温暖化と言いながら、東京では17年ぶりに
11月の日中の気温が10度以下になったそうです。
名古屋も朝夕は寒さを感じます。
しかし、子供のころに感じた、“北風が憎らしい!”という寒さはまだ感じられませんね。
そういえば、最近は、あかぎれを作った子供たちも全くみません。
生活環境が変わってきているのですね。
毎年のことなのですが、市場において11月は、
相場が安くても品物の動きが大変悪くなります。
各産地においては先月の台風の影響はたいして大きくなく、
順調に出荷して頂けます。
順調はいいのですが、売れが伴ってこない。
景気の影響も大きく原因しているのでしょう。
バイヤーさんも口々に売れが悪いと言われます。
その上に景気低迷の打開策として、各店は値下げ競争をしています。
今年の良い例がジーパンの1000円以下であり、
ボジョレヌーボの749円からの売り出しですね!
一見すると単価が下がると生活がし易くなると我々は喜ぶのですが、
長い目で見ると単価が下がることは自分たちの
給与が下がることにつながりますし、雇用の喪失にもつながります。
ある程度の利幅は、社会の潤滑油としても必要なのでしょう。
この不景気で今年の新卒の採用状況が非常に悪いと
しきりにマスコミから情報をもらいます。
本当に悪いのでしょうね。
当社も今までには考えられなかったのですが、
新卒の試験・面接をしてくれと各方面の方々からお声をかけて頂きました。
信じられないことに来春は新卒の3名へ内定を出すこととなりました。
信じられないというのは我々の業界は、朝も早く、長時間労働ということと
キツイ・キタナイ・キケンの3Kにも当てはまるらしく、
どれだけ新卒求人を出しても今までは来てくれる方はいませんでした。
この点を考慮し我々食品業界は今こそ未来を担う若者を
採用しなければならないと考え今回の採用に踏み切りました。
ピンチはチャンス!
その分来年はしっかりと売り上げを上げてゆかねばなりません。
前置きの方が長くなりすぎました。
新卒の採用を決めて気づいたことがあります。
DMP研修の新入社員研修プログラムを読み、
彼らに新入社員研修をする前に、
今いる我々既存の社員が襟を正す必要があるなということです。
いつも大切にしている当社の行動指針の一つとして、
相手に伝わるように「挨拶」をしましょうと言い続けています。
「挨」という字も「拶」という字も共に「心を開く」という意味があるそうです。
お互いに心を開いてコミュニケーションをするために挨拶があるのです。
結構分かっているつもりになっていますがその行動のほとんどが形骸化しています。
お客さんに対して、荷受けに対して、従業員同士、
挨拶をすることだけが目的になってしまっていました。
その他、
電話の取り方
お客さんの受付・取次の仕方
上司からの命令・指示の受け方などなど。
できているようで全くできていません。
当たり前ですが、当社はそんなことを研修としてやったことが無かったのです。
でも、新入社員の方が来たら必ず上司となる我々をみて育つのです。
子供は親の悪い所の真似をすると言います。
同じことですね。
だからこそ、我々が襟を正し、未来を作る彼らのお手本となるために
仕事への姿勢、お客様の接遇など仕事への態度を今一度学ぶ必要があります。