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代金

代金とは、何かの価値の代わりに払うお金のこと

巨人VS楽天の7戦目
流石、プロの試合であり緊張感がたっぷりである。

レギュラーシーズン144試合あの緊張感で
お互いが試合をしてくれたら代金を支払う価値が高まる。
でも、実際には・・・・という試合も多々ある。

我々は365日お客さんに対し野菜のプロとしての
代金を払ってもらえる仕事をし続けなければならない。

きまぐれ徒然! ルーキー

日本シリーズ最終戦にルーキー則本がリーリーフした。
監督としてルーキーに対して絶大な信頼を置いているのだろう。

当社にも、ルーキーが3人いる。
当社の営業に仮定し、あの場面があるとするなら彼らを投入する訳には
今は、できない。

何故なら野球を職業にした則本と違い
彼らは今、野菜のプロを目指し学んでいるからです。

彼らの2、3年目が本当の意味でのルーキーイヤーだと思う。
その時、大事な場面で黙って起用できる私になっていたい。

たすき

熱田神宮から伊勢神宮へ
今年も全国大学駅伝が開催!

襷(たすき)を繋ぐ為に走るだけの単純な競技。
名古屋から桑名まで1時間・・・私は歩いて多度山まで6時間かかった。

一人ひとりが、自分の責任を果たして
待っている人に襷を繋ぐ。

結構これって会社も一緒だな?と
ジムで走りながらテレビ観戦!

私が10km走る間に彼らは2区間の襷をつないだ・・・

速っや!

愛をもらいました

昨晩、社員が奥さんを連れて2組、
独身女性が2名、私の自宅に遊びに来た。

20歳になる事務員ナベコが私のパスタを食べたいと
言ったのがはじまりです。

後から乱入者が2名追加され食卓は大賑わい。
たくさんの会話と笑い声!

おもてなしをしたつもりが、
皆から愛情をもらったいい時間になりました。

感謝!

平成25年10月

つぶやきが11年年目に突入しました。
このつぶやきを10年毎月積重ねてこられたのも、
支えてくれる皆さまのお陰です。
心より感謝申し上げます。

台風26号が関東に上陸しました。
伊豆大島では大変な被害になりました。
お見舞いを申し上げます。

海水温が高いのでしょう、
また台風が発生しています。
27号28号がどちらに向かうのかがとても気になります。

九州に上陸すると年末年始そして春先の農産物に
大きな影響が出そうです。後は、祈るばかりです。

 今年も後二カ月余りとなりました。
平成25年のけじめとして自分の立てた目標を
今一度見直すと良いと思います。

私自身、今年のテーマを「構造改革」とし
個人的には
6時までに出社、
ジム等で年間120回運動する、
秋にはハーフマラソンを走る、
などを今年の目標としていました。

今までの進捗として、
6時までに出社と言うのは少しずつ薄れて、
また飲み過ぎの日々が多いので大反省です。
ちゃんと6時前までに出社します。

運動の方は今も続け体重は71kg前後で
推移しています。
ハーフマラソンは10Kに変更しましたが
11月24日ランナーズカップにエントリーしました。
目標タイムを55分台に設定して走ります。

成功哲学を語る方々は目標を
掲げ計画をしてそれを実行する、
いわゆるPDCAを実践しなさいと言います。

私が思うに大切なのは目標設定なのだと思います。
義務的な事を目標設定したとしても、
それが到底自分がやりたくない事であれば
楽しくなく苦しいだけになりますよね。

目標設定は基本的には自分のやりたい事とのベクトルが
同じ方向になければならないと思います。
しかし、どうでしょうか、自分たちが本当にやりたい事が何なのか、
明確に返答できる人は少ないのでは?

