東海地方は7月18日の梅雨明けからほぼ酷暑の日々です。信州高冷地も日中30度を超えているようでこれからの野菜高騰が心配です。この暑さの中での皆さんの働きには、心より感謝します。パリオリンピックが開幕し寝不足になりがちですがご家庭の皆さんも健康管理には十分に気を付けて毎日をお過ごしください。
コロナ禍より社会常識の変化が激しいと感じますが、この酷暑により我々の生活も大きく変化をしています。熱帯夜が続くためにエアコンをつけっぱなしで寝るのは当たり前、男性が日傘をさす姿を見かけるようになりました。環境により人は変化・進化せざるを得ないのでしょう。そんな中、生成AIがどんどん進化しています。過日紹介したソフトバンクの孫さんのYouTube見た方はAIが我々の生活の中に密着し、我々というよりも日本がこの仕組みを取り入れないと世界から取り残されてしまうと言っています。私は孫さんのいう金魚にはなりたくない。
産業革命以降の200年弱の現代の変化はそれまでの人類史の進化の速度は比べ物にならないくらい大きいことがわかります。月に人類が旗を立て、車が自動で運転をし、空を飛びまわるようです。アニメの世界がどんどん現実となってゆきます。
私の勝手な想像ですが、社会の進化発展の速度に人間の心の成長がついていけていないのではという疑問を私は最近感じています。
貧富の差が大変に大きくなり人口の1%の人間が富の50%を所有しているという話は「100人の村」が語られてからもう20年以上になります。資本主義社会というのはお金が基準となっている社会です。本来、経済活動は人が幸せになるためにあるべきなのですがお金で人が使われて誰かが儲けると誰かが損をするというような構造になっているようです。よって、現代の働くという目的がお金を儲けるということになります。それだけでは寂しいですね。
現代の進化をしている社会と考え合わせると資本主義は進化していないと感じます。貧富の差を生み、誰かが犠牲になる様な資本主義という活動をかえていかないといけないのではと思うのです。
経済と人との接点は、人々が働くことです。働くという語源は傍(はた)を楽にするということだそうです。要するに自分が働くことによって周りの人々に喜んでもらえるようになることです。また、関わる人達が喜んでもらえることは、自分にとってもとても嬉しいことだと思います。働くということが尊い活動であるというのは、日本のいにしえの教えだったとも思います。
重ねて、働くことにより人は色々な能力が成長し、人間性が磨かれていくことが必要なのです。能力を成長させるためには今ある自分の仕事にちょっとした工夫を加えて日々仕事をすること、その日々の積み重ねは1年経つと大きな成果になって現れます。人間性を磨くためには、感謝と謙虚さを持ちながら今以上の目標をもってそれを達成するように日々努力することです。
人が成長するための経済活動があり、そんな働き方ができる社会にしてゆき、考え方の原点をかえてゆく必要があると思うのです。
こうしたことを教えてくれる芳村思風先生に感謝です。