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平成28年4月

 今年の桜は3月21日に開花宣言、
その後冷え込んだ事が幸いして見頃が4月3日ごろとなり、
入学式に桜吹雪が舞っていました。
数年ぶりに綺麗な桜だなと心を洗われました。

でも、この冷え込みは春作野菜には、
成長の影響があるのだろうと少し心配をします。

この度、熊本の地震にて被災された方々には心よりお見舞い申し上げます。
数日間、地面が揺れ続ける中でのストレスは我々が想像する以上のものと思います。
お天道様の力をいつも感じている我々ですが改めて、
自然の力の恐ろしさを感じずにはいられませんね。
5月の中旬に熊本へ入る予定ですが、その時にしっかりと
現地を確認してきたいと思います。
地震の恐ろしさは、津波だけではないのだと改めに実感です!

今回残念な報告をしなくてはなりません。
4月8日に胃がんと闘っておりました中村亨君がご逝去されました。
平成26年夏に一緒に産地に出張へ行った時ゲップが止まらないと言っていました。
もうその時にはがんが進行し始めていたのですね。
その11月に検診12月に手術をしました。
胃がんと言うことで切ってしまえば完治すると私が考えていました。
結果はがんが脊髄近くにあるために手術では取れないとのこと。
そこから抗がん治療が始まりました。
平成27年1月から5月までは入退院の繰り返し、
退院して来れば出社をするということと、
抗がん剤治療をしながらも退院をして来れば
一緒に酒を飲めたということで私自身も
完治は近いのだろうとたかをくくっておりました。

その後脳梗塞を患いどうも治療が上手くいっていないのではと感じます。
私自身は医療ミスではないのかと強く疑い、
彼にも第2オピニオンに治療方法について問い合わせてみてはと
いつも言うのですが、病院の先生を信じているのか?
新薬を信じているのか?動くことはしません。

彼らしいと言えばそうなのですが、
自分の命を余りにも軽く考えているのではと。

結果として、脳梗塞の治療では血をサラサラにする薬を服用する。
だから胃がんの手術はできないとの悪循環。

日にちが経つにつれがんは彼の体をどんどんむしばんでいったようです。

毎月1回程度ですが彼に家を訪れ、
話をするのですが脳梗塞の治療が進み見た目にはよくなっている様に見えるのです。

3月中旬に腹水が溜まると言うことで入院。
一週間の予定が3週間の入院になりました。

私としては自宅にいるよりは面会がしやすく何度も会えました。
実は亡くなる3日前に病院に訪れた時、明日退院だということでした。
その時も馬鹿話をしていたのでしたが突然4月8日の知らせでした。

彼とは彼が18歳からの30年の付き合い。
どうやら私が最初に酒を呑んだ相手だということから始まり、
先代に遅刻する彼を辞めさせてくれと懇願したこと、
先取りした荷物と共に呑み過ぎて出社してこなかったこと、
彼の結婚の事、そして最近では産地開発からEサイトの運営実験などなど
私と彼の30年の歴史が想い巡ります。

彼が亡くなった時に幸せだったのかな?と考えざるを得ません。
手術をしてから半年あたりで自分が生きることを諦めたように見えます。
生き長らえることが幸福であるとは思いませんが、
人間はまず生きることが前提で、
健康に生きること、
生きる為に必要なお金があり、
仕事でのやりがい、
個人としての生きがいが、
必要であると思います。

死を覚悟して生きた彼の1年弱を考えると
石橋青果で働く人の幸せとは何かを自問自答の日々です。

多分答えは多岐に渡り、纏まることはないのですが
皆が物心両面の幸せをつかみ取れる会社にしなければならないとあらたに決意するのです。

嬉しい知らせがあります。
幸せになる社員が4月から2名増えました!

両名とも20歳であり、初めての社会人生活であります。
皆さんにおかれましてはどうぞ暖かく愛情ある叱咤激励をお願いすると共に、
彼らがビシバシと成果をあげ石橋青果の屋台骨を支える人物になることを心より願うばかりです。

平成28年度!力を合わせて頑張りましょう!自分たちの幸せの為にも