私自身子供のころは自分に無限の可能性があると信じていました。
しかし、子供同志の競争から、
また社会の仕組み・流れが判って来るにつれ
何時しか自分の可能性を自分で狭めたと思います。
それも、やってもしないのにやれないと決めつけて。

また、多くの人は、会社に入ってこんな風じゃなかったと
思いながら、なんとなく仕事をしている。

だから、やりたい事が明確に言えない理由の一つなのかもしれませんね。

今ある環境は直ぐには変わるものではありません。
その環境の中でやりたい事を見つけるのであれば、
目の前に出てきた事を愚直にやる。
与えられた仕事を真剣に取り組む。
するとその中に本当にやりたい事が見つかる。
私は、そう思います。

感性論思風ちゃんは言います。
「同じ顔が居ないのと同じように人間には世界一の能力が何かしらある」と。

それを開花させるためには努力は必要なのです。
だからこそ、一年の初めに自分の目標設定をし、
具体的な行動まで考えておく事が大切だと思うのです。

そして、それを忘れないようにいつも見える所に
書き記しておく事が良いと思います。

「書初は小学生のする事だ!」と
思っている方も居るとは思いますが今年を振り返りまた、
後2カ月余りで自分がどうなりたいのかを考えてみてください。
そして、来年の正月に書初をされる事をお勧めします。

何故なら、自分自身が幸せな人生を送るためにです。

平成25年9月

台風18号が東海地方を直撃、各地に大雨をもたらした様子です。
東三河方面のハウスに被害が出たようです。
お見舞いを申し上げます。

台風が通った後なので朝夕は秋らしくなり
カラッとしたき気候になってきました。

蒸し暑さが懐かしく感じられます!

 最近、CBC「半沢直樹」が高視聴率を
獲得したと言う事で巷の話題になっています。

私自身は一度だけしか見た事がないのですが、
あの半沢直樹の原作者を皆さんは知っていますか?

池井戸潤と言う方で、どうやら私と同じぐらいの年齢で
岐阜県出身の作家です。

先日、東洋製鋼の渡辺社長から
「下町ロケット」と言う本を紹介されました。

この「下町ロケット」も池井戸潤著です。

池井戸潤と言う人はその昔、メガバンクに勤めていたらしく
中小零細企業についても大手企業についても良く知っているようです。

資金に苦しみ、商品開発に苦しみ、元請けに振り回される。

読んでいると、とても他人ごとの様には思えませんでした。

小説とはいえリアルな話でした。
その小説の中で、会社は何か?

誰のものか?と大変考えさせられる場面が沢山ありました。

私自身は日頃から社員が成長する場であり、
自分たちがやりたい事を実現し物心共に豊かになるための
フォーマットが石橋青果であると言っています。

この本の主人公佃航平が経営する佃工業が
まさにそれを実現してゆく会社であると共感をしましました。

小説の中で会社が一つにまとまって行くキーワードとして
仕事に対する誇りと商品の高い品質がありました。

石橋青果で働く人たちが本当に日常の仕事に対して
誇りを持って毎日の仕事に当たっているでしょうか?

私たちの仕事は華やかな仕事ではありません。
どちらかと言うと泥臭い仕事が大変多いですよね。

誇りを持って仕事なんかできる訳ない!と
聞こえてきそうです。

しかし、考えてみて下さい。

我々は名古屋そしてその周辺に住む人たちへ
野菜を届けています。

未来永劫ではありませんが、
仲卸と言う機能が今無くなると
市民は大変不便になると想像します。

我々は名古屋市民の台所を預かり、
安心・安全・安定した生鮮物の流通に携わっているのです。

結構社会性の高い仕事に我々は従事していると思いませんか?

その仲卸の仕事の中で「石橋品質」を高い基準で
達成し誇りを持って仕事をする事ってとっても大切だと思うのです。

石橋品質とは
「鮮度ある野菜をタイムリーに価値ある価格でお届けする」
を各部門が高い質で実践し続けると言うことでしょう。

配達では、商品を丁寧に扱い、お客さんに対して笑顔で対応、
配達などで得られた情報を共有改善する。

アソートでは、お客さんが必要とするだけの商品を
短納期にて納品、そしてミスクレームをゼロにする。

これができないと思った瞬間から石橋品質の向上は無くなります。
でも、高品質なサービスを目指し続け、実践する事は、
今日より明日、明日より明後日と改善を繰り返す事で
その仕事が我々を成長させるのだと思います。

ひいてはそれが誇りある仕事になるのだと考えます。
皆さんどうぞ、各部門でそして自らの仕事の質を上げるべく考え、実行して下さい。

 最後になりますが、下町ロケットを読みたいと言う方には貸出ますよ。

読書の秋!

