8月は北海道・東北へ台風が3つも上陸しました。
過去初めてということです。
台風上陸したため北海道産のニンジンが例年の3~4倍の卸値を
はじめとして玉ねぎ・馬鈴薯も2倍という相場となっています。
そして、9月に台風16号が九州に上陸しました。
秋冬野菜に影響がないことを祈るばかりです。
先月も北海道の芋玉に影響がないことを祈りますと記しましたが無残なことに・・・。
丹精込めた農産物が被害に遭うはとても寂しいものです。
3月から始まった今年の新卒求人ですが、
今年は何とか募集人数を充足できそうです。
リーマンショック前に聞いた話なのですが、
リクルート社が2015年以降には中小企業は新卒を取りたくても
取れないという予測を出していました。
リーマンショックが起こり2011年春・2013年春の採用活動は
当社にとっては思ってもみないほどの盛況でした。
そういう理由により、リクルート社の予測も大したことはないと高をくくっておりました。
しかし、2016年春の採用の結果はご存知の通り野埼君を一名採用するのみと大変に苦戦をしました。
その原因は前年度同様の方法で採用できると考えていたからです。
具体的にはマイナビにHPを出し、企業展で当社の良さをアピール、
あとは「会社説明会にいらっしゃい、試験はこの日だからね!」といった
中堅企業以上が採用する方法と同様のやり方でした。
よって、学生には見向きもしてもらえませんでした。
2017年春採用をするにあたり、思い出したのが
2015年以降の中小企業は新卒採用ができないという警告でした。
今年度の採用は、大手企業と同様のスケジュールで採用活動をすること、
来るもの拒まず全ての学生の都合に合わせ会社の説明をさせていただくという姿勢で、
会社説明会を15回開催しました。
その結果、試験を受けてくれたのは40名ぐらいでしょうか。
しかし、6月から8月前半は「内定を出したら当社に来ますか?」という問いに断られるという状態が続き、
人事担当者も心が折れそうだったと思います。
9月初めに何とか当初計画していた内定の承諾をもらいました。
私もほっとしてます。
環境を大きくとらえると、団塊の世代退職、少子化という社会構造を前提にすると
リクルート社の言うように中小企業には新卒人財が来ないということは当然なのでしょう。
今回採用できた人財との縁は、そう考えると相当大きな成果であると思います。
でも、本当に人財となるためにはそこには教育ということが必要となります。
4つの「じんざい」という話を知っている人も多いと思います。
人罪:「そこに居ることが罪になる人」
人在:「そこにただ居るだけ」
人材:「そこでの役割をできる人」
人財:「そこに大きな成果もたらす」
という話です。
人罪という範疇に入る人は採用していないのでここからは外します。
しかし、人在という存在はできてしまうのかもしれません。
上司先輩が思い通りの事しかさせない。言ったことしかやらせない。
そうすれば、言われることはやりますが他何もしませんね。
だって、他ごとをやると上司先輩に怒られますから。
人材は言われたことをある程度の応用をしながらある程度の成果をあげる人だと思います。
人財は1を聞いたら10をする人なのでしょう。
人材と人財の教育はとても難しいと思います。
「やって見せ、言って聞かせて、やらせてみて誉めてやらねば人は動かじ」山本五十六氏の言葉です。
上司先輩がやって見せて、失敗しても何度も繰り返しやらせることが必要なのです。
それが五十六氏の事によく表れています。
また、教育の本質は経営理念の浸透にあります。
経営理念の浸透は、今いる社員一人ひとりの行動に表れると言って過言ではありません。
まず、在籍する我々が幸福を届ける仕事をしっかりとできているのかを検証していただきたいと思います。
人財を育てることが石橋青果の未来を作ることとなります。
それは、今いる我々が真剣に「幸福を届けます」を考え実行することにあると思います。
がんばりましょう。