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平成22年2月

梅の花も咲き、なんとなく昼間の風は温かさを感じます。
今年は、寒さが厳しいがゆえに春の訪れが本当に待ち遠しですね。

私事ですが「新しき礎を創る」と今年のテーマを掲げました。
4月稼働目標の新システムならびに受注部の開発、
今年4月新卒の入社に向けての準備、
来年4月採用のための合同説明会への準備そして、来期の事業計画の策定など
分かってはいたつもりなのですが、打ち合わせなどの時間的な制約がとても負担となってきます。

採用についてはこれらからの10年先の礎であり、
新システムそして来期事業計画は足元の礎であります。

今年も、皆を巻き込んでわくわく楽しく進んで参ります。
ご家庭の方々には、ご迷惑をおかけしますがお許しください。
 
今月は、私が見てきた中国の状況を書きます。
私は、2005年から毎年中国に足を運んでいます。

私が行く所は山東省と福建省です。

山東省は仙台・新潟ぐらいの緯度にあり冬は凍てつきますが、
夏期の中国内外の大産地です。

福建省は沖縄より下の緯度となり10月から4月頃までの産地となります。

北と南とでは中国の民族性とか賃金も違うようです。
どちらかというと南の人の方が大らかで賃金水準は高く
国際化され日本人にはとてもフレンドリーに感じられます。
北の人の方は、賃金格差が大きく南に比べると労働者の賃金は
安いけども勤勉に働く方々であると聞いています。
 
今年の1月にも福建省に行ってきました。
アモイ空港から車で2時間ぐらいのジャンプゥという所が葱産地です。
ここを私は毎年訪れています。

昨年のことですが、いつも行く部落に最新でとても綺麗な家が一軒建ちました。
中間搾取した庄屋さんが裕福になり家を建てたのだな!などと
その時は気軽に感じそして、村を行きかう人の服装も結構色とりどりになってきたと認識はしました。

そして、今年同じところに行くと、

“え~!”

という驚きでした。

見違える程、その部落自体が綺麗になり、
新しい建物が数え切れないほど建っているのです。

それと共に大きな不安を感じました。
中国の成長の速度の速さは私が考えているより数段早く、大きく変化している。

内需の拡大は中国産地の価格高となり安いから購入していた日本市場ですが、
これから中国産の野菜は相当な高値になってくる直感しました。

現状日本では、中国野菜へのバッシングは相当なものもあり、
小売では中国産野菜というのは売り場から消えていますが
加工用などの需要はこのデフレで相当根強いものがあります。
そして、日本国内の産地の状況を考えると
野菜自体が相当に高価なものになってくると脅威を感じます。

ついでに私の中国野菜への所感を記しますと、
マスコミ等で報じられているようなずさんな管理は殆どなく安心して食べてもらえるとは思います。

最後に何より中国人の意識というのが本当に変わったと感じました。
北京オリンピックの影響も大きいのでしょうが、
中国国民皆が前途洋々で、なんとなくわくわく感あふれ、
人との接し方もぶっきらぼうではなく、笑顔あふれるものになったととても感じます。

日本で話題となった映画作品で
「ALLWAYS三丁目の夕日」というのは記憶に新しいと思います。

あの映画で感じられる日本国民が抱いている
未来に対しての良い期待であるとか、高揚感と言った様な
そんな力強さを今の中国からとても感じられるのです。

人口の多さは国家の力になっているとつくづく感じます。