感性を磨くこと一つとしてどうぞ読書をして下さい。
味覚の秋だけでは片手落ちですからね。
震える牛、ナミヤ雑貨店、空飛ぶタイヤなどなど最近読書にちょっとはまっています。

平成25年8月

41度!最高気温を更新しました。
高知四万十では40度を超える日が続き、
日本全土で真夏日を更新し続けていると言うニュースが
連日報道されました。

この暑さの影響なのか、北海道でクロマグロが例年以上に
収穫され銀鮭の水揚げが例年と比べ激減・・・
海水温に大きな変化があるようです。

沖縄地方では雨が無く、
青森、北海道では洪水になる程の降水量。

地球が悲鳴を上げている事は間違いのない事なのでしょう。

何と人間は自分勝手な生き物だと思いながらも
自分のやっている事を考えればやはり自分もその一人で
地球に大きなダメージを与えているのだなと反省する毎日です。

今年の思風塾はあと4回になりました。
9/4 10/16 11/13 12/11となっております。
多く皆様の参加を待っています。

8月から仕組みが変わりビジターの方は
1回の受講料が2000円となっています。

弊社は会員なので受講したい人は申し出て下さい。

8月はテーマ「悪化した人間関係を修復する」で話をして頂きました。

悪化した人間関係を修復する5つの原理があります。
ここにメモを記します。

第一原理 
{どんな人でも好きになる実力をつける}

その為に①相手の良い所を見つける能力を身につける
      ②どんな事でもプラスに物事を考えられるようにする
      ③自分から声をかけ続ける。(心の橋をかけるということ)

第二原則
{誰からも好かれる人間になる}(第一原則と一体)
・魅力ある人間になる。
それは、人を感動させる力を持つ事その作り方は下記の様になる。

  理性的魅力  感性的魅力  肉体的魅力
1、知識の豊富さ1、意思の強い人1、身形を綺麗にしている
2、知恵者である事2、愛の力がある人2、目付、表情、態度
3、天分がある3、人間性の豊かな人3、立居振舞のよい人

第三原理
{対立を超える実力}
対立がなぜ生まれると言うと考え方・体験・経験・解釈・知識情報・出会いの違いから起こる。
そして、自分が成長するためには自分には無い物を身につけることにある。
それは、上記の違いを受け入れ、付き合い辛い人と付き合う事が
自己成長につながる。

対立する人から俺は学ばなければならないと
自分の考え方を変えることが対立を超える実力をつけることである。
決して、説得したり、妥協したり、媚びへつらったり、逃げたり、喧嘩してはならない。

第四原理
{問題解決能力をつける}
問題を恐れないという前提の下、
問題は自分や会社を発展させる為に出てくるのだと理解をすること。
最大の問題解決方法は、問題を
「自分事では無く他人事として考える」
という能力を身につける事。

第五原理
{捨てる勇気を持つ}
問題になっているその物を捨てる勇気を持つ事。
財産問題で悩んでいるのならその財産を放棄する
勇気を持つ事が新たな道が開けてくる最善の道である。

 どうぞ、思風塾でより良く生きる道を学んで欲しいと思います。
絶対に悩みや問題はなくなりません。
自分の気持ちの持ち方を変えることが豊かな人生を生きる為に
必要な事なのだと思います。
これを毎月読んでくださるご家庭の方でも結構です。
名古屋駅ウィンク愛知で18時より2時間の講義を一緒に聴きませんか?

平成25年7月

7月5日からお客さんの研修に参加させてもらいアメリカへ行ってきました。

その日が梅雨明け!

明けてからの暑さは尋常ではありません。
名古屋で37度以上になるとは。
その上最近では、テレビの画面に「竜巻注意報」なるテロップが出るではありませんか。
本州の夏が亜熱帯化しているのでしょうか?

