌、ビフィズス菌、菌茸類の菌はどうなのでしょうか?
亡くなった葉室老師は、「自然界に不必要なものは何もない。」と言っておられます。
人間に悪いと言われるもの?も、どこの世界かは判りませんが絶対に必要としている所?があるはずです。

人間に必要がなくても植物の世界に必要があるのかもしれない。
菌と言うだけで現代人は(日本人だけかも)蔑視します。
その証拠に抗菌と書かれた商品が少し高くてもよく売れています。
ここに私は違和感があります。
ある生産者の方から聞いたのですが生まれたすぐの子供に水田の土を舐めさせると
その子はとても丈夫に育つというのです。
母乳で育つ赤ちゃんの体に入った水田の土の雑菌は、
抗体を作るということらしいのです。
毒には毒で対応するではないですが、抗体が免疫を作りその子はとても丈夫になるのでしょう。
菌と言うのは必要なものなのであると私は考えます。
昔我々が地面に落とした“かっぱえびせん”を3秒ルールで食べていたのには
それはそれでお腹にちょうど良い?ということなのでしょう。

そもそも人間には自然の治癒力が備わっています。
カッターの刃で私自身手を切っても1週間もすればカサブタとなり治ってしまいます。
自分の体が自分を治します。

医者が患者を治すことなどできない、治すのは自分自身の体が治すのだと
いろいろな本には書かれています。
成程な!と思います。
その方が理に合っているような気がします。
これは、自然の摂理であり、原理原則なのでしょう。

菌を殺すと自然界のバランスが壊れます。
自然界のバランスが壊れると言うことは我々人類の生態系が壊れてゆくのでしょう。
「自然の秩序の中で人間は生きよ!」
豚インフルエンザはこのことを我々に啓示しているような気がしてなりません

決してインフルエンザが蔓延することをよしとしいてはいませんので、そこはお含みおきください。

平成21年5月

新緑の季節となりました。
ここ数年のことですが、5月は春を通り越し、夏を感じます。
やはり、地球温暖化が進んでいるということなのでしょう。
自分自身にも責任を感じずにはいられません。
やれることから積み重ねてゆきましょう。

今月を振り返ると、CO2の排出に歯止めをかける為に
エコポイントと言うのがはじまったようですが、現状は、なんだか不具合が多いようです。

また、忘れた頃??・・・定額給付金の案内が私の所にも届きました。
名古屋もいよいよ配布となります。

先月の終わりよりはじまった休日高速道路料金1000円とエコポイント、
そしてこの定額給付金で自民党が民主党の支持率を取り返したという結果になったようです。

でも、考えるとおかしなもので税金を使い景気対策の名目でお金をばら撒いているだけです。
まだ、景気回復に至った訳でもありませんから、
自民党は国民の金を使い支持率を得たと言われないようにして頂きたいものです。

それと共に、我々国民自身が厳しい目で見抜いていかないといけないと感じます。
なぜなら、この不透明な財源を、未来の子供たちへの負の資産としてはいけないからです。

大は国家のことから小は夫婦の人間関係のことまで問題は沢山あります。
しかし、自分の目の前に出てくる問題には、答えは必ずあるのです。

原理として問題はその人を成長させるためにその人の前に現れるのです。
その人が生きている限り必ず付いて回り、問題がない人生はありません。
なぜなら、人間は長所半分・短所半分の不完全な生き物だからです。

問題から絶対に逃げてはいけないのです。
真正面からその問題を受け止め、乗り越えることが唯一その人を成長させることなのです。

問題自体を恐れてはならないのです。
逆にどんな問題があるのかを自らの感性で探し、
理性で解決するのです。本当の幸せとは問題を解決する力を身につけることです。
実は、これらは思風塾にて感性論哲学者芳村思風先生がいつも口にする言葉です。

 現在我々の身の回りに起こってくる種々の問題をこのように考え前向きにとらえてゆくと少しは
楽に捉えることができるのではないでしょうか?
今、起こってくる自分の問題には必ず解決策があり、
その問題を乗り越えると自分が成長できるのです。

 その問題が起こっている時には本当に苦しくて、身動きができない、
どうしようもないなどと考えてしまっていますが、その問題が解決すると
なんだ!こんなものか?と笑い飛ばしたことが皆さんも経験があるのではないでしょうか?