アメリカ研修の詳細は当社ホームページより
社長のブログに記しましたのでそちらを確認して下さい。

アメリカの飲食店におけるサービスは
日本に比べると雲泥の違いがあります。

アメリカのサービスはとても素晴らしく、
おもてなしの精神をお店に入った瞬間に感じ、
とっても楽しませてくれます。

それは、チップ制度があるからと言う人もいますが、
そうでは無く、熾烈な外食産業の競争から生まれたものであると解りました。

チップではなく何があるかと言うと、その裏にはマニュアルがあるのです。

日本でマニュアルと言うと作業的なことを思い浮かべるのでしょう。
アメリカの外食産業マニュアルはもう一歩進んでいました。

パート社員などに企業理念をインストールする所からはじまり、
その会社が大切にしているマインド、
風土を具体的に行動に表したものをマニュアルとしています。

また、会社の利益を上げることが自分の給与も上がる
と言う仕組みに連動しているからこそ高いモチベーションを
維持できるのだと思います。

恥ずかしながら私は、日本のサービスが世界で一番だと思っていましたが、
日本に帰ってきて、居酒屋で食事をした時にとても残念な思いをしました。

何が違うのか?一言で言うと、顧客への目線です。

アメリカのよいサービスをするお店はお客さんから目を離しません。

顧客でいる我々がキョロキョロしていると、
何か用か?
と尋ねてきます。

食事が出た数分後、
「問題ないか?」
と尋ねにきます。また、
次の料理とこんなソースも合うよと色々気さくに話しかけてきます。

一番すごいなと思ったのはテーブルでのお客さんの会話を壊すことが無いのです。

日本だとお水如何ですか?
お皿をお下げしますか?
と尋ねてきます。

アメリカの店員さんは勝手に水を注いでゆきますし、
目で合図しながら皿を下げてゆきます。

こんなサービスができるのは何故と考えた時に
私が出した仮定は、消費者の目が肥えているからじゃないかと。

日本人は、結構ひどい扱いを受けていても
又同じ店に便利だからと行きます。

もっと言うと、
有名店だから、
皆が行くからという理由が
来店動機なのかもしれない。

でも、アメリカには同じような店が至る所にあり
サービス等が悪かったら次にその店を行かないのでは?

お客さんがその店を本当の意味で鍛えているのではないだろうかと・・・。

そういう意味では、アメリカ人の方が豊かな感性でサービスを受け、
個人の思いで店の選択をしているのではないか?と・・・。

この研修でスーパーも沢山見てきました。
我々の卸と言う業界は、いつかは淘汰される事は判っているとしても、
消費者を味方につける小売がとても力が強くメーカーをも
凌駕している事にとても大きな衝撃を受けました。

皆さん考えてみて下さい。
何故、居酒屋はアサヒとキリンが一緒においていないかを。

メーカーが選択の余地を与えないようにしているのです。

でも、アメリカでは○○ビールと言わないとビールが飲めないのです。

同じ様に小売が強いと消費者が選択できるようになり選択ができない
小売は市場から出てゆかねばならないのだろうと。

さぁ!これからは石橋青果が生かされるための意味を我々が創ってゆく時代です!

America

アメリカ研修
ロサンゼルス周辺の飲食店を比較 試食 2泊5日?の研修
平成25年7月5日14時セントア発   9日5時羽田着 9時セントレア着

ロス空港に現地時間5日正午ごろ到着その後、レンタカーにて、IN-OUTバーガーをはじめ一日目はFASTフードを中心にカジュアルレストランヒューストン・オリーブガーデンの6件を試食、2日目、朝食IHOP・DENEYSの比較からはじまり、テキサスバーガー・チーズケーキファクトリー9件、3日目、地域の違うDENEYS・IHOPからはじまり、カフェテリア等も含め14店舗にて比較・試食をしました。合計29店にて命がけ?の試食とサービスなどの比較視察をしてきました。又、飲食店の他ウォルマート、ボンズ等チェーン店の他地元密着のスーパーマーケットを7件視察してきました。
今回の研修は、移動手段が車と言うこともありアメリカ社会を観光地でなく日常の風景を見られた事はとても大きいと感じています。先ずは高速道路の事から書き記します。ロス近辺の無料の高速道路は最大20車線にもおよび縦の道路はアラスカからメキシコまでつながり横は西海岸から東海岸までつながっています。その呼び方がユニークで解り易いものです。南北の高速道路名は5号線,15号線、25号線・・・が基本、東西は10号線,20号線,30号線・・・が基本となり北へ行きたければ高速5号線North、又東に行きたければ10号線Westと言う高速看板を探して高速道路に乗ります。高速道路に乗ってからも目まぐるしく高速道路の行き先と出口の看板を探しながら走らなくてはなりません。出口は各町の幹線道路の名前になっています。慣れない我々は看板の場所を確認した途端に出口となり3車線を命がけで変更したこともありました。高速道路では90km~105km程度が制限速度です。しかし、事実際は、その3割増しの速さで皆が走行しています。私が思い描いていたのと違うのは皆が整然とルールを守って走っていると言うことでした。個人主義のアメリカという先入観からもっと我が物顔で皆が自由奔放に車を走らせていると思っていました。これは中国の高速の利用方法をイメージしていた事もあります。しかし、その反面では、車線変更をしようとウィンカーを出してもなかなか入れてくれない。日本であればウィンカーを出せば、概ね後ろの車がスピードを緩めてくれて車線を譲ってくれます。しかし、アメリカでは、そんなことはありません。
しかし、車が一台分程度の狭い車間距離へ無理やり割り込んでも後ろの車は起る様子でもありません。多分それが当り前なのでしょう。日本で同じ事をしたらクラクションを鳴らされるか、パッシングをされ後ろの車の運転手の顔は不快感で一杯になるはずです。もう一つ高速道路に関して、書き記します。先ほども書き記したように日本の規模とは全く違う高速道路ですが、それでも車が多いため渋滞をします。それを解消するために高速道路の中に2人以上乗った車だけ走行が許される高速道路の中の高速道路があったり、高速道路上を2階建てにしてバイパスを作ったり、無料高速道路の中に渋滞の度合いによって料金が変化する有料の高速道路までありました。それでも渋滞が解消できないために高速道路の真ん中に電車まで走らせています。車が無いと身動きできないアメリカ社会、日本と同じように考えては理解でません。私が感じたのは、それ以上にアメリカと言う国は大変柔軟な思考の持ち主であると言う事です。
 ヨーロッパより移民がはじまり、アメリカの開発は、東海岸から開発されました。そして、開発は東から西へと進んでいったそうです。南北戦争がありアメリカは統一されました。因みに我々は、建国記念日の翌日に入国しました。アメリカと言う国自体が大きな国土があり、それぞれの州が国家であると言う風な捉え方であり、EUの様なものなのでしょう。東海岸側が一番保守的であり西に向かう程革新的だと聞きました。西海岸にあるロスアンジェルスは、一番競争が激しい地域だと言う事です。ヨーロッパの様に良き伝統を守ると言う風土でなく弱肉強食と言えば解り易いでしょう。しかし、ここで間違っていけないのは、その勝ち負けを決めているのは、消費者であると言う事です。また、もう一つ付け加えると日本は単一民族でありますが、アメリカは人種のるつぼと言われるくらいの多くの価値観、宗教、教育の違いの人が集まっています。ロスでは白人はもちろん黒人そしてメキシコ人またアジア系の人々が生活をしていました。別段人種差別がある様には見られませんでした。但し、多分ですが、年収の格差は相当のものがあり、ワーカーとしてはメキシコ人らしき人達が多くを占めていたように見受けられました。そんな色々な格差や人種の違いが商売を成り立たせたり倒産させたり、変化の速いのがロスであると言う事です。