だからこそ今起こっている問題から逃げることなく自分で解決して欲しいものです。

 現在、心が皆病んでいると言われています。
出てきた問題を真摯に受け止めることは大切ですが、
ネガティブに受け止めるのではなくポジティブに受け止めて下さい。

 石橋青果は、問題をみんなで助け合って解決の道を探してゆきましょう。

平成21年4月

今年の桜はとても気長に咲いてくれました。
3月のつぶやきで開花しましたと伝えてから冷え込み、
結局4月4日あたりがちょうど満開となり入学式にも間に合いました。
初めて登校する校門にある桜の木は、葉桜よりもやはり
満開の桜の方がわくわくしこれからの門出にとてもふさわしいですよね。
本当によかったです。

 日本の政治家の顔ぶれを見ると歴史を感じます。
2代目3代目と言った世襲政治家が政権の中心を成しています。
それは与野党ともに一緒です。
現在の世界同時不況と言う100年に一度の出来事を
対処するのに本当にふさわしい方々なのだろうか?と首をかしげます。
重ねて彼らは皆ほぼ60歳以上なのです。
年齢は関係がないと言う方も多いとは思います。
年を重ねるうちに多くの物を所有することとなり、
多くのしがらみがまとわりつき、身動きが取れない状態になるのと同時に
考え方を変えることができなくなるのだと思います。

多くの年を重ねた方々が、日本の国民のためにという御旗へ
向かうことができるかは本当に疑問ですね。

過去日本においては、明治維新を起こした高杉晋作や坂本竜馬などの志士たちはアラサーティーです。
熱き志を持ち日本の夜明けを作ったのは若き世代です。
“Change”と指針を掲げアメリカ大統領に当選したオバマさんは47歳です。
アメリカ国民は若きリーダーに求めるものは若い力でしかできない変化を求めた結果なのだと思います。

この不況を脱するためには日本も若い力が必要なのではないでしょうか?

市場を振り返ると、市場の存在自体を考える時期に来ていると思います。
川上と川下が巨大化へ変化している中、
我々がマージンをいただいてする仕事があるかどうかということをです。

例えば全農の特販部等が大手量販店に直接販売をする時代です。
今まで通りの卸会社→仲卸→小売店と言う旧態依存の
“市場仕事”が後何年もの間続くと考える方が不自然な気がします。

しかし、私を含め先輩社員が今までの常識をもとに仕事とは「こう」あるべきであると
後輩社員に対して教えます。
今までの常識のままでは市場仕事が無くなるのに、
その無くなる仕事を教えている、強要している可能性があります。
そう考えると本当に当社は、若い世代の力を十分に発揮する環境を作っているのだろうか?

加来君そして、鷲見君と言う20代そして30代の社員が当社にも在籍しています。
それなのに、先輩が後輩に物を申していますから
、若い社員も仕事を創造しよう気構えが芽生えるはずがなく、
早く先輩に追いつこうと市場仕事を頑張ってしまいます。

石橋青果はもっと自由な発想をするような環境を作り出さないといけないとつくづく感じます。
(先輩が悪いとか後輩が悪いとか言っているのではありません)
そして、会社が100年続くためには若い世代をどうしても定期的に採用し続けなければなりません。

当社にとって投資は人財への投資しかないのかもしれません。
その投資をするためには今期もしっかりと利益を上げてゆかねばなりませんね。

今年一年の幕開けです、皆で力を合わせて目標達成してゆきましょう。