数年前にKマートと言う全米第2位のスーパーがありました。しかし、ウォルマートとの戦いに敗れ倒産をしました。ウォルマートは低価格にての販売を仕掛けたようです。それに追随しKマートも低価格販売競争を激化させていったそうです。何故ウォルマートが勝ったのか?そこには低価格で販売するための仕組みがKマートより優れたのもいうまでもないのですが,鮮度管理、商品管理にウォルマートが優れていたと言う事です。何か、その店に特徴がなければ生き残れない。それがアメリカ消費社会の実態だと思います。実際にホール○○と言うスーパーは有機野菜に特化して業績を伸ばしています。有機野菜から陳列から有機のブドウで作られたワインそして、有機野菜のサラダバーのあるイートイン。小さな店でも生き残れる方法はあるようです。その反面では、日本では、ダイエーが倒産の危機に瀕しましたが倒産する事は無くイオンが救済しています。アメリカと言う国では消費者から受け入れられなければ、会社自体がなくなると言う過酷な世界なのでしょう。
倒産と言ういと飲食店ではアイホップと言う会会社があります。この会社はデニーズと同じファミリー向けのレストランです。アイホップ自体ほぼ倒産状態から現在は持ち直し全米ではデニーズより店舗数が少ないのですが売上はデニーズより上回るまでに回復をしました。実際、2日目3日目に我々は両方の店を試食・視察しました。日本の事前勉強会にてシェアリーズのマニュアルを勉強していった為とても2店の比較がとても勉強に無いりました。このクラスのレストランから 1、お迎えの係 2、オーダーを取りテーブルに運ぶ係 3、食べ終わった食器を片づける係 4、調理する人に概ね役割分担がされています。話を戻して、アイホップが倒産の危機に直面したのはメニューを増やし過ぎ本来の姿であったパンケーキが美味しいレストランから何屋か解らなくなったためだと言う事です。危機に際し、パンケーキをメインに販売するレストランと決め、メニューを絞りサービスを徹底化する事をしたことで消費者から絶大なる指示を得て業績を回復しました。2日目の朝、アイホップ、デニーズの順番で食事をしました。アイホップの出迎えはとても笑顔でこちらも楽しくなるくらいでした。店自体が明るい雰囲気と言うのもあるのかもしれません。次にオーダーを聞く係がとっても気さくに話しかけながら注文を取ってくれました。そして、間もなく食事が運ばれてきました。野菜の鮮度感、料理の温度も申し分なくとっても満足しました。次に、デニーズへ出迎え方はとってもいいなとそして注文をとる人も気さくに話しかけてきます。でも料理が中々こない。注文を取った係はこちらが見ているのに見て見ぬふり・・・。しばらくして料理が届くが野菜の鮮度はよくなく、料理の温度も冷めている。帰りに厨房を覗くと料理が運ばれずに置きっぱなしになっているではないか?3日目の朝、別のデニーズとアイホップへ。日曜日と言うこともありデニーズにも沢山の人がおしかけてくる。案内されそこから注文を取りに来ない。ドリンクも持ってこない。料理は前日と比べ温度は高かったけれどサービスとしては最低なものでした。次にアイホップへデニーズとは比べ物にならなくらいの人々がウェイティングしている。店長らしき初老の方が名前を聞いて自分でメモしている。待つこと数分。店内の雰囲気だけでなく店長をはじめとして各役割の人々がお客さんを中心に動いている。これは事前の勉強会でも学んだが、しっかりとしたマニュアルに裏付けられ、その上にマネージャーが細かな所に気をつかっている成果であると気がつかされました。
レストランだけでなくファストフード業界も相当の熾烈な争いでした。マックは全米に1400店舗ある。そして、カルフォルニアを中心に300店舗展開をしているインアウトバーガーがある。市場原理から行くと資本の大きな方が勝つのが通常でしょう。しかし、この目で見たのはインアウトの方が数段この地域では強く、近くのマックが撤退をしている事例もありました。何故か?インアウトは1948年の創業であったと思いますがその時から、各店で冷凍をしていない肉をパテに使い、店舗でレタスをちぎりトマトをスライスし玉ねぎもカットそして、お客さんへ提供している。明らかにハンバーガーは肉の味がして、レタス本来の香りがある。そしてポテトも店舗でカットしている為歯触りがあり本来のポテトの甘さを感じる。しかし、マックはそうではない。効率よく同じ味を提供しようと考えるのなら冷凍をしたりレタスなどの食材をセントラルキッチンで切ったりした方が良いと考えるのがふつうであると思う。しかし、そうしていないインアウトの方がこの地域では勝ち続けている。アメリカではハンバーガーを食べるのがあたり前であると言う国柄であると言う事を先ず認識しておいて欲しい。インアウトの方がマックよりも値段は1割以上高い。しかし、明らかにインアウトの方の顧客が多い。インアウトがほぼ満席なのに対しマックそしてカールスジュニア、ジャックインボックス、バーガーキングは閑古鳥が鳴いているのをこの目で沢山見てきました。日本ではハンバーガーはマクドナルドが独り勝ちをしていますが、現在収益が上がらなくて困っています。多分、アメリカと同じ現象が起き始めているからだと思います。消費者の舌が肥えてきたのだと。消費者の価値観が値段では無くその物に価値があるかどうかを見極める力が付いてきたのだと。そう思うとアメリカは日本より随分進んでいるのではないかと思います。
もう一つの学びとして、ホームデポという野球場の2,3個分もの広さがある日本で言うホームセンターを訪問しました。販売している物は日本のホームセンターとはケタ違いで、家のドアから屋根材やサッシや窓等家を立てるための材料や工具が何でも揃っています。人件費が高いため所得の低い人は自分で家を建てると言うのが普通であると言う背景はあります。しかし、日本でいう工務店も一般の消費者もホームデポなどの小売店から商品を買うと言うのです。その昔は卸と言う機能もあったそうです。また、メーカーという大きな力もあったそうです。しかし、最終消費者に近い小売が顧客のニーズを捉え巨大化した結果、販売は小売が主権を握っていると言うのです。日本で言うならばカーマが業者用の建材も我々が買う大工道具も全てカーマがコントロールをしていると言う事です。メーカーが商品を消費者に売り込むと言うより小売チェーン店がメーカーをコントロールしていると言っても過言でないようです。
この研修から多くの気づきがありました。
先ずは、アメリカと言う国はとても表向きは暮らしやすそうと私自身感じました。どんな人種もウエルカム。まぁ言い換えれば隣の人の事なんか関係ないと言うことでしょうか?
弱肉強食であるが面積が広い、資本が大きい、会社の知名度が高いそんなことで物が売れているのではなく、どうやったお客さんの心を捉えそれを永続的に続けられる仕組みそして教育があるかがその会社の発展につながると感じています。特に飲食店からこの事は多く学びました。他社との違いをどういう風に出すのかそしてそれを支える仕組みとそれを動かすマネージャークラスの人材育成をした会社が勝ち残ってゆくのだと。インアウトとマックの差に現れているのだと。
今まで私自身アメリカはお金の国と考えていました。お金が中心で経済が動き、ある意味で狡猾な人類だと思っていました。しかし、現地に行ってみて感じるのはアメリカ人が物事を深く掘り込んでいるからこそだと思うようになりました。それは、金融工学なる考え方を編み出したのもアメリカ人?アメリカ社会、アイパッドも然り。発想の仕方が日本人よりレベルが高いと考える方が自然であると。日本の答えのある教育では無く、幾つもの答えがウエルカムな社会がアメリカである。それだからこそ日本人にはない発想があるのだと思えてなりません。
最後に、我が社に関わる事項では、先ず、今度のTTP等で今の青果業界の仕組みがなくなるかもしれないと言う事。メーカー主導(農協・経済連)から小売(イオンなど)への主導権の移動があり市場自体がなくなると考えた方が自然では、無いか?と言う事です。それは20年後かもしれないが日本がアメリカの同盟国としてこのまま生きてゆくのであれば当然の流れの様な気がします。そんな中で我社が100年企業として生き抜くためには特化する物を磨かねばならず、社員一人一人の発想力が豊かになる事がとても重要であると考えます。今、具体的に何ができるか?私自身も解りませんが、産地との取り組みの強化は不可欠であり、仲卸業と言うよりも物流業であると言いきってお客さんに接し、産地とどうやってお客さんをつなぎ商品を提供してゆくかが大きな鍵になると感じています。この研修を通じ当社社員もアメリカを見る必要があると感じています。20年後の日本が今のアメリカになるのなら未来を見ると言うことにつながるからです。でも、本当に小さな違いなんです。実際にやっている事は。それを見逃さない感性を磨く事が大切であるとつくづく感じました。
今回同行新美社長には色々な事、そして物の見方を教授して頂きました事を心より感謝申し上げます。

平成25年6月

5月の下旬に梅雨入り宣言をしてからというもの、
酷暑と言っても過言でない程の暑さです。
日照りの影響は果菜類に大きく影響して、乱高下が続いています。

 6月9日(日)に皆さんを呼び出し白駒妃登美さんの講演を開催しました。
多くの社員の方が聞きに来てくました。
皆さんがどう感じたのか?シェアする間もなかったので、
少しもったいなかったですね。

皆さん話を聞きどんな感想だったのか?
又教えて下さい。
数名の社員の皆さんそして、パートの皆さんの多くが
不参加であったためこの紙面に書ききれるだけ講演の内容をお伝えします。

 白駒さんは、子宮頸がんが肺に転移し、
主治医からは、治る見込みがないと宣告された方です。

二人の子供の母であり、この時、
下のお子さんはまだ小学生になったばかり。

自分の病状をとても苦悩されていました。

そんな状況の中で「生」への希望を持ち、
なんとか病気と闘い子供と一日でも長く一緒に
過ごしたいと考えていたそうです。

しかし、病気と闘えば闘うほど、
がん細胞は増えるばかり。

そんな生活の中で歴女として出版の話が…。

そのきっかけは、尊敬する作家に出会い、
幕末や明治維新について語り合ったこと。

その方の勧めで歴史のエピソードをブログに書き綴るうちに、
出版社からそのブログを本にまとめないかとの話があったそうです。

でも、この時、半ば覚悟を決めていた白駒さんは、
残された時間をすべて子供のために使いたいと、
出版の話を一旦はお断りしようとしたそうです。

ところが、ここからが歴女たる所以です。
歴史上の人物を親友のように思っている白駒さんは、
正岡子規に相談したそうです。

正岡子規は、病魔と闘いながら、
亡くなる前日まで執筆活動を続け、
短歌や俳句を革新した人です。

白駒さんは、子規のようにあきらめもせず、
執着もせず、「今」という一瞬一瞬を大切にしようと考え、
出版を引き受けることにしました。

すると、彼女の心の中に変化が生まれました。
何かと闘うのではなく、今、目の前にある事を
「感謝を持ってやらせて頂く」というふうに。

そして、執筆するからには、
一日でも長く生きられるようにと、
がん治療に取り組む事を決意。

病院のベッドが空くのを待つ事、数週間。
病院へ行き抗がん剤治療をする為に再度検査をした所、
なんと癌がなくなっていた!

白駒さん曰く、目標に向け何かと闘い誰かと争い、
常に勝ち組であり続けることを目指す
アメリカ型の成功哲学から解放され、
与えられた環境を受け容れ、
感謝し、ご縁をいただいた人たちを笑顔にするために、
自分に出来る精一杯のことを、
心を込めて行う…という、日本人らしい生き方を
取り戻したから癌細胞がなくなったのかな、と…。

日本人の生き方を取り戻したことで、
遺伝子がスイッチオンになって、
自然治癒力や免疫力を発揮したのではないか、
そんなふうに白駒さんは考えているそうです。

そんな彼女が東京オリンピックを
成功に導くために東奔西走したフレッド和田さんの話を
我々にしてくれました。

この紙面では書ききれないので、
フレッド和田さんの話を聞きたい人は、
私を呑みに誘って下さい。

日本人が日本人らしく生きる。
これって結構大切なことだと感じるし、
自らの人生を豊かにする大きなキーワードだと